「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

11月19日(火)20時~・11月20日14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

生きる苦しみとひび割れた茶碗!

2023年07月25日 16時59分40秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

皆様、暑中お見舞い申し上げます。

森田博士の事実唯真の例えにも夏は暑いという言葉が度々出てきます。

先生の生きておられた時代は、エアコンも 扇風機もなかったかもしれませんが、それでも人々は生きる知恵を働かせて夏をしのいでいたと思います。

いつの時代も人々は何かしら 生きるための努力をしてきたのですね。

猛暑に加え相変わらず腰痛が治りません。

2~3年前から反射神経や記憶力、認知能力の衰えを感じます。

普通に生活するのも支障がありなかなかやる気が起こりません。

しかしながら そのような感情もあるがままに受け止めています。

森田を知らなければドクターショッピングを繰り返し不安を封じ込めようとしていたと思います。

いつもやる気があって100%健康で全ての体調が整ってるということはありません。

ところで話は変わりますが日本には、割れてしまった陶磁器をつなぎ合わせ漆で接着し、そのつなぎ目を金や銀の粉を塗って装飾して利用し続ける「金継ぎ」という伝統的な修復方法があるそうです。

今、この技法を、日本国内のみならず海外へも普及しようとする取組が始められているそうです。

創作かもしれませんが茶人、千利休の逸話にひび割れた茶碗といういうのがあることをご存じでしょうか?

大河ドラマでそのようなシーンを見たことがあります。

ひび割れた継ぎ目を欠陥と見なすのではなく、むしろ違う一服として肯定的に捉え、破損前と異なる趣を楽しむのです。 

一服には心身にすべてを受け入れるという意味があるという説もあります。

日本人のわび、さびという美意識がそこに表れているといわれています。

森田的に解釈すれば症状や不安に翻弄される前の自分に戻ることを目指すのではなく新しい自分を発見し生きるのです。

日々何かしら不都合や 不完全感を感じながら これからもひび割れた茶碗として生きていくつもりです。

そこに森田博士の言われる日々新たにという発想や生き方が現れると思う一世です。



2023.7.25 一世



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自分に課しているものと思想の矛盾!

2023年07月21日 09時07分30秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会一世です。

今年ほど異常な暑さを感じる夏はありません。

暑中お見舞い申し上げます。

蚊取り線香、蚊帳、風鈴など昭和の夏の風物詩がどんどん消えていくことに一抹の寂しさを感じます。

さてこの時期の風物詩といえば芥川賞の発表がありますね。

本や図書館が大好きな私はいつも気になっています。

数年前にお笑い芸人の又吉直樹さんが芥川賞を受賞されました。

個人的にとても好きな芸人さんです。

彼の「バッドエンド はない、僕たちは途中だ」という講演動画が YouTube にアップされています。

とても参考になったことがあります。

それは自分に課しているものが多すぎると生きるのがしんどくなるということです。

これは神経質者の生き方にも大きなヒントを与えてくれると思いました

私たちはかくあるべしが強い人間です。

それゆえに自分に求めているもの、課しているものが多い。

結果、※思想の矛盾にも陥りやすい。

私は小さなプライドや見栄を捨てた時に心が軽くなりとらわれが減った経験があります。

自分の欠点や弱さを素直に伝えて馬鹿にするような人間とは関わらない方がよいのです。

今日の森田博士の言葉

理屈を先に立てて、実行をそれにあてはめようとするときに「思想の矛盾」になり、迷妄になり、事実を先に立てて、これを解説するときにはじめてそこに真理が現れるのである。



2023.7.21 一世

※一般に神経質性格の人々は不安や恐怖などの感情や身体の感覚を「こうあるべき」「こうあってはならない」という思考によってコントロールしようとする構えが強く、そこに不可能を可能にしようとする葛藤が生じるのです。

東京慈恵医科大学 森田療法センターHPより一部抜粋

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自助グループとしての品格!

2023年07月20日 08時03分32秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

最近医療機関からの紹介で私たちの自助グループに参加される方が増えている。

ありがたことであると思うと同時に気をつけたいことがある。

それは間違っても医療の分野に踏み込まないことである。

服薬や検査を否定したり主治医の方針に異を唱えることなど言語道断である。

森田博士自身でさえ、森田学説で治すことができるのは神経質のみであると言い切っておられるのである。

誰でも何でも治せる療法などない。

いわんや私たちが医療の領域に足を踏み入れることは滑稽であり、不信感を生むだけである。

私は自助グループ内で講師や先生という呼び方は不適切であると思っている。

もちろん会の中には国家資格を取得されたり、プロのカウンセラー、中には医師の方もあると思うが、自助グループでは横一列が基本である。

今、私たちの自助グループとしての品格が問われている気がする。


2023.7.20 一世

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幸せ過ぎて笑ってしまう!

2023年07月19日 21時41分44秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会一世です。

以前は特別なことが幸せであると思っていました。

今は何もないことが幸せだと思う私です。

ところで五歳の孫が、時折これ以上表現できない程楽しそうな顔をして笑います。

このように喜怒哀楽を全面にに出して心底笑うことを私達は忘れてしまった気がするのです。

ところで本日は大阪水曜ほっと集談会でした。

腰痛は相変わらずですが、皆さんと話をしていると不思議なことに自然に笑っている自分を発見するのです。

更に落ち込んでいたことをすっかり忘れていました。

森田療法の学びのおかげで幸せ過ぎて泣き笑いの私です。

年収半減、ボーナスなし、肉体労働倍増、血液検査をすれば異常項目が常に3項目以上、こちらも笑ってしまいます。

森田療法に出会って間もなく45年、サラリーマン生活が、もうすぐ40年になります。

そのうち単身赴任生活12年、パニック発作と抑鬱体験のおまけ付きのサバイバル生活を森田と共に生きて来ました。

しかしながらそのおかげで、料理、洗濯、衣食住の全ては何でも自分でできる。

職場に行けば嫌がらせのように次から次へと仕事が与えられる。

見方を変えれば人は、出来ない人に頼みもしない。

6年前つぶれかけた集談会がコロナのお陰で起死回生のオンラインでの復活!

マイナスは常にプラスを内包している。

私には怖いものは、ありません。

失礼しました、嘘です。

弱さになりきる。

不安常住なのです。

自分が自分がの、「我」を手放したときにすべてが動き始めたと思う一世です。

今日の森田博士の言葉

そのときどきの自分の境遇に対するあるものに対して、目をとめる。

私はこれを一般に「見つめよ」といって教える。

そのうちに、自然に自分の身体の状態に即した精神活動が起こってくるのである。

自己内省的に、まず自分の疲労の状態から、測量してかかるのではない。

周囲の境遇に従って、心を外向的に、物そのものに向けるのである。



2023.7.19 一世

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生きつくす!

2023年07月18日 09時54分32秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

お盆の季節ですね。

関東は旧暦の7月、関西は8月がお盆、沖縄は8月~9月だそうですね。

さて毎年この時期は地元のお寺に参拝しています。

私にとっては現実生活から少し離れて命と向き合う大切な機会でもあります。

ところで今日は明け方に激しい胸痛で目が覚めました。

しばらく腰痛も重なり動けませんでした。

左手のしびれも気になります。

僅かな体の声に耳を傾けることが大病を避ける秘訣かもしれません。

少し落ち着いたので森田博士の言葉を読みながらこのブログを書いています。

ふと生きつくすという言葉が目に留まり、6年前に他界した弟のことが心によぎりました。

現役世代で突然病に倒れた彼は、その命を生きつくしたのであろうか?

そのような疑問が湧き起こりました。

今となってはその答えが返ってくることはありません。

しかしながら職場でも上司や部下に愛され家族にも恵まれた彼の人生は幸せであったと思いたい私です。

今日の森田博士の言葉

人が死にたくないのは、生きたいがためである。

強く偉(おお)きく生きるためには死をなお辞さない。

石に嚙りついても生きねばならぬ。

この他に、神経質者の往くべき道はない。



2023.7.18 一世




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