「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

12月17日(火)20時~・12月18日14時~(ZOOM)にてリモート集談会&忘年会を開催します

アドラー心理学からみた森田療法①

2023年04月30日 05時50分51秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

いまだに恐怖突入=森田などと言われると悲しくなる私です。

それはさておき最近アドラーに関心がある私です。

今週はアドラー心理学から見た森田療法というテーマでブログを書きたいと思います。

残念ながら私にはアドラー心理学について語る力量も原語で読解する能力もない。

すべては哲学者岸見一郎氏の卓越した感性からとらえたアドラー像によるものである。

最近氏の「※嫌われる勇気」「※幸せになる勇気」を読み返している。

※アドラーにより森田療法の輪郭がとてもはっきりとしたと感じている私です。

もしこの時代を同じくする二人の精神科医が論争したとすればどのような展開になっただろう!

そう考えるだけでワクワク感が止まらない。

大谷翔平選手とマイクトラウト選手のようなお互いがお互いをリスペクトしながらライバルである関係性が望ましいが、こればかりはわかりませんね。

水と油かもしれない。

アドラーの生きた時代には、フロイトやユングそして社会心理学を確立したといわれるフロムなどまさに心理学の世界にとってパラダイムシフトが起こり百花繚乱なのです。

その時代に森田療法が東洋で生まれたことはある意味必然であったのかもしれません。

いきなりですがアドラー心理学では、カウンセリングを治療ではなく再教育ととらえているのです。

さらに教育とは「介入」ではなく自立に向けた「援助」でありそのためには人間の本性を知り、人間としての在り方を理解すること。

アドラーはこうした知のことを「人間知」と読んでいるのです。

森田博士も、再教育という言葉を使われているのはご存じですね。

アドラーの言う「人間知」は森田療法での「自覚」だと私は思います。

ではなぜ過剰に介入してしまうのか?

対人関係を縦でとらえ相手を自分より低く見ているからこそ、介入してしまうと岸見氏は述べられています。

これに対してアドラー心理学では、「勇気づけ」と呼んで横の関係に基づく援助にシフトしようとするのですね。

私は関西オンライン初心者懇談会を通じて、若い初心者の方が求めるものが縦の関係性ではなく横の関係性であるということを実感し発言もしてきましたのでこのことは理屈ではなく理解できます。

賢明なる数少ないこのブログの読者の皆様はどう思われますか?

森田とアドラー、この二人の偉大な学者が生前交流があったとは思えませんが、共に説いていることが偶然と言えば偶然過ぎるほど似ていますね。

さらに岸見一郎氏の「嫌われる勇気」にはこう記されています。

※われわれを苦しめる劣等感は、客観的な事実ではなく主観的な解釈によるものである。

森田博士は、理屈で事実を捻じ曲げるという表現をされています。

たとえば緊張して赤面するため人間関係がうまくいかないという悩みに対してアドラー心理学ではどう解釈するのか、そして森田療法ではどのようにとらえているのこれからそれを学んでいくのがとても楽しみな一世です。



2023.4.30 一世

※アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)、1870年2月7日 - 1937年5月28日)は、オーストリアの精神科医、精神分析学者、心理学者でフロイトおよびユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した一人。

嫌われる勇気・幸せになる勇気 ダイヤモンド社
※岸見一郎氏・古賀史健氏共著


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少しだけ嫌われる勇気をもちたい!

2023年04月27日 11時04分19秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

ところで一体人からよく思われたいという思いからどれほど時間と労力と財力を費やしてきたのだろうかと自問自答しています。

失礼しました。

財力はもともとございませんので嘘です。(笑)

私の行動の動機付けには常に本心というより強迫観念が潜んでいたと感じています。

しかし 人間は変われるのです。

今は悪い言葉を使いますが、お金は自分のために使う、馬鹿と症状は相手にしない。

世の中には初めから好かれることを捨てている人がいますが、別にうらやましくもありません。

また本当に自分のことしか考えられない人間がいるのも事実です。

先日もつまらない肩書きを盾につまらないことを言う輩がいて「それがどうした!」と一喝してやりました。

人は色々言うけれど、珈琲一杯奢ってくれるわけではありません。

人の言動に大切な自分の人生を支配させない 、それがたとえ大切な家族や友人であったとしても、今は静かに そのような思いでおります。

アドラーの教えを説いた「嫌われる勇気 」の中には「我々は他者の期待を満たすために生きているのではない、他者の期待など満たす必要はない。」と書かれています。

横並びを美徳とする日本人には衝撃ですね。

どう思われても気にかけない厚かましさは嫌いですが、人の思惑ばかり考えて自分のやりたいことをやらない人生も嫌ですね。

森田 博士はこのように述べられています 。

「自分の心の事実をありのままに虚偽なしに正しく認識することのできるのを自覚と言います。」



2023.4.27 一世



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人生観が変わるとは?

2023年04月26日 08時06分50秒 | コラム 

 
 
大阪水曜ほっと集談会一世です。
 
今日は朝から激しい雨が降っています。
 
雨が降るとなぜか心が落ち着いて柔らかい気持ちになります。
 
若い時は雨が嫌でした。
 
特に出勤前は嫌な上司やプレッシャーのかかる仕事が浮かんできてとても辛かったです。
 
昨日も雨ではありましたが、有名なお寺を巡り、京都で1日遊んでいました。
 
以前と違うのは思いついたらすぐに何らかの行動に移せるようになりました。
 
そしてその行動について 価値判断をしなくなりました。
 
以前はどのような行動しても常に自分に反省を強いていました。
 
森田博士は人生観が変われば 決して再発することはないと言われています。
 
では 人生観とは何でしょうか?

自然現象1つとっても若い頃とは、見方が変わりました。
 
神経質性格に対する正しい認識、世の中の事実、自然界の事実を知るということでしょうか?

私にも人生観の変化が訪れている気がしています。
 
以前この神経質性格がマイナスであると感じていましたが、今は宝物のように感じています。

できれば この神経質性格を温存し死ぬまでビクビク、ハラハラ生きていきたいと感じております。
 
最近アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)の説くアドラー心理学について学んでいます。
 
 
表現こそ違いますが森田療法と、とても近いものを感じています。
 
私は悩み苦しみについて、今このように考えるようにしています。
 
例えば 緊張して人間関係がうまくいかないという悩みに対して森田療法ではこのように解釈する 、認知行動療法ではこう対処する、アドラー心理学ではこのように解釈する、仏教ではこう認識する。
 
そのような 幅の広い立体的な見方ができればと常々感じています。
 
答えは1つではないのです。
 
 


2023.4.26 一世

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志(こころざし)、5年後の真実!

2023年04月24日 06時48分35秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

今からちょうど5年前にこのブログに志(こころざし)という内容で投稿をさせていただいた。

不遜にも1人でもこの集談会を必要とする会員がいる限り必ず続けると書いた。

当時は集談会の運営面で危機的に厳しい状況下にあり、0からのスタートであった。

実質は、マイナスからのスタートだったかもしれない。

その時に支えていただいた幹事、世話人の皆様への感謝の気持ちは、生涯決して忘れない。

あらためて大阪水曜ほっと集談会のその後についてお伝えしたい。

その後毎月、毎月何とか少人数ながら開催を維持してきた。

ところが3年前の3月以降は、新型コロナウイルス感染症のため対面での開催が厳しくなった。

幸いにも世話人の会員様より提案をいただき、全国に先駆けてZOOMを使ったオンライン集談会への移行に成功した。

関西だけではなく、全国から参加者も増えすばらしい出会いにも恵まれた。

さらに2年前の7月に大阪水曜ほっと集談会が母体になり、関西オンライン初心者懇談会を立ちあげた。

すべては試行錯誤であり、私自身の学びでもあった。

微力ではあるが、コロナ過で悩み苦しまれていた非会員の方や集談会の廃止、休会で行き場を無くされた会員の方の小さな受け皿となりえたことがうれしかった。

ご縁をいただいた、すべての皆様にお礼を申し上げたい。

そして昨日なんと、2023年7月よりこの関西オンライン初心者懇談会が、全国版オンライン初心者懇談会として参画することが正式に理事会にて承認された。

関西からあらたに全国という大きなフィールドで活動できることへの感謝とワクワク感が止まらない私です。

是非このブログをご覧いただいている会員の皆様に、サポートメンバーとしての貴重な体験を語っていただきたい。

最後に私が尊敬する水谷啓二先生の言葉を再度引用させていただく。

私(水谷啓二)は、「人生は、ラセン型に動く」と言っています。

けっして、直線的に動くものではなく、動けるものでもありません。

好調だけの、一本調子を維持してゆこうとしても、そんなことは許されません。

また調子が悪いからと、職業を辞めたり、学校を休んだりしますと、それこそ悪循環に陥り、後退する方向へとラセン型をたどりながらどんどん行ってしまいます。

それとは、正反対に、調子のよしあしを問題とせずに、真面目に職業生活や学生生活を、つづけていますと、進歩し、向上し発展する方向へのラセン型の良循環過程をたどることになります。

集談会も人生もそのたどるプロセスは同じかもしれないと感じた一世です。


2023・4・24 一世

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あんたはそんなに偉いんか?第三弾

2023年04月21日 06時07分37秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会一世です。

今までわけのわからん理不尽で小賢しい職場の上司や自助グループであるにもかかわらず役割を肩書と勘違いしている一部のベテラン会員をぶった切ってきた私です。

今日はその第三弾で、久しぶりに怒り心頭です。

今回その対象はごく一部であると思いたいのですが、ずばり医師や専門病院についてです。

なぜ私がこのようなことを投稿するかと申しますと下記の理由によります。

最近集談会で心の悩みから心療内科を受診したり心理カウンセリングを受ける中で満たされない、治らない、ひどい場合は、逆に心が傷ついたと言われる方があります。

以下は賛否両論あると思いますので、おすすめは致しません。

先日かかりつけの内科の医師に薬の処方を断りました。

飲み忘れによるストックがあるので、今回は要りませんと伝えました。

医師は少し不満そうでしたが事実なので受け入れてくれました。

薬代を払うのは私なので気分爽快でした。

これで美味しいランチが2回ほど食べられる。

さて先日から投稿していますが、精神科医で高齢者医療のスペシャリストである和田秀樹氏のYouTube動画を視聴しています。

氏はベストセラー作家でもあり、映画監督でもあります。

その幅広い見識から現代の医療の在り方について臨床経験が豊富な精神科医の立場で発信されています。

森田療法を絶賛されており、同世代ということも重なり、いろいろ学ばせていただいています。

先日現在の医学部教育の在り方について言及されていました。

要約しますと現在の臓器別診療の弊害として①人間全体について詳しくならない②心の治療法も学ばない③さらにコミュニケーション教育も欠けているなどです。

100%そう言い切れるかどうかは別にして、医療費を過剰に払いつづけてきた患者の立場から申しますと、一部の医師の中にそのような医学の知識はあっても人間を知らなアンバランスさを感じることはあります。

しかし中には、「微量でも被爆しますので検査はできるだけ減らしましょう」と言われた良心的な女医にも出会いました。

いづれにしても先日から提唱していますが、身体も心の問題も医師が治してくれるという思い込みを捨てもっと大切な自分自身について学ぶ努力を怠らないことを肝に銘じている一世です。

集談会は、神経質者が自分について学ぶヒントの宝庫なのです。



2023.4.21 一世




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