「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

11月19日(火)20時~・11月20日14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

森田も神様も、そんなセコくない!

2024年11月14日 04時55分56秒 | 集談会日記



大阪水曜ほっと集談会一世です。

今日のタイトルは樹木希林さんの魂の宿ったような言葉を集めた、樹木希林120の遺言からいただきました。

樹木希林さんが亡くなられて6年以上になります。

生前から病や死に対する発言やありのままの自分を貫かれた生き方に惹かれるものがありました。

事あるごとにその言葉を読み返しています。


※今日の心に響く言葉(樹木希林120の遺言より)

私にとっての神は光みたいなもんだと思うのね。

神様のバチが当たるって脅かされて よく驚いたんだけど、神様っていうのは、そんなセコいもんじゃないと思うのね 。

拝むと 功徳があって、拝まないとバチをあてるなんて裏口入学 みたいな、かけ引きするわけないもの。

光は、生をうけたもの全部にあたるんで、

ただうけとるこっち側が、スモークがかかってるか晴れてるかによって、

その光はくす ぶったり、輝いたりするんだと思うのね。

皆さん、森田人間学も行動、行動と頑張らねば身につかないとか、恐怖突入しないと理解できないようなセコい精神療法ではないのです!

神経質性格を持つ全ての人に森田の光が当たっているのです。

私たちの悪智がそれを邪魔しているだけなのです。

なので自助グループで上下関係を持ち込むような初心者、ベテランという言葉を安易に使うなと私は言いたいのです!

死のキャリアを持つ私たちは、

永遠に人生の初心者ではないのでしょうか?



2024/11/14 一世
樹木希林120の遺言 宝島社より一部抜粋

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本当の従順について

2024年11月10日 08時33分13秒 | 集談会日記



大阪水曜ほっと集談会一世です。

職場に若い女子スタッフが配属されて一年になりました。

2人の20代のスタッフです。

身長も見た目も同じです。

マスクをしていると双子のようです。

このスタッフが最近職場で輝いています。

とても個性的で性格は真逆です。

だからとても仲が良いです。

同期入社のいなかった私には、うらやましい限りです。

しかしこの2人のスタッフを観察していると一人はいやながら言われたらやってみようという姿勢です。

もう一人は自分の考えをまず全面に出そうという姿勢です。

どちらも間違っていないのですがやはり従順であるほうが仕事の覚えは早いようです。

私自身どちらかというと自分の考えを前面に出して上司から睨まれてきた人間なのでどちらが良いとは言えません。

ただ今となって言えることは若いときはできるだけ自分の考えにとらわれない方が、生き方も楽になりますし自分の仕事の器も大きくなるような気がします。

それでもその時々の心の容量がありますから、

自分を守るために反発したり無視したりすることも大切なことかもしれません。

※今日の森田博士の言葉

この我と試みるということが意識的にハッキリ心の中で両立したまま実行に現われるのを従順というのであります。

この従順によってはじめて、大きな進歩と発展が得られるのであります。


2024.11.10 一世

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人間関係についての森田正馬博士の言葉

2024年10月30日 09時00分33秒 | 集談会日記



大阪水曜ほっと集談会一世です。

今日は出勤前で時間がないので森田博士の人間関係についての言葉を紹介します。

森田博士は、決して人間関係が器用ではなかったようですね。

以下、

私も学生時代から、社交的常識がなく、森田は変人でつきあいしにくいと言われたものです。
と告白されています。

さらに人間関係について、


すなわちこれも少々 苦しくとも ただ人並みに交際していけばよいのです 。

あなたがずっと小児の時のことを思い出してごらんなさい 。

幼な心でさえも、人に対して、イヤイヤながら、笑顔をしたり 、人の仕事の手伝いをしたり、愛嬌を言って人に好かれたいと思ったことがあるにちがいありません。

 それはまだ心が単純で、神経質のヒネクレた思想が、発達しなかった時だからです。

と言われています。



2024/10/30 一世

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森田療法は、ドラえもん?

2024年10月12日 06時55分33秒 | 集談会日記


大阪水曜ほっと集談会一世です。

ぼく、ドラえもんです。

この声を何度耳にしたことだろう!

先日、ドラえもんの声優として有名な大山のぶ代さんが逝去されました。

大山さんは、子供の頃からこの声が個性的だということでからかわれたり、いじめられたりしたそうです。

そのときに大山さんのお母様が、

「明日から声を出すようなクラブに入りなさい」

とアドバイスされたそうです。

大山のぶ代さんの生き方から、神様か仏様か分かりませんが、天から与えられた気質や五感は転ずれは長所になるということがよくわかります。

もし 大山のぶ代さんが自分の声を異常だと思い 、それを人前で披露することから避けていたら 人生は全く違うものになっていたと思います。

やはりここでも大山のぶ代さんのお母様の、逆に自分の声をもっとアピールしなさいという愛に満ちた、アドバイスが効いています。

さていじめられっ子の、のび太くんはドラえもんがいないと一人で何もできませんでした。

いつもジャイアンというわんぱくな少年にいじめられて泣きつくのです。

彼の生き方は、自力ではなくドラえもんにあやかって自分を鼓舞する他力的な生き方です。

のび太くんのように内気で気が弱い私たちにとって、

森田療法は、ドラえもんだと思うのです。

私たちは森田療法 によって励まされ、自己実現を試みたり困難に立ち向かう勇気を与えられたのです。

さらにおとなと子どもの世界を自由に行き来する融通無碍というどこでもドアーも手に入れることが可能になります。

立ち直った私たちが、今度は今悩み苦しんでいる人たちの為のドラえもんになるのです。

ぼく、ドラえもんです。




2024.10.13 一世

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無力な自分と祈りについて

2024年09月07日 09時49分51秒 | 集談会日記


大阪水曜ほっと集談会一世です。

若き日の私に、

森田療法のなんたるかを教えてくださった、私たちの自助グループの元顧問で、

協力医であられた河野基樹医師は、以下の句を遺された。

陽は西に生老病死みな祈り

森田療法の真髄とクリスチャンであられた氏の祈りが込められていると感じた。

陽は西に、とは自然界の法則である。

生老病死とは、思い通りにならない事実である。

私は生老病死に抗わずに、最後に祈りをもって生きていきたい。

そんな感じであろうか?

祈りとは、棚からぼた餅のような自分に都合の良い願いではない。

やれることをやりきった人間が、最後にできる努力ではないか?

晩年に河野先生が車椅子で森田療法の講演をされていた在りし日のお姿を偲びながら、

出勤前の身支度を整えた一世です。



2024.9.7 一世



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