心の穴

2009-01-18 22:44:02 | 日記風
 『ファン・ジニ』を観ております。
 言わずと知れた韓国のドラマです。

 踊り手を目指す女の立身出世物語のせいでしょうか。不思議と心惹かれるものがあります。

 今、初恋を失い心を殺したヒロインのチニが5年踊らなかったのにやっと踊りだした・・・そんな展開になっています。

 判るわ、なんか。
 別に恋を失くした部分がじゃないんですが、人が何か希望を失くし心を閉じ、けれど再びそこから立ち直るその部分です。
 元々踊りの才に長けていた彼女は5年踊らずともその努力でたった1ヶ月でその穴を埋めるのです。
 
 確かに身体が思うように動けなくなっていることでしょう。以前出来、本人にもその自覚が大きいとその絶望感たるや想像を絶することでしょう。
 でも努力がそれを補い元に戻り、きっとそれ以上の進化を果たすのでしょう。

 羨ましい。
 なんと羨ましいことか。

 その努力とは希望があるからできることであり、結局の所、好きなんですよね。
 だからできる努力です。

 金銭が欲しい、愛が欲しい。そう思いする努力も本物でしょう。けれどそれがその人にとって本当に欲しいものじゃなかった場合、単に羨まれたいとか負けた悔しさを返したいという思いから発してるのであれば、それが叶ったとしてもそこに待っているのは虚しさだと思うのです。

 どうしようもなく心にぽっかり開いた穴だと思うのです。

 人の賞賛など虚しいものです。
 消えてなくなります。そしていつまでも賞賛し羨んでくれる訳でもありません。

 自分の心が欲するものを手に入れることが出来たなら、それがどんな結果をもららそうと人は満足できるものではないか、そう思う。

 それでしか、生きたと思うことが出来ないのじゃないか、そう思う。

 悔しいですね。
 
 今、心の中を過ぎるのはそんな感情です。
 私自身にせめて勝ちたい、それでしか私はきっと心の穴を生めることが出来ない。


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