「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

9月17日(火)20時~・9月18日14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

アドラーの人生の嘘と森田の自らを欺く心!

2024年01月30日 09時31分46秒 | 集談会日記


大阪水曜ほっと集談会一世です。

先日、50年間罪を隠して潜伏していたであろう犯人の死去が報じられました。

現代の※ジャン・ヴァルジャンは、その人生がいつも不安と表裏一体ではなかったかと無責任ながら想像します。

ところで私たちは人生の困難や危機に直面した時、またそれを解決することが難しいと感じた時様々な言い訳を考えます。

アドラーはそれに対して人生の嘘という表現をしています。

さまざまな口実を設けることで、人生の課題から逃れようとするのです。

では森田療法ではどうでしょうか!

森田博士は、自欺という表現をされています。

自らを欺こうとする心の動きです。

自らの心を欺くことで私たちは一時的に心の安定が得られたように感じますが、これは幸せからどんどん遠のく道です。

過去の私に関して言えば、学生時代に受験勉強に集中して希望の大学に合格したいという強い欲望がありました。

しかしながらこの雑念があるから、読書恐怖があるから勉強ができないというふうに言い訳をして教科書を開くことを頑なに拒否していたのです。

これでは永遠に救われることはありません。

森田が自らを欺く心を指摘して、自覚や純なる心にこだわったのも、その時々の心の声に耳を傾けて、震えながら、ビクビクハラハラしながら本当の自分で生きることが、もっとも強い生き方であると教えているのです。

この不安の強い時代においてこのような発想は、さまざまな形で応用できるのではないでしょうか!

※今日の森田博士の言葉

この「我」と「とらわれ」の心が充分に対立して、相拮抗をするときに、観察と批判とが進行し発展して、適切な働きが現われてくるのであります。

この「我」つまり「感じ」が十分に出てこなければ、進歩も発展も、また適応性の発揮もないのであります。



2024.1.30 一世

※フランスの歴史小説 レ・ミゼラブルの主人公

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全国版リモート初心者懇談会!

2024年01月29日 08時50分25秒 | お知らせ


大阪水曜ほっと集談会一世です。

桜よりも梅に惹かれる私です。

春が待ち遠しいですね。

今日もなんとか出勤しています。
 
私たち大阪水曜ほっと集談会のメンバーがチームを作り昨年の7月より火曜日開催の全国版リモート初心者懇談会として活動しています。
 
うれしいことに、わずか6ヶ月で、既に会員になられたり、集談会に参加された方がございます。
 
会員以外で森田療法に関心のある方、会員であるが森田療法&生活の発見会について詳しく知りたい方が対象です。

会員による体験談もあります。
 
私たちの素晴らしい仲間が皆様の参加を心よりお待ちしております。
 
 
開催日

○2024年2月6日(火)
19時半~21時半

○2024年2月24日(土)
14時〜17時
 
※ハンドルネーム・ビデオOFF参加も可能です。

※参加費は無料です。
 
お問い合わせはNPO法人生活の発見会「全国版リモート初心者懇談会」専用窓口よりお願いします。
 
下記クリックしてください。
 
 


2024.1.29 一世
 
 


 


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神経質性格に守られた人生!

2024年01月28日 08時46分48秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

昨夜自助グループの世話役の皆さんとZOOMで懇談をしました。

神経質性格といっても一律ではありません。

皆さんそれぞれ個性的で、良き人生をおくられていると感じた次第です。

還暦前からある思いが何度も何度もさざ波のように、私の心をとらえてきました。

それは私たちが、変わりたい、変えようとしてきた、この神経質性格によって、危険や困難は言うに及ばず、犯罪や取り返しのつかない事故などから守られてきたのではないかという思いです。

私たちに偶然備わった神経質のDNAがこの変化の激しい時代に生きて行くために必要ではなかったのかという強い思いがしています。

何事にも慎重でかつ自己内省が働き、さらに向上発展欲が強い。

しかしひとたびとらわれると生活が停滞したり、自己否定や自己嫌悪に陥る。

そのような面ですら生きていくうえで、バランスをとるために必要ではなかったかという思いがしてしています。

元々病気でも、治す必要もなかった。

ただその活かし方がわからなかった。

森田療法によって神経質性格について深く知り、どのように活かしていくかということが身につくと、不安に翻弄されていた人生は、一変するのです。

※今日の森田博士の言葉(自覚と悟りへの道より)

しかしここで考えなければならないのは、なぜ人に不快な感じを与えてはいけないのか、自分はどんな目的があって人に不快な感じを与えまいとするのか、ということであります。

そのよってくるところ、つまり自分の本心を知るのが自覚でありまして、この自覚から出発して自分のとるべき態度などを工夫するのが、一番思い違いや、間違いの少ない方法であります。



2024.1.28 一世

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幸せな人は、理屈を言わない!

2024年01月27日 06時40分12秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

最近理屈めいた話を聞くと、頭が痛くなる私です。

一般社会でも自助グループでも何かにつけ理屈ばかり言う人がいる。

そういう人に共通しているのは、手が動いていない。

動かずに出来ない理由を常に探している人たちである。

当然そのような人は嫌われる。

なぜその人は理屈を言うのか?

私なりに考えたのは、幸せではないからだろう!

幸不幸は主観的なものであるが、あまりに言い訳や意味づけが多い人は、話をしていても面白くないのですぐにわかる。

かつての私は理屈ばかり言っていた。

当然のごとく幸せではなかった。

幸せに見える人を観察していると以下のようなことに気がつく。

相手の良いところを優先的に見ようとする。

相手の失敗を過剰にとがめない。

つべこべと理屈を言わない。

ニコニコして朗らかであり、心が安定している。

相手の言うことを否定も肯定もしない。

自分がほめられても特に反応しない。

過剰に謙遜をしない。

縦の関係より横の関係を築くのが上手である。

お金の使い方にメリハリがあり、使うときは使うが普段は堅実である。

課題の分離が出来ており、必要以上に、相手の心の境界線に侵入しない。

善意の押しつけがない。

自分が今、出来ることと、出来ないことの区別が出来る。

※今日の森田博士の言葉

私がいつもいう「純なる心」から出発することによって、そこに本当の人間味が現われてくるのであります。

宗教的、あるいは道徳的な理屈は少しもいりません。



2024.1.27 一世





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仏頂面していませんか?

2024年01月26日 08時05分05秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

最近表情に変化が乏しく、感情が表に出ないと感じている私です。

それを落ち着きとか、成熟とか言われることに抵抗を感じるのです。

ところで、そこのシニア世代のあなた、仏頂面をしていませんか?

私は、しょっちゅうです。

外面は良いのですが、プライベートでは険しい顔つきをしていることが多いのです。

三歳の孫娘が、私の顔を見て、これでもかと思うくらい、ニコッとしてくれることがあります。

特にケーキを食べる前の笑顔は、とびっきりです。

誠に失礼ながら、現存している森田博士の写真は、子供のような笑顔をされていますね。

ところで以前にも紹介しましたが、和顔愛語ということばがあります。

和顔愛語(わげんあいご)と呼びます。

「和顔」はやわらかな顔、「愛語」はやさしい言葉の意味でつまり、文字通り、笑顔で愛情のこもった言葉で話すことだと言われています。

日々忙しく生活をしていますと、ついついこの柔らかな顔や優しい言葉がなくなります。

私のようにお客様と接する機会が多い仕事の人間は外面上はできるのですが、肝心の自分自身に対してできていなかったことに気がついたのです。

自分に対して柔らかな顔ではなく、いつも険しい顔をして、自分の行いや気持ちをいたわることをしていなかったことに、はっと気がついたのです。

自助グループでも、内容がすばらしいとしても、むずかしい顔をして、森田理論をひたすら語っても、お笑い世代の若者には、届きにくいのではないでしょうか?

人に対してだけではなく、自分に対しての和顔愛語を特にお勧めしたいと思います。



2024,1.26 一世



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