先日お邪魔した御宅の庭先にムベが屋根のてっぺんまで昇っていた。。
そのムベの木の根元は力こぶの様にボコボコしていて何年物なのだろうかと思える太さ。
ムベはアケビと違ってある程度成長しないと実を付けない。
でも、太いからといって必ずしも実を付けてくれるわけでもないという。
そこのご主人は、自慢するでも無く、当たり前の様に
「前は1本だけだったんですよ。そんときゃ実を付ける事もなかったけど後でもう一本脇に植えたんです。
それからは実を付けてくれる様になったんです。」
神の造られた自然の中でお仕事してこられて、様々な話や経験を無駄になさらない、小さい事に忠実な事は本当に素晴らしい。
”人が一人でいるのは良くない。””二人は一人より勝っている。”
と御言葉にある、結婚に良く例えられるが、究極的には私とイエスの関係、そして父なる神が一人子イエスを見て思う事でもあると受け取っている。
アケビやムベも神の真理のある部分を顕してくれている声なきメッセンジャー。
ムベはツルである。自分では満足に立つ事すらおぼつかない。
多くの人は大木を見上げて感心したり褒め称えたり観光スポットにもなったりする。
でもエゼキエル31章を読む時、高きがゆえに貴い訳ではない事がわかる。
ツルでも何か掴まる事が出来れば、縋り付くべきモノにすがりつけたなら
どんな高い木の梢の先まで伸びて誇らしげにその赤紫の実をたわわに実らせることも出来るだろう。
私も一人だけだったら、地面に這い蹲っているツルの様に、人に踏まれ実を付ける事も無く枯れていくしか無かっただろうと思うと、
まだ青く硬いあの実がサインを出してくれるのを自分の目で見て手の取って、そして味わってみたいもの。
やっぱ暖かい地方の植物なので奈良のムベの実はうまいと思います。
例えどんなに小さくて狭くても(お寄りしたお宅の庭が狭いという意味ではありません)
花が咲き実を付ける自分の庭は、この時代限定のエデンの園
私も自分の庭に主をお迎えするならもうちょっと綺麗な庭にした方がいいだろうな~と
よく手入れされた庭を見て思った。
なにせ「私の父は農夫です。」と仰られた方は
誠の園の管理人なのだから。