大阪水曜ほっと集談会一世です。
桜の木よりこっそり咲きほのかに香る梅の木に心惹かれる私です。
桜の持つ華やかさとは無縁の人生です。
昨日普段の仕事の疲れを癒そうと近くの有名な梅林に出かけました。
(言うほど、仕事しとらんやろ!)心の声
梅林として西日本一といわれ、瀬戸内海が一望出来て多くの古墳も見られます。
うららかな早春の日には、満開の紅白梅と、素晴らしい瀬戸内海のコントラストを楽しむことができます。
のはずでしたが、梅がほとんど咲いていません。(泣)
早すぎたのです。(笑)
おまけに高血圧から梅林の坂を登ろうとしたら息切れとめまい。
逆に疲れて早々に退散しました。
でもここは私にとって心の原風景なのです。
今から40年前ここでNPO法人生活の発見会の一泊学習会が開催されていたのです。
学生時代もそして社会人になってからも人間関係等で悩んだ時に此処を訪づれて心をリセットしてきました。
今回も定年後の人生を見据えて自問自答の小さな旅でした。
最近樹木希林さんと生活の発見の創刊者水谷啓二先生の本を読み返しています。
若い頃には読み飛ばしていた箇所に今は心惹かれます。
さらにひとりの人間として水谷啓二先生を見る別の視点も感じます。
その生の欲望の激しさと生き急ぎ過ぎた人生について思いを馳せるのです。
おこがましいですが、先生の亡くなられた年齢を超えた私には健康に留意してもっと長生きをしてもらいたかったという思いもあります。
以下水谷啓二先生の言葉より
※梅の木は、春先には清楚な花を咲かせて、私どもの目を楽しませ、初夏には枝もたわむほどいっぱいに実をつけて、食べさせてくれます。
しかもそれに対して梅の木が、どんな賞賛や返礼を要求したでしょうか。
それにくらべると、私ども人間というものは、大自然の大きな恵にすっかりなれっこになってしまって、増長し、わがままになり、感謝を忘れて身勝手な要求ばかりしている、とは思いませんか。
現代の若者にとっては、このような言葉は説教めいた部分や宗教心のような感覚を持たれる方もあることは承知しています。
私は森田博士も水谷啓二先生の言葉や生き方が何でもかんでもすべてが正しいとは思いません。
しかしながら現代において森田療法のすそ野が多岐にわたり私たちもその恩恵を受けていることを考えるときに、先人が命を懸けて切り開いてくださったことへの感謝は忘れてはいけないと思うのです。
森田理論を乱用し自分が森田になってはいけないという自戒と警鐘の念を込めて!
2023.2.28 一世
※写真も筆者撮影、この木しか咲いていませんでした。
貴重な梅です。