昨年の夏に亡くなった母を忍ぶために、
兄弟家族がそろって、毎年恒例でコンサートに行こうと計画し、
友人が主催する「真夏に第九を歌う会」合唱団の演奏会を聴きに行きました。
チャリティーコンサートとして友人がライフワークにしている演奏会です。
無事に終わりましたと報告したいところですが、
会場に着いてみると、
当日になってソプラノのソロを担当するはず友人が、
突然の40度の発熱で出演ができなくなったという張り紙が。
コンサートにかかわる様々な準備を終えて、
「やっと自分の歌うソロの事に専念できるわ」と言っていたのが一週間前。
たまった疲れがピークに達してしまったのでしょう。
歌うことは無理でも、せめて、チャリティーの授与式で挨拶だけでもと思っても、
それもかななわなかった様で、とても残念だったと思います。
今日になって少し容態も落ち着いたということで、
私もここにコンサーツ終了のご報告をする気持ちになれました。
去年から、「レクイエム」を演奏するということは決まっていました。
それが、図らずも三月の大震災での被災者への鎮魂のミサ曲となるとは、
思ってもみませんでしたが。
合唱団の皆さんの歌声は、死者の魂に届けととばかり、
感動的に響いたのではないでしょうか。
私は本来ならば舞台で歌っているはずの友人の容態が心配で、
なかなか音楽に集中できませんでしたが、
兄弟そろって年に一度、一緒に母を忍べたことは良かったと思いました。
親がいなくなると、
なかなか異性の兄弟が顔を合わせる機会はないものですよね。
裏千家我孫子茶道教室