気まぐれフォトダイアリー

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「ケインとアベル」を読み終わる

2016年07月09日 16時48分22秒 | Weblog
2016年7月8日

ケインとアベルを読み終わった。


ケインとアベルはもうかなり前にドラマを見てすごく印象的だった。

原作は1940年 英国生まれのジェフリー・アーチャー



1960年、ポーランドの片田舎で私生児として生まれたヴワデクは、極貧の猟師に引き取られた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生まれたウィリアムは、祝福された人生を歩み始めた。

ドイツの侵攻で祖国も肉親も失ったヴワデクは数奇な放浪の旅の果て、無一文の移民としてアメリカにたどり着き、アベルと改名した。


ずば抜けた商才と頑張りで社会の底辺からのし上がったアベルは、全米に広がるホテル・チェーンを作り上げた。

一方、出世コースを突き進むケインは、その確かな判断力を認められて大銀行頭取の地位をつかんだ。
ホテル王と銀行家、ポーランド移民と名門出のエリート

いずれも典型的といえる二人のアメリカ人の、皮肉な出会いと成功を通して、20世紀のアメリカ史がよみがえる大ロマン。


※新潮文庫より



原作を読めて良かったと思う。

出来ればもう一度ドラマを見たいと思う。




アベルは生まれた時から私生児で苦労をしてきたが、ポーランドの男爵の子供だった。

男爵が亡くなったときに相続したのが城と屋敷と「アベル・ロスノフスキ男爵」という名前の刻まれた銀の腕輪だった。


ケインは裕福な家に育ったけれど、銀行家の父親が亡くなって、母親が再婚した相手は金目当ての男だった。

金持ちでも思うようにいかないのだなと思う。

母親は医者から子供を産むのは無理な体と言われていたけれど、妊娠しお産で死んだ。



アベルはケインを親友を殺したと思い込み復讐を誓う。

戦争がはじまり、ケインもアベルも戦争に行く。



戦場で偶然アベルとケインが出会っている場面が印象的だった。



大尉は担送車でゆっくり運び去られるとき、繃帯で覆われていないほうの片目をあけてアベルに焦点を合わせた。

それから片手を持ち上げようとした。

アベルは敬礼で応え、開かれた片目と動く片手を見て、あまりのうれしさにこおどりしそうになった。

この男が生きのびることをどれほど神に祈ったことだろうか。


(アベルが生きているのを望んでいた大尉は、実はあの憎んでいたケインだった)




壮大なスケールのドラマで、憎みあうアベルとケインだが、最後は意外な結末になっている。

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