13人いる

　いるって言うか、いたって言うか。
　先月まで舞台の稽古で１人きりでいるということがなかった。出演してる役者だけでもそれだけいた。スタッフなど入れるともっと身の回りにいた計算になり・・・。ま、淋しくなってる訳です。

　逆に全てが過去となりつつあるので、色々冷静に思い返してみたりして、新たな発見もあったりする。

　ちなみに月曜日はダンスへ。ちーっとも上手くなっていない。別に私のダンスは健康維持、肩凝り防止みたいなもの。
　ただ、先月までこうして稽古場に通っていたんだなとか、ふと道すがら思ってしまうの。月日って怖い。時に美しく時に残酷で。怖いわ。思い出になるってことは、怖いね。思い出になるって言うのはそれでだけ尊いもの。

　ただふと思うと、何でダンスしてる時私はあんなにテンションが低いのでしょう？いくまでは結構高いのに、一旦入ってしまうと異常に低い。
　低いって言うか、目茶苦茶冷静。だから凄くよく覚えてるのよ。振りを覚えるってこと以外、何があったかを。
　
　振りを覚えてくださいって話だけど。
　
　無心に楽しめなくなってるのかもしれないし、違う理由があるのかもしれないし。
　不思議なもんだわ。楽しけりゃ、自然にあがってくもんだろうにね。

　そうすると楽しくないってことになるのか・・・。
　自分の中にしっかり箍（たが）が掛かってる気がするのよね。それが何か判って外せたら、また一回り変われるかも知れない。

　箍か・・・。人って無意識に自分の心にブレーキをかけてしまうことがあるからな。
　それはなんだろう。考える。
　
　それが、今の結論。

　写真はダンスに行く間に見付けた、あるお店の入り口にあったほうずき。