この写真は何年か前に、早朝、山中湖で撮った「月と紅富士」だ。
紅色が少し少ないかも知れないが、私にはとても大切な写真である。
この頃「紅富士」を撮りたくて、早朝の山中湖に何度も通った。
朝、4時ごろ起きて、家を出る。
家を出る時にたとえ天気が良くても、山中湖で天気が良いとは限らない。
また天気が良くても、紅富士になる頃、どこからとも無く雲が流れてくることがしばしばある。
さらに皮肉なことには、天気が良くても、紅富士にならない事もある。
湖畔には必ず何人かのカメラマンが来ている。
やはり富士山に惹かれた人たちだと思う。
寒いのをずっと待って、やっとと思う頃、雲がどこからか出てくると、ホントにがっかりする。
でも、紅富士になった時はホントにうれしい!
この日は、運よく、月も富士山の上に出ていた。
デジカメも買ったばかりで、画素も今より少ないが、かなり綺麗に撮れたと思っている。
とても今では、この時のように、早朝写真を撮りに行く元気はない。
あの頃は、よく頑張って行ったなぁ~!と思い出す。
寒かった湖畔、今ではとても懐かしい思い出になった。
そして今、寒い早朝、山中湖では紅富士になっていると思う。