「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

北原白秋の「千利休」

2011年08月25日 | お茶三昧

中国から伝わる陰陽五行説では、
季節を四つの色であらわしています。
春は青、夏は赤、秋は白、冬は黒。

ここから、「青春」や「白秋」という言葉もできたのですね。

白秋で思い出したのですが、
北原白秋の詩の中に「千利休」という一編がありますので紹介しますね。

  
  千利休      
                北原白秋

     1

  利休が茶を愛したのは
  茶の心を楽しんだのだ。
  あの朝夕の閑雅な心。
  茶よりも煙が慕われる。

     2
  
  象(すがた)を幽(かす)かに保つことは
  心を幽かに澄ますことだ。
  それゆゑ利休は坐ってゐた
  茶室の薄陽に微笑んでゐた



白秋が38歳の時の「水墨集」の中の作品で、
この中にはあの有名な「落葉松」の詩も納められています。

白秋がどれだけ茶の湯に触れていたかはわかりませんが、
利休について言葉を残したいと思うほどの、
何かを感じていたことは確かのようです。


今、外では虫が鳴いています。
昼間はは残暑が厳しくても夜はもう秋ですね。




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