眠りの森/東野圭吾

2010-05-27 21:00:00 | 
 読み終わったのだ。東野圭吾さんの「眠りの森」(講談社文庫)

 バレエ団に侵入した男を正当防衛で殺してしまった所から話が始まります。
 「新参者」でも活躍中の加賀恭一郎が主役です。

 そして連続殺人事件が起き、国を越えた悲恋の物語へと発展していきます。

 いいねー。
 女の子の憧れ、バレエの世界。それだけでも少しときめきますわ。

 私も「踊ることが何より好き」だったらいいんだけど、そうでもないみたいですね。

 レッスンが嫌い。
 特に基礎レッスンが。

 でもやってる子なんて、週7日でもやりますしね。
 連続レッスン、1回だけ出るんじゃなくて、そのまま続けて2回続けてレッスン受けて
 「すっきりした~」
 って言ってる。
 時間にしたら休憩入れても3時間か4時間近く踊ってることになります。

 私なぞ1回しかこなさなくても時計がお友達になって、気づいたら時計をずっと気にしてる。
 あとどれくらいやればいいのだ?

 ダンス好きではないみたいね。

 残念。

 これから、好きになってみようかな。
 基礎体力のないのが1番問題のような気がするのよ。

 …って毎年、それ言ってるわ。

 本はダンス好きにはお勧めです。
 悲恋好きにもお勧めです。





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眠りの森

2010-05-25 00:00:00 | 
 まだ読んでる最中なんですが、只今、東野圭吾さんの「眠りの森」(講談社文庫)という本を読んでいます。
 今、ドラマ「新参者」で活躍してる阿部寛さん演じる加賀恭一郎シリーズの1冊です。

 今回はバレエ団に次々と起こる正当防衛や殺人を解決していきます。
 バレエ界のことが書かれているわけですよ。

 バレエ界、憧れた1人です。
 せめてトゥシューズが履けるようになりたいと思い大人になって始めるバレエも珍しくない今日、頑張ろうと思いながら、まずレオタードが着れない体型じゃないかと思い悩んでいる今日です。

 バレリーナといえばやはりダイエットが切っても切れないことのようです。
 バレエの専門書(やってもいないのに読むのか?)を読んでも過度のダイエットはやめましょうとあります。

 細く見せたいダンスの代表格じゃないでしょうかね。
 リフトと言う男性ダンサーに持ち上げてもらうものもありますし、少しでも身体が軽い方が踊りやすいとかいろいろあります。

 バレエダンサーは必ずダイエットと戦っているんじゃないかと思うくらいダイエットの話題は出てきます。

 現役のダンサーがダイエットとして食事を紹介してたりします。

 肉に食感が似てるからとナスを食べる。
 パスタの代わりにもやしにソースをかけて食べる…etc。

 何故かダイエットの話になってしまいましたが、ダンサーとダイエットの話題が本の中にも出てくるからです。

 事件はまだどうなるか判りません。

 被害者の1人がニューヨークに行っていたあたりに原因があるんじゃないかと刑事が派遣されてますが、まだ判りません。

 でも加賀さんは今、1人の努力家のダンサーに淡い恋心を抱いてるらしいです。

 さあ、このあとどうなるか。あと1/3のほどページは残っています。
 





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ニッポンを飛び出した日本人達

2010-05-13 21:00:00 | 
 一時、外国へ出た日本人のエッセイを読み漁っていた時期があった。

 これがしたいからとその国へ行かれる方。
 国自体に憧れていかれる方。
 とにかくいろんな所へ行ってみたいと行かれる方。

 理由としては様々です。

 その時、読んだ方のことを少し思い出しています。

 お1人は「ハリウッド女優になったOL奮闘記」(文芸春秋)を書かれた中村佐恵美さんという方で、今もハリウッドで女優をなさっているそうです。
 最近だと日本で放送されたものでは「ヒーローズ」でヒロのお姉さん役をされていたみたいです。

 この方は、数冊のエッセイを日本で出されているのですが日本でサイン会をされたおり、何故か私は行って、サインをいただいてまいりました。 

 今もハリウッドで活躍される数少ない女優さんです。

 もう1人は林美惠子さんという「ジャングルで乾杯」(スターツ出版)などを書かれた方です。
 日本で女医さんをされており、結婚間近の恋人もいたのに何もかもを捨ててアマゾンへ単身渡っていかれ、現地での生活を数冊のエッセイにされています。

 学んだものというのは林さんの方が多かったかな。
 だってアマゾンなんて、日本の真反対でしょ。
 様々なことが違う。
 そういう意味で学んだのはこちらかなと思います。

 今はどうされているのか。
 日本にご実家もあることですし、ご本人も日本に家をお持ちのようなことを著書に書かれていたので行ったり着たりの生活なのか、どちらかに落ち着いたのか。
 全く判りません。

 ただこの方々はみんな日本がバブルにあった頃に日本を飛び出している方です。

 今、外国へ行こうと思う方々とはもしかすると理由が違うのかもしれません。

 そしてどちらの方もですが、著書はもう入手しづらい状態のようです。1900年代の出版ですから。
 
 そう考えると…本の寿命というものに…心の痛い私がいる。
 
 ご興味のある方は図書館で探した方が、…もしかすると早いかもしれません。



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新参者

2010-04-27 21:00:00 | 
 



 本の「新参者」を先に読み終わりました。
 いや、これ最後にどんときますよ。

 ドラマが同じラストでいくのか変わるのか、判りませんからあまり話さないですが、いや、結構「こそかっ」ってところに真犯人はいます。
 少なくとも原作は。

 っていうか、どこで最初に犯人が出てきたか判らなくなってて、いわゆる正統派のミステリーとは違うんですよね。

 でもこの手法がいつの間に出てきたのだろうと思う。
 読み始めるまで気づかなかったんですが、これ、元々は連載ものなんですね。

 いつ頃なんだろうな。正確な呼び名は忘れたんですが、連載って2通りあった。
 普通の最初から順番に事件を紐解いていく連載か、同じ主人公でも短編で読みきり。
 これが月刊誌に小説が発表される時の普通の連載の形だったと思うのです。

 それが、連作連載って言うのかな。従来の連載と違う形が出てきた。
 毎月連載するわけじゃなく、飛び飛びで連載する。主人公は同じ。ストーリーも続き物。でも連載。そんな感じだったかな。
 
 従来の連載の方を破る連載が出てきた。当時としては冒険的な試みで、いろいろ意見も多かったように覚えていますが…。

 私はミステリーって正統派の方を読むことが多く…従来の最初から犯人だけを探していく話ですね。その合間でユーモアがあったり、ほろりとさせたりはします。けれど主軸は犯人追跡から離れない。

 最近、ミステリーといってもそうでない形式が出てきてるなと思います。
 
 最初に事件は起きてるんですが一見関係のない話が続き、気がつけば謎解きが始まっている。
 そういう感じ。

 ミステリーの形が知らん内に変わってきていたな。

 東野圭吾さんはベテランの域の方ですが、主に読んでいたのはデビュー作の頃でしたから、まだ型破りのことはされていませんでした。

 ドラマがどういう結末を迎えるかわかりませんが、ドラマはあくまで従来の犯人探しを軸に構成されてるようですから…。

 余計なことは言わずに。

 小説を先に読むもよし。ドラマを先に見るもよし。

 違う「新参者」の世界観を楽しむことになると思います。




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赤朽葉家の伝説

2010-04-22 21:00:00 | 
 


 言わずと知れた直木賞受賞作品です。

 赤朽葉家の伝説 著:桜庭一樹 東京創元社

 赤朽葉(あかくちば)家の千里眼奥様と呼ばれた祖母・万葉(まんよう)とその娘・毛鞠(けまり)。孫・瞳子(とうこ)。
 この三世代の女が山陰地方で過ごした戦後から現代に至るまでの話です。

 瞳子が語り手となって祖母と母の人生をそれぞれ語っていきます。

 世界観にすっぽりはまりましたね。
 2、3日この世界観に浮遊してた感じです。

 感想、ではないんですが、凄い共感を感じた部分がありまして。
 これは事実だろうなと思っちゃった。

 瞳子の母、毛毬はいわゆるバブル世代にレディースでブイブイ言わせてたんですが、それがある日、少女漫画を書き出し、レディース時代の話を週刊誌に12年間連載して、ずっとトップを走り続けるんです。

 


 若くして大金が転がり込んでくる、この特殊な、少女漫画という世界において、長く現役生活を続けることは茨の道であったが…(中略)…「赤朽葉毛毬のライバル現る!」と騒がれたが、大金をつかんで精神を病み、わずか数年、短ければ数ヶ月で業界から消えていった。この業界において強いのは、稼ぐ必要のある者と、一攫千金を夢見るものだった。…(中略)…大金に戸惑う、純朴な若者ほど、こころがかんたんに壊れてしまうのであった。彗星のように現れる期待の新人たちは、肩で風切り、パーティーの席上でも極楽鳥のように着飾ってやってきては生意気を言ったが、描き続けることができず、描いても人気を持続できず、若い方には背負えぬ重荷に、わずか半年ほどで誰もが劇的に面変わりした。異常な太り方をしたり、ミイラの如く痩せ細るのであった。青い顔をして、もう描けないと泣き、つぎつぎと人知れぬ奈落へ消えていった、一度消えたら、二度と戻ってはこなかった。




 と文中の一部を引用させていただきましたが、私も実際に漫画家さんじゃなくても周囲で感じることがあります。

 1ヶ月で頬がげっそりそげた人、まだ若いのに頬の下に中年のような脂肪がたっぷりたまる…ストレスから来る暴飲暴食から来るものだろうなと想像できる…人もいた。

 これは話の本当に一部でしかないんですが、ここに1番共感を覚える私はなに?


 漫画はね、読む分には30分とかからないのにね。描き手は本当に大変だろうなと思います。

 瞳子の時代になると、千里眼奥様の残した告白の謎解きなど出てきて最後まで飽きさせません。

 せかいは、そう、すこしでも美しくなければ。
 
 帯に書かれた言葉が染みます。

 



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ルパンの消息

2010-03-18 00:00:00 | 
 




 ずっと書こうと思って放置していたんですが、去年、もしかすると一昨年の末に読みました。

 光文社文庫から刊行されている、テレビ朝日で以前放送され、また春から放送される『臨場』の原作者 横山秀夫さんの初期の作品です。

 タイトルに惹かれた、これに尽きます。

 内容としては15年前の時効寸前の自殺と思われていた女性教師の死が実は殺人ではなかったかという疑惑がふたたび浮上し、その当時の3人の高校生の話から真相を探っていく。
 生徒3人はその日、期末テストの問題を盗みに学校へ入っていた。そこで事件がほぼ同時に起きていた。
 そして、そこにあの戦後最大の3億円事件までも絡んでくる…というストーリーです。


 サントリーミステリー大賞の佳作になった話のようです。
 その当時本として刊行されることもなく15年を向かえやっと刊行したという作家にとっても思い入れが深い作品です。

 文庫化にあたり、佳作をとった時と変えないようにされたそうですが、作家生活を15年経た後では作者にしか判らない、こともきっとあったことでしょう。

 こういう話を聞きますとね、やはり作品1つ1つに運命ってあるもんだなって思ってしまうの。

 他の、のちにばか売れした作家の方でも、新人賞は逃したけれど、落選した作品を出す機会があり、売れた本ってたくさんあるんですね。
 賞って、水ものとも言いますが、それと同時にその賞の傾向だったりもあります。
 新人として要求される独特の基準っていうんでしょうかね…あるんですよね。

 そういう意味では、この本も独特すぎちゃってるぞって感じが、作品の後半に特にあります。

 これが好きかどうかは好みの問題ですね。

 作品の運命って話に戻りますが、あると思います。何故かあるのです。本当に何故その経緯をとる?って話があります。一旦沈んだように見えた作品でも数年後に燦燦と日の当たる場所へ突然飛び出してくる、そんな作品というのはあるのです。

 それが作品の持つ運命なんだなってしみじみ感じます。

 環境柄知っている話ですが、映画専門学校の卒業制作で作った作品ががカンヌに出品されることもあります。
 これは…それこそどういう経緯かは知らないんですが、あるんですね。

 だから作品って言うのは世に出してみないと、人目に触れさせてみないとどういう成り行きを辿るか判らないのです。

 こうして15年の長い眠りから覚めた作品もあります。
 翻訳されて海外にもでてるらしいです。

 凄いね。

 そういう強い生命力の作品を目にすると、なにより作者の熱い魂を感じます。


 

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理屈はいらないぜ

2009-10-14 18:33:13 | 
 少年漫画の最初のつまづきは「ガンバの大冒険」だったと思います。
 あれってそうじゃない。多分少年漫画。
 見たのは例によってアニメです。

 多分、仲間を救うとかって、どっちかっていうと勇気が主題の作品じゃないかしら。

 でもダメなの。私の中ではアニメで見た、ねずみがねずみを殺す、血がどばっと噴出す方が印象が強烈過ぎて、あれは本当に怖いアニメなの。

 3秒もあったら震えるくらい怖かった。

 今にして思えばたいしたことないんですよ。
 でも小学校低学年の女の子にはどうしようもなく強烈な作品だったのです。

 考えてみれば、その頃は心優しい可愛い女の子だったのでしょうね。
 ちょっとした争いにも敏感な繊細な子だったんでしょうね。

 それが何故こうなってしまった?
 
 基本ミステリーファンですからね。
 血がどばっとどころか、計画殺人企んじゃう話ですからね。

 そっちの方が残酷じゃないですか?ってところだけど。

 何がどうすると免疫つきすぎてこうなっちゃうんでしょうね?

 未だに戦いものってあんまり好きじゃないかな。
 見てはいるけどそこら辺、全部流し見してるかも。

 少女漫画で血がどばっととか、戦う、ないものなぁ。

 ひたすら恋してるか……たまに陰湿ないじめはあるかもしれないけど……。そういうのは基本的に読んでません。

 血がどばっとがダメなのよね、きっと。

 血がどばっとに、むちゃくちゃ人間の業を感じちゃってるのかもしれないわ。

 ミステリーって同じ業の世界だけど、哀愁があるからね。後はもしかすると知能ゲーム?

 とりあえず知力解決なところがOKなのかもしれないわ。 

 実際に戦って血しぶき跳び散らしても守るってストレートさが、ダメなのかもね。
 こういうのは、男の子好きなのかもしれない。
 ダメだな。
 
 女の子でもOKな子はいるから、これはもう趣味の問題ということでしょう。

 だからスカッとした理屈はいらないぜって青春ものに、いまいち苦手意識があるのかもしれない。

少年漫画はホラー?

2009-10-14 17:45:02 | 
 先日、テレビをつけたら「ワンピース」をやってました。アニメですね。
 昔、日曜日の19:00頃やってませんでした?あの頃ちょっと見たことがあったのですが、ストーリーが上手いなぁと思っていました。
 その内、放送時間が変わって見なくなったってパターンです。

 わざわざ漫画本まで追いかけたりしませんからね。

 少年漫画っていうのは本当に読まないのです。

 少女だったから少女漫画を読むのが当たり前だろうと。少年漫画は読まないだろう(笑)
 
 って言うより、少年漫画を読んだ場合の当たりが極端に悪かったんですね。
 小学生みたいな多感な時期にたまたま待合室で読んだりする少年漫画に載っているのが結構どぎつい漫画なんですね。

 どぎついって……ホラー?そっち系が滅茶苦茶多くてですね。
 幼いのも手伝ってその怖さなんて尋常じゃないのね。もう3日はうなされてる……みたいな(笑)
 
 スキーに行ってたまたま見せてもらったものにも後頭部にもう1つの顔があったってオチの漫画だったしな。(のちに某有名ファンタジーで同じオチが使われている作品を読んだ時はあの時の衝撃が甦ったものです)
 
 だから少年漫画は読むものじゃないと思っています。
 
 「ワンピース」みたいな作品を雑誌で触れていれば、少年漫画に対する感覚はまるで違ったでしょうね。

 これも縁って奴ですかね……。
 
 まだ少女漫画で、目をキラキラさせて恋してるのってときめきしてる方がとにかく罪がなかった。

 当たりはずれが物を言ったのか、未だに少年漫画は、ホラーの印象が拭えないです。

名探偵の掟

2009-04-25 13:27:38 | 
 ドラマを先に観たのですが、これの本はどうなっておるのだろうと思い東野圭吾さんの本を読んでおります。まだ途中です。あくまで読むのはとろいのです。

 んー、なるほど、連載をなさっていた作品をまとめたもので、私多分連載時に読んだことのある章がある。
 ドラマ化される時、原作は登場人物が男であっても女性に変更されることがある・・・とかね。あの時も、そうなんだーって単純に思ったんだけど、今もそうなんだ・・・って単純に思っている。

 名探偵を支えるには脇役の努力がいる。
 
 密室作る意味ってなんだろう。
 ダイイングメッセージって何?
 孤島や雪に閉ざされたそんな場所で起す殺人事件のメリットって何?

 推理小説に出て来るそんな謎の数々を独特の切り口で斬っていく。
 あー、こういうことかーって内容でした。

 まだ途中ですのでラストへ行くと何が起こるのか・・・それはまだ謎です。

 しかしドラマと併せて読むと本で表現するのと映像で表現するのとこう変るんだ~といういい勉強になります。

男×男、男×女

2009-03-14 17:10:55 | 
 刑事物って言うと、少し異色なんですが、『三毛猫ホームズ』シリーズがあります。
 言わずと知れた作家は赤川次郎さんです。

 正直好きかと問われれば好きではない。
 読んでるんですけどね。

 猫が、っていう異色性はそんなに好きじゃない。

 ミステリーと猫は合いますけどね。
 何度か映像化もされていて、それを観たりもしてますが、やはりイマイチ好きとは言えない。
 意外と深い人間ドラマもあったりするんですけどね。

 しかし一般的にはファンは多いです。
 捉えて話さない何かがあるんですよね。

 赤川さんの作品の刑事物としては夫が泥棒で妻が刑事のシリーズか、幽霊シリーズ(女子大生とうだつの上がらない警部の組み合わせ)が好きです。

 私という人間性が良く出てると言えます。
 
 幽霊シリーズは一時期よく土曜ワイド劇場で放送されていたようにも思いますが・・・。
 夫が泥棒で・・・って方は1度ドラマになっただけのような気がします。

 このドラマ化と言うのは、やはりファンの期待を背負ってだから難しいものがあります。別にしてくれーと言いません。
 でも続きは読みたいなって、思う。
 出てるのかな。
 イマイチ、判らない。

 でもここらはいわゆるミステリー物の組み合わせとしては黄金のパターンを含んでいる。
 男×男、男×女。年齢差やキャラの組み合わせはそれぞれの作品によって分かれるのでしょうが、これがパターンとしては定着してる。

 女×女って言うのはね、扱う事件が限られてくるから・・・ミステリーといえどやはり推理シーンが出て来ると女性同士ってそこが難しいと思う。

 実は映像になった時、この推理を物を使ったりして説明するのは大変だと思うのですよ。
 文章だと伏せ線張って、それを解いていくシーンを作ってって作業になる。
 これって実は違う作業だと思う。神経の使いどころって言うのかな。それぞれそれを見せるのがミステリー物の醍醐味でしょうから。
 いかに成程!と思ってもらうかが鍵になる。

 女×女のこれは、実は難しいことのように思う。
 
 普通に話してても女性同士って話が脱線するんですよ。
 それが男女コンビだと伏せ線を張る場合、2人の会話がいい脱線の仕方を醸し出したりして、伏せ線を張る際のいい誤魔化しの方法として使える。
 けど、女性同士だともしかして本当にこのまま脱線していくんじゃないか?って気がする。

 あんまり実際の所、このパターンは知らない。

 この世にいるのは男と女だから、男女の組み合わせがベストかも知れないけど。

 男×男の組み合わせは成立してるんだから・・・。

 使いどころの問題かな。

 だから、ここへ猫が入ってくるのも・・・実は大変なんだと思いますよ。
 口聞けないからね。

 それぞれ皆様工夫なさってると言えばそうなんですが。

 ・・・勉強しよう・・・。