「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

11月19日(火)20時~・11月20日14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

梅の木から学ぶ森田!

2023年02月28日 08時16分04秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

桜の木よりこっそり咲きほのかに香る梅の木に心惹かれる私です。

桜の持つ華やかさとは無縁の人生です。

昨日普段の仕事の疲れを癒そうと近くの有名な梅林に出かけました。

(言うほど、仕事しとらんやろ!)心の声

梅林として西日本一といわれ、瀬戸内海が一望出来て多くの古墳も見られます。

うららかな早春の日には、満開の紅白梅と、素晴らしい瀬戸内海のコントラストを楽しむことができます。

のはずでしたが、梅がほとんど咲いていません。(泣)

早すぎたのです。(笑)

おまけに高血圧から梅林の坂を登ろうとしたら息切れとめまい。

逆に疲れて早々に退散しました。

でもここは私にとって心の原風景なのです。

今から40年前ここでNPO法人生活の発見会の一泊学習会が開催されていたのです。

学生時代もそして社会人になってからも人間関係等で悩んだ時に此処を訪づれて心をリセットしてきました。

今回も定年後の人生を見据えて自問自答の小さな旅でした。

最近樹木希林さんと生活の発見の創刊者水谷啓二先生の本を読み返しています。

若い頃には読み飛ばしていた箇所に今は心惹かれます。

さらにひとりの人間として水谷啓二先生を見る別の視点も感じます。

その生の欲望の激しさと生き急ぎ過ぎた人生について思いを馳せるのです。

おこがましいですが、先生の亡くなられた年齢を超えた私には健康に留意してもっと長生きをしてもらいたかったという思いもあります。

以下水谷啓二先生の言葉より

※梅の木は、春先には清楚な花を咲かせて、私どもの目を楽しませ、初夏には枝もたわむほどいっぱいに実をつけて、食べさせてくれます。

しかもそれに対して梅の木が、どんな賞賛や返礼を要求したでしょうか。

それにくらべると、私ども人間というものは、大自然の大きな恵にすっかりなれっこになってしまって、増長し、わがままになり、感謝を忘れて身勝手な要求ばかりしている、とは思いませんか。

現代の若者にとっては、このような言葉は説教めいた部分や宗教心のような感覚を持たれる方もあることは承知しています。

私は森田博士も水谷啓二先生の言葉や生き方が何でもかんでもすべてが正しいとは思いません。

しかしながら現代において森田療法のすそ野が多岐にわたり私たちもその恩恵を受けていることを考えるときに、先人が命を懸けて切り開いてくださったことへの感謝は忘れてはいけないと思うのです。

森田理論を乱用し自分が森田になってはいけないという自戒と警鐘の念を込めて!



2023.2.28 一世
※写真も筆者撮影、この木しか咲いていませんでした。
 貴重な梅です。


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赤いスイートピーと心の水脈!

2023年02月27日 09時21分50秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

赤いスイートピーの花言葉は優しい思い出だそうです。

同世代の徳永英明さんが、カヴァーされた「赤いスイートピー」を聴きながらこのブログを書いています。

原曲はなんとあのユーミンが作曲、大好きな松本隆氏の作詞によるもので私と同年齢の松田聖子さんが歌い大ヒットした名曲です。

今の50代以上の方にはお分かりいただけるかと思います。

最初に聴いたのは、森田と出会い青春を謳歌し始めていた20代の頃でした。

本当に懐かしいですが今聴いても色褪せない名曲です。

さて最近ふと生活の中で幸福だと感じる機会が増えてきました。

特別良いことがあったわけでもありません。

むしろ何もないことの幸せとでもいえるかと思います。

生活の発見会の主幹であられた水谷啓二先生は、幸せは当たり前の生活にある、かたよったものの考え方や生活態度がそれを妨げると言われていますが、本当にそのとおりですね。

自分の命や生活を大切にする生き方は他人はもとより、生きとし生ける物全てへの共感や尊重に繋がり、心の触れ合いを生みます。

森田を学んで自己を掘り下げていくうちに心の水脈にたどり着く。

これを別名自覚と呼ぶのかもしれませんね!

森田博士の「自覚と悟りへの道」のタイトルから何と大袈裟なと感じた私ですが、小さな悟りは私にも得られたのです。

今思えばそのままの自分で良かったのだ、未熟で先の見えないそのままの私が生きていることそのことが尊いことであった、と思い知らされるのです。

神経質という、すべての困難を受けとめながら生きる資質が当時の私に備わっていたと今はそう思う一世です。



2023.2.27 一世



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人から評価されることは危険?

2023年02月26日 07時07分24秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

毎年この時期になると初めて集談会に参加した日の感動が蘇ります。

いつのまにかその感動の目が曇り仕事や雑事に忙殺されている自分に気が付きます。

今日も朝からバタバタと仕事に追いまくられる1日がスタートします。

せめて出勤前の少しの時間でも自分と向き合いたいと、こうして大阪水曜ほっと集談会ブログに投稿しています。

さて最近生きることの達人であったと尊敬している樹木希林さんの本を読んで出勤しています。

※人から評価されるのは危険なことです。
(樹木希林120の遺言より抜粋)

朝から活を入れられたような気分です。

ひょうひょうとした語り口と短い言葉の中に人間の本質が描かれています。

学校でも職場でもそして自助グループでも評価されることなく潜伏期間40年の私です。

そんな私でも中途半端に評価されることはやはり危険であると思います。

なぜならば慢心に付け込み利用される可能性があるからです。

おまえが言うなと言われそうですが長く潜っていた分無意識の感情や人間について観察する機会にも恵まれました。

社会生活において、いかに人間が肩書に弱いか、まざまざと見せつけられることも多々ありました。

本来お互いが平等であるという理念からスタートしたはずの自助グループにおいても役割を肩書と混同してしまう一部の人がいるのも事実です。

今日の森田の言葉は水谷啓二先生によるものです。

人間にもよく観察していると、それぞれに人間らしい芽を出し、成長し、花が開き、実を結ぶ、という現象がある。

長い冬を過ぎて、ようやく春を迎え、人間らしい芽が出て、ついにそれが花を開いた時の喜びは、たとえようもないものであり、世の中が一時に明るくなった感じがするものである。


2023.2.26 一世



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恐るべし森田療法!

2023年02月25日 07時16分01秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会一世です。

昨日の仕事の休みにとても不思議なことが起こった。

前日のプレッシャー満載の仕事に疲労困憊し、フラフラした状態で車を運転していた。

そしてある駐車場に車を停止した途端、瞬時に隣に停止した車から声が聞こえた。

「どうしたんですか」と尋ねると、「給油口が開いています」との返事が返ってきた。

その瞬間鳥肌が立った。

びっくりするような笑顔の美女であった。




走行中私の車の給油口が開いてるのに気が付いてわざわざ車で追いかけてきましたと言われるのである。

普段は、美女どころか銀蠅さえもよってこない年齢である。

(ほっといてくれ!) 心の声

名前も連絡先もわからないのでお礼のしようもない!

あれは幻だったのか?

40年前に出会いたかった。

もしかしたら観音様の化身か!

(何でやねん!)心の声

森田を学んで40年以上、最近偶然とは思えないような不思議なことがどんどん起こる。

20代~30代の悩みを聞いてくれる茶のみ友達ができた。(笑)

仕事で万策尽きたかと思うと協力者が現れる。

それどころか上司から仕事のことで相談される。

(ちなみに私は何の肩書もない非正規社員)

生活の発見会に於いても、最近あるプロジェクトを遂行しようと思うと予期せぬ協力者が現れた。

今の私には、樹木希林さんが言われるように若い頃のような邪心がほとんどない。

(嘘です、少しはあります。)

ひとえに、かつての自分ように心の問題で苦しむ人々のお役に立ちたいという思いである。

これも樹木希林さんの言葉を借りれば、※心の中で相手に頭を垂れていることも多い。

還暦まで自分が自分がと、我を張り、相手の立場で物事を考えることが少ない人間であった。

森田の学びも右から左で、相変わらず森田博士の言われるヒネクレの見本のような人間であった。

それが肉親の死や病、人間関係の摩擦により磨かれ少しづつ、皮膚から森田を吸収し私の中で変化してきたのかもしれない。

私のような素直でない人間にも森田はこうして光を与えてくれた。

恐るべし森田療法!



2023.2.25 一世

※樹木希林氏著「樹木希林120の遺言」宝島社より一部抜粋

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嫌いな人間を好きになろうとする苦しみ!

2023年02月24日 08時07分43秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

40歳まで納豆が食べられなかった私です。

それが急に食べれるようになり、今も好きです。

稀にそのようなこともありますが、最初に嫌いだと感じたものは最後まで嫌いなことも多くあります。

今日は食べ物の話ではなく人間関係の話を投稿させていただきます。

昨日かなりプレッシャーのかかる仕事が何とか終わり本日は抜け殻のような気分です。

何とか多くの協力を得て事なきを得ましたが、中には横を向く社員もいます。

はらわたが煮えくり返る思いでしたが、仕事の目的を優先させました。

ところで先日NHKの番組でお笑いタレントの青木さやかさんが、自身のお母様との関係について赤裸々に語っておられました。

優れた教育者であられた、お母様のことが嫌いであるという感情を持ち続けお母様がなくなる直前に心が氷解したそうです。

この告白は人気芸人さんゆえの葛藤が、かなりあったと思いますが、素晴らしいと思いました。

男女を問わず神経質症状の苦しみの背後に親子関係や夫婦の問題が隠れていることがあります。

これを克服することは用意ではありませんね。

嫌いな人間を好きにはなれないとそのままの感情を受け入れた時、何かが変化するような気がしています。

他人事のように投稿している私も、二人の娘のトリセツにかなり苦しんで、森田の学びもあり最近ようやく変化がありました。

いづれにしても親子関係ほど身近でありながら難しい問題はないと感じている一世です。

最後に森田博士の門弟、水谷啓二先生の言葉を記します。

※自分で自分を善人と思っている人ほど、厄介な存在はない。

自分を善人と思っているから、人の尊敬や感謝を要求する。

それが与えられないと、腹を立て相手を避難したりする。

また、自分を善人と思っているから、一段高いところから人を見下し、人の悪を裁こうとする。



2023・2・24一世
※あるがままに生きる。
※水谷啓二氏著
※白揚社






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