先日、鎌倉にある「旧一条恵観山荘」で定期的に開かれる、
体験型美術館に出かけてみました。
今回のテーマは「人間国宝の茶道具」です。
現代の茶会では、
人間国宝の茶道具が使われることが少ないということですが、
そういわれれば、そうかもしれません。
民芸といわれる作品などは、素晴らしい作品であっても、
他の道具との取り合わせが、難しいこともあります。
この会の魅力は作品を手に取って観賞することができるということ。
三十人以上の人間国宝の方々の作品をじっくりと味わうことができました。
陶磁器が多かったのですが、木工芸作品や、釜も。
さすがに角谷一圭さんのお釜は、素手では触れませんでしたが。
ちゃんと白い手袋をつけて観賞しました。
私の好きな陶芸家石黒宗麿の、粉引茶碗と唐津のぐい吞み。
重さや肌の感触が、今でも手に残っていますよ。
良い物、本物を見極める感性は、どうやら年齢とともに衰えるらしく、
それはちょっと困ったことだと思いつつも、
それでも命尽きるまで良いものをたくさん見て、
何とか、目を肥やしたいと思っています。
恵観山荘は昨年の秋のお茶会以来の二度目ですが、
建物も、お庭も、とても趣があり、
梅雨の晴れ間、庭を渡る風を感じながらの一服が格別でした。
鎌倉は紫陽花の盛りを過ぎていましたが、
やはり人でにぎわっていました。
そこここに、覗いてみたいお店がたくさんあって、
やはり何度行っても、魅力的な街ですね。
又次の企画にも、時間が取れたら参加してみようと思います。