突然理由もなく激しい動悸やめまい、息苦しさ、発汗、手足の震えなどに襲われるパニック発作が繰り返し起こるのが特徴。
心筋梗塞などの症状にも似ているため、激しい苦しさで救急車で病院へ運ばれても内科系の診察では体に異常はなく、場所を移動し時間がたつと症状も嘘のように消え、他人に理解してもらえない苦しさや悩みを抱える。
発作がまた再発するかもと発作のない時も起こる予期不安や、発作が起こりそうな場所や状況を避けるようになる。
こうした回避行動の結果、一人での外出、人混み、公共の乗り物やエレベーターに乗ることなどが困難になった状態は広場恐怖と呼ばれる。
また、うつ症状を伴うこともある。
「東京慈恵会医科大学附属第三病院中村敬院長監修・パニック発作について」
単身赴任をしていた40代の働き盛りの頃、人間関係によるストレスと過労からパニック発作を起こした。
15年ほど前の事である。
これを私は死ぬのが怖い怖い病と呼んでいる。
当時当たり前のようにこなしていた月100時間以上の残業や休日出勤であるが今は、過労死ラインをはるかに超えている。
過去形で書いたのは、現在ではそのようなことは、まったく無いからである。
職場環境も随分変わった。
働き方何とかで、有給休暇が取れるようになり、コロナで残業も無くなった。
不安発作は、忍者のように突然現れて、居座るのである。
今では笑い話であるが、救急車は病院まで連れて行ってくれるが帰りは自分で帰らなければならない事がわかった。
そのころ実際に心電図に異常が表れて心臓疾患と言われてニトロが手放せない時期があった。
これも笑い話だが、最初ニトロと聞いて爆発しないのか?と心配になった。
不思議であるが、実際の心臓疾患よりパニックの方が数倍怖い。
理由のわからない想像の世界は、恐怖の無限ループである。
その症状も現在では無い。
しかしながら克服したとも治ったとも思わない。
パニックは本来人間に備わった危機回避のためのプログラムである限り、条件がそろえばいつでも起こり得ると思うからである。
普段から私が少しだけ気を付けていることを書きます。
※長時間労働は避けましょう、機械でも金属疲労を起こすのです。
※心身の不調をコントロールできないときはとにかく休みましょう。
※会社はあなたが、半年間休んでもつぶれることはありません。
※真夜中でも相談できる人間関係を普段から作りましょう。
※毎日笑えることを一つでも見つけましょう。
※1日に15分でもよいので、現実を離れ心安らぐ時間を作りましょう。
2020・1・30 一世