懐かしの作家列伝

2008-12-16 14:20:52 | 
 ちょっとインターネットで懐かしい、私の青春時代によく読んだ作家の検索をしてみました。

 ま、誰とは言わないが。
 ちょろちょろブログのどこかでは出てきてます。

 思い出ですね。本当にそう。

 タイトルで、それを読んでいた頃が思い出せると言うのは、歌と一緒かもしれない。
 自分の時間と共にある。思い出と共にある。特に本って読み手によって1900年代のものでももっと古い時代のものでもその読んだ人の年齢の時が、その本の旬だったりする。

 そういう意味では本も 歌は世に連れ人につれ・・・とまるで同じ。
 自分だけの思い出もインプットした凄いレア物の存在だ。

 そんな誰かの記憶の一部となるものを書ければこれに勝る幸福はないのかもしれない。

さよなら、ハリー

2008-10-20 05:58:22 | 
 ・・・終わってしまった。
 「終章の19年後」が気になっていたんだけど、そういうことだったのねー。

 できれば原書で読みたかったですね。
 翻訳者の方がどんなに心を砕いて下さっても、やはり違うものだと思います。

 それだけの英語力は、勿論ありませんが。

 何となくですが、ジェームスとリリー(ハリーの亡くなった両親です)の結婚への道のりが気に掛かりますね。
 
 それは本筋から言うとあまり重大な問題とは言えないですから省かれていますが、傲慢で嫌な奴と思っていたリリーの心を何処でジェームスが変えたのか、それが気になる。

 傲慢で嫌な奴は私にとってそれ以上になることはないですから。

 そこら辺が子供ってことでしょうか。

 最初から惹かれあう何かはあったけど、「でも嫌な奴」って方が大きかったんでしょうか。それなら何かのきっかけでそれが逆転することはあると思う。

 どうでもいいんですが、熱海まで行って引いてみたおみくじに、縁談=誤解が溶けて上手く行くとあったんです。

 誤解が溶けて上手く行くとはなんぞや?!

 私のことはいいんですが・・・。

 あんまり本のことを書くとネタバレする恐れがありますから書きません。
 でも人生の真髄を知った大人の書くものだわね。

 そう言う所が私には足らないのかなー。

 でもあまりいろんなことを気にして縛られていくのは止めにしようと思う。
 元々ハチャメチャなら、ハチャメチャはハチャメチャらしくいった方が良いのかもしれない。
 
 ハチャメチャなりの落ち付き方はあるでしょう。

 。

17歳の抵抗

2008-10-16 15:07:02 | 
 ちょこちょこっとハリーポッターの最終巻を読み進めています。
 
 最初これって、17歳の抵抗が根底にあるのかしらって思った。タイトルに「死の秘宝」と付いてるわりには一向にそれ、出てこないし。
 
 魔法使いは17歳で成人らしいんですね。そうするとそれまでの守っていてくれた守りの魔法も効かなくなる。自分で自分の身を守るすべを見つけなければならない。
 その苛立ちだったり、大人への怒りだったりそんなことが根底にあるのかなぁと思っていました。

 下巻に入って変りましたよ。ガラッと変りました。今下巻の頭くらいしか読んでませんが、出てきます「死の秘宝」の話。
 
 思いがけないあの人が、こんな展開にー!となっています。

 しかし終わってしまうのねー。
 そう思うと、下巻に入る前大きなためらいがありました。
 しかし入ってしまったのです。
 
 後はラストが気になるのみです。

 しかしよくこれだけ書けるよなぁと、ただただ感心します。
 
 ファンタジーって物語り世界を1から構築しないといけないから大変だと思うんですが。
 今、なんか感動してるわー。

 この最終巻は全シリーズを通しても好みかもしれません。

・・・あれ

2008-10-10 17:01:17 | 
 ノーベル文学賞はフランスの作家が受賞したらしいですね。
 しかし、フランス=文学って何となく納得してしまうのは何故だろうか。

 特にフランス文学に傾倒してる訳でもないんですけどねー。

 学生の頃「フランス文学とかやってそう」って言われて「やっぱりー」と思ったくらいでしょうか。

 フランスの作家の本ってそんなに読んだ記憶がない。
 むしろ、イギリスやアメリカが多いんじゃないかな。

 ミステリーの影響ですね。数でいくと多いと思います。

 けれど、大人になるとどんどん覚えなくなると言いますが、困ったことに読んだ本の記憶もなくなりますね。

 1番酷かったのが、1度読んだミステリーを最後の謎解きまで読んでやっと「あれ、この謎読んだことがある」と思ったことかしら。
 謎で反応したのは、えらいとしても、その前のどのくだりでも全く記憶が「読んだことある」に傾かなかったことが怖い。
 しかも前に読んだと言っても、出版年数からするとほんの1年か2年前の筈です。

 ちょっとひどすぎます。

 きっとこれからもっと覚えていなくなるんじゃないかしら。

 今、ちょこっとずつハリーポッターの最終巻を読んでいます。私は他の巻をまとめて読んでます。ほんの今年の初めにです。
 けれど、「あれ、それ誰?」「そのエピソードはどこからきてるの?」と思うことが何箇所かある。

 怖っ。

体重計・・・?七人のポッター

2008-09-06 13:55:22 | 
 ハリーポッターの最終巻、読書がまるで進みません。
 お読みになった方はお判りかと思いますけど、第4章の「七人のポッター」で止まってます。

 時間がないせいと落ち着いて読んでる心の余裕がない、これにつきます。

 道は目茶苦茶長いので、それだけ楽しみが先に伸ばせるということでしょうか。

 ハリーポッターだけじゃないけど、読書ができません。
 
 目、と言う問題もあります。
 活字がつらい。

 PC上の文字を追うことの方がつらいんですが、どうも本類の活字もつらい・・・。

 おかしい・・・1.5が普通であったのに。2.0まで叩き出していたのに。
 PCの影響だと思います。

 緑を見るとそれだけで治癒の力があると言います。

 治癒する。絶対治癒する。

 体重もおかしんです。
 この所、体重計には乗らないと言う自らの禁を破り乗ってるんです。

 ・・・恐ろしい数字が並んでますよ。
 針が動く奴じゃなくて、数字で出る奴だと更に恐ろしさが増大します。
 だって数字が確実に並ぶんだよ。
 目の錯覚と言い切れない。

 針が数字を差すのなら、なんかブレてるし、気のせいとも思えますが。

 思いますが。
 
 ダイエットしよう。思わず心に誓えます。
 あの数字を思い出したら、これはもう・・・。

 何故、女性は最後は体重に行き着くんでしょうね?

 目が悪くなっている。ハリーポッターの本が進まないと言う話の筈が・・・。

 それほど、女性の心を虜にする体重計・・・。ポッターが七人乗ってそうな体重計の数字。

 いや、ハリーポッター。
 ・・・七人は乗ってないだろ。
 
 近々読み進みます。

雑居時代

2008-06-07 17:17:46 | 
 最近、このタイトルで書こうと思って内容をまとめている間に、このタイトルの本を書かれた作者の氷室冴子さんが亡くなったというニュースが入りました。

 びっくりです。如何されているのかと思っていましたが。
 肺がんでとのこと、御冥福をお祈りします・・・としか言えませんが、氷室さんの作品は生き続けています。
 私の中に、他のファンの方の中に。

 「雑居時代」・・・なんですが。
 コバルト文庫から発売されたお話で、なんていうか、いろんな意味で影響を与えられました。

 先日つか先生の「ロマンス」の話を少し書きましたが、「雑居時代」の中でも同性愛のキャラクターが出て来るんです。その繋がりで「雑居時代」の存在を色濃く思い出し、その矢先のニュースでした。

 「雑居時代」という話は

 表では優等生で一点非の打ち所のない美少女で通しているが、一旦地が出るとガラッと人格の代る高校生の数子
 和子と同じ高校に通い、両親は教師でお固くその写し絵のようにしっかりした弟に囲まれ、家では余されている漫画家志望の家弓
 一見美少年でファンクラブも持っているが、実は超ブランド志向で神経質でいくじもないが顔がとり得の浪人生の勉
 
 その3人が1つ屋根の下に住むことになったドタバタを描いた話です。

 この中で最初唯一親にさえ隠していた数子の2重人格性ぶりを知る鉄馬というキャラが出てきます。
 
 この鉄馬のキャラ設定が1番凄い。
 彼は大学生で渋い2枚目なのですが・・・。
 彼の家族というのが「英雄色を好む」大実業家の祖父に、日本画、しかも美人画の第一人者の父を持ち(この父は入り婿でありながらモデルにした女と出奔してるらしいです)その妻で母には大実業家の祖父の娘で、楚々とした美人の良妻賢母の鑑の母がいます。
 
 その影響かなんかのか、渋い2枚目で金持ちのお坊ちゃんの鉄馬は、実はホモセクシャルという現実を抱えています。

 その一点を数子に見破られ、数子と共同戦線を結びます。
 
 なにって・・・彼女が親にも本性を隠し楚々とした優等生で美少女を演じている唯一の原因は父の弟・譲を愛してしまったからです。勿論叔父の譲に本当の自分を知られてはいけない。だから親にも本性をさらせないと・・・。
 
 譲は大学で助教授をしています。妻となる女はその生徒の1人で鉄馬も彼の教え子の1人です。そして彼を愛しています。
 他の女になんか叔父様を渡さない・・・その一点で恋する女の姪と渋い2枚の目の、実はホモが手を組み共同戦線を張るわけです。
 
 そういう設定がなんか凄い。
 10代の頃読んだ話ですが。
 凄かったです。

 そう言えば、氷室さんはつか先生の小説版「二代目はクリスチャン」の解説・・・を書いてらっしゃいます。
 氷室さんご自身も劇団の追っかけをされていたらしい(多分、宝塚のことではないかと思います)なのでなかなか鋭い視点から書かれていました。

 そんな見方ができるんだ・・・と思ったものです。

 昔ですが、サイン会をされた時、氷室さんに直接伺ったことがあります。
 「雑居時代」の続編は書かないのか・・・と。

 望んでくれるファンの方はいるけど、それぞれの中でキャラが既にできあがって生きているから、これ以上書いてもそれを壊すことになりかねない・・・。
 そんな答えを、まだ少女の私に丁寧にしてくださいました。

 そして雑居時代はは続編は出ませんね。
 今、元々あった方の話を探してと言っても難しいのかもしれません。

 いろんなことを教えてもらった作品です。一見ドタバタのお話ですが、中に深い知識がありました。だから飽きさせない。
 そうやってお話は作るものだと、今思えば教えていただいたんだな。

 氷室さんの代表作は他にも色々ありますし、ジブリでアニメ化されたものもあります。
 でも私の中では「雑居時代」や「クララ白書」のシリーズが1番です。
 10代の子の瑞々しくも凄いキャラ設定ぶりは、ここら辺が1番ぶっ飛んでいます。

 素敵な作家さんです。
 越えるような者にならねばな・・・と思います。

ミリタリーレーション

2008-06-07 12:16:19 | 
 私、結構カメラ好きです。
 もっぱら携帯カメラですが、お金と時間があるなら、ちゃんとしたカメラで習いたいほど好きです。

 写真屋の受付のお姉ちゃんならやったことある。
 どこかでどんな形でもいいから関わっていたかった。

 そんなこともあり、カメラマンにも憧れる。
 今「兵士の給食・レーション 続・続ミリメシ 不肖・宮嶋 戦場でメシを喰う! これがホンマのミリメシやー。」

 何処までがタイトルなんだ?全部か?

 そういう本を読んでます。
 著者はカメラマンの宮嶋茂樹さんです。報道系の番組でもたまにコメンテーターとしてお顔を見かけます。最近NHKにもご出演されていてびっくりしました。

 宇宙食も一時話題になりましたが、美味しくなってます。
 食べると言う行為がやはり人にとっての日に3度の楽しみなんですね。仕事が厳しければ厳しいほど、この時間を有意義なものにしたい。

 戦場では言わんかやですね。
 楽しみなんて、ない。
 
 ミリメシとは日本だけの造語らしいですが、本来はミリタリーレーションになるみたい。
 
 とにかく戦場で食べる飯ですね。

 まだ読み始めて間がないので半分もいってませんが、こういうご本でさり気なく世界で起こる紛争のお勉強もさせていただこうと・・・。

 あまりそこら辺・・・宮嶋さん特有の表現が・・・。
 本来はご自身が写真を撮りにいったその時見知った他では報道されないこぼれ話を中心に書かれているから。

 ちゃんとした事件や戦争の流れを知りたいのであれば、他の解説本を経た方がいい。

 イラクだなんだってあれだけテレビで騒いでいてもどうも頭をスルーしている。
 もそっと、世間のことを勉強しなくてはなぁと思う。
 
 そんなごちゃごちゃはいいんだけど。
 
 この本はミリメシ本ですから。
 
 戦場で兵士はこんなご飯を食べて頑張っています、それを垣間見せていただければいい。
 
 カメラマンの本ですから、ミリメシ写真満載です。

 ただ写真を見て「おいしそー」と思うのもOKじゃないかなって思います。

読書

2008-05-12 00:03:04 | 
 ハリーポッターシリーズを読み終わって何だかんだ読書していない。
 
 写真を撮る為に動かしてみましたが、いやん凄い埃だらけ。
 本は意外と埃を吸います。
 この表紙の加工が特に静電気を起こしやすいらしく、埃も思いっきり吸いつけてます。

 置き場も困ってます。ずっと1箇所に置きっ放しにしてたけどどうも邪魔。かと言って、他にこれだけの本を置く場所もない。
 部屋の入り口付近の棚に置いたんだけど、そしたらドアを開ける度まず視界一面に飛び込んでくるハリーポッター本群。

 凄い存在感だわ。

 そろそろ本を読もうと思うけど、読みたい本はどこか行方不明になっている。
 どこへ行った?ありそうな所をひっくり返してみるしかない。また埃を発見することになるな。

 読書(どくしょ)してるって言うより、どっこいしょになっている。
 写真を撮ろうとわざわざ動かした時に思った。
 
 どっこいしょ的な気持ちがないとどうも最近は本を読まない。