
栗饅頭「くりくり」( 花岡製)
美味しそうな栗饅頭でしょう。
濃茶を頂いてのご挨拶。
思わず、お菓子の銘から伺ってしまって、
「お茶名がさきですよね」と。
皆さんお茶があってのお菓子でなく、お菓子あってのお茶のようで。
きっと栗饅頭の美味しさで、頭がいっぱいになってしまったのでしょうね。
そんな気持ちを察しつつも、私もちょっと意地悪をして、
「お菓子は壷の紐の結べたひとからね」なんて言ったら、
「どうしましょう!お菓子食べられないかも」と
ちゃんと頑張ってくださる素直な皆さんでした。
さすがに「口切」の亭主経験者は、思い出すのも早かった様ですが、
まだ経験の浅い人は見本を見ながら四苦八苦して、
やっと結べた姿があまりにも悲惨に思えたのでしょうか、
もうお菓子とお茶をそっちのけで、ひも結びに入り込んでしまいました。

真の結びだけですが
やっとなんとか満足が行ったようで、皆さんに褒められたことを潮時に、
「今日は真の結びだけで満足です」と携帯写真を撮ってお終いに。
来週は「行と草」の結びを完成させてくださいね。
口切のころになると毎年、飾り紐の結び方でひとしきり遊びます。
壷と紐を預けておくと、皆さんぶつぶつ言いながら、
ひも結びの世界に没頭しています。
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