中国から伝わる陰陽五行説では、
季節を四つの色であらわしています。
春は青、夏は赤、秋は白、冬は黒。
ここから、「青春」や「白秋」という言葉もできたのですね。
白秋で思い出したのですが、
北原白秋の詩の中に「千利休」という一編がありますので紹介しますね。
千利休
北原白秋
1
利休が茶を愛したのは
茶の心を楽しんだのだ。
あの朝夕の閑雅な心。
茶よりも煙が慕われる。
2
象(すがた)を幽(かす)かに保つことは
心を幽かに澄ますことだ。
それゆゑ利休は坐ってゐた
茶室の薄陽に微笑んでゐた
白秋が38歳の時の「水墨集」の中の作品で、
この中にはあの有名な「落葉松」の詩も納められています。
白秋がどれだけ茶の湯に触れていたかはわかりませんが、
利休について言葉を残したいと思うほどの、
何かを感じていたことは確かのようです。
今、外では虫が鳴いています。
昼間はは残暑が厳しくても夜はもう秋ですね。
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