「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

12月17日(火)20時~・12月18日14時~(ZOOM)にてリモート集談会&忘年会を開催します

森田療法を読み解く! 第二章

2023年09月30日 06時44分45秒 | コラム 

大坂水曜ほっと集談会一世です。

ようやく朝夕秋の気配を感じる日々です。

すべては変化する、これが自然界の事実でしょう!

さて以前にもお伝えしたが森田療法を読み解く上でさまざまなキーワードがあります。

その一つは事実唯真思想の矛盾です。

この二つはセットで語られるとわかりやすい。

森田先生はこのように表現されています。

※心悸亢進でもその他の恐怖でも、当然恐れるべきを恐れ、注意し用心するべきをするのが事実唯真である。

恐れるべきを恐れてはならないというのを「思想の矛盾」といい、悪知といい、それはけっして、人間の心情の事実ではないのである。

現代の教育や企業の利益追及競争主義から、望む望まないに関係なく容赦なくさまざまなかくあるべしが刷り込まれていくのです。

残念なことに個人の当たり前の感覚が否定されたり傷つけられることが多いと感じます。

良い悪いではなく事実から物事を見るという発想から私は多くのことを学んだ気がします。

集談会は、私にとってそのような自然で本来の私自身を取り戻す場所であったような気がしています。



2023.9.30 一世




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森田式再教育(森田メソッド)!

2023年09月29日 08時32分26秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

今日のタイトルは「そのままのあなたですべてよし」「私の森田人間学」からいただきました。

昨日久しぶりに大阪市内に出かけました。

JR大阪駅の地下街を歩いているとアニメのイベントの告知とイラストが壁一面に描いてありました。

外国人観光客の方が楽しそうにスマホをかざしておられました。

人々を確実に幸せにしていると感じました。

私の子供の頃の風景とは隔世の感があります。

当時は、アニメは教育に悪いなどと言う風潮がありました。

今はどうでしょうか?

アニメは日本の文化の象徴であり、世界に誇れる芸術かもしれません。

学生時代、読書恐怖から成績不良になり自己否定と劣等感の塊でした。

高校時代に森田式メソッドを教育者から受けていたら、随分人生は変わっていたと思います。

森田博士は神経質学説を常識と逆の考え方であり、常識ではこの療法の意味を知ることができないという意味のことを書かれています。

この3年ほどでコロナ禍により、人々の思考や価値観も随分変わりました。

私たちの自助グループも今までの発見会ありきの森田ではなく、もっと柔軟で世間常識や価値観にとらわれない組織でありたいと思った一日でした。

今日の森田博士の言葉

治療の主眼については、ことばではいろいろ言いあらわし方もあるけれども、せんじつめれば、「あるがままでよい、あるがままよりほかに仕方がない、あるがままでなければならない」とかいうことになる。




2023.9.29 一世
「そのままのあなたですべてよし」「私の森田人間学」
※ 山中和己氏著
※ NPO法人生活の発見会

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森田療法を読み解く! 第一章

2023年09月28日 08時47分14秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

ようやく秋がやってきた気がしています。

夏の心身のダメージは予想以上に大きくなかなか回復しません。

今日もある会合に参加するかどうか迷っています。

作業中に転倒したり、熱中症になりかけたり還暦前と還暦後の心身の変化を人体実験のように日々観察しながら、そのまま日々なすべき事をなしている私です

さて森田療法を読み解くキーワードとして今回は、不安常住と調和(精神の拮抗作用)を取りあげたいと思います。

不安を排除するのではなく不安を持ちながら日々為すべき、生活の雑事をする、これが最も神経質を活かす考え方ではないかと思います。

また調和についてですが、これは外界との調和だけではなく、内面との調和が大切なキーワードであります。

自助グループ内でともすれば、外界との調和を重んじるあまり行動、行動で過剰適応に拍車をかけ、神経質者を追い込んでいるのではないかと感じることがあります。

森田博士は、調和を別名「精神の拮抗作用」という言葉で表現されています。

そのなかでとらわれることが問題なのではなく、調和していないこと、偏りが問題であることを指摘されています。

症状によって覆い隠されていた『我』が還暦以降の人生でどのように表面に出てくるのかそれを楽しみしている一世です。


今日の森田博士の言葉

この「我」と「とらわれの心」が十分に対立し相拮抗するときに観察と批判とが進行し発展して、適切な働きが現われてくるのであります。

この「我」つまり「感じ」が十分に出てこなければ進歩も発展も、また適応性の発揮もないのであります。


2023.9.28 一世


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かくあるべし思考を捨てて、幸齢者になろう!

2023年09月22日 19時39分40秒 | コラム 


大坂水曜ほっと集談会一世です。

先日またもや作業中転倒し、レントゲン検査の結果、尾骶骨が少しずれており激痛に苦しんでおります。

シニア世代の私はポンコツの身体に鞭を打って日々嫌々働いています。

老化を受け入れているつもりでしたが、若いスタッフに負けまいとする過剰適応の癖がなかなか抜けません。

この夏の異常な暑さに耐えきれず、当然疲れやすく、ストレスをため込んでいました。

今日のタイトルは精神科医で作家、映画監督もされている、和田秀樹氏の幸齢という著書からいただきました。

先日書店で幸齢者という言葉が目に入りました。

思わず衝動的に買ってしまいました。

幸齢者「幸せな老後のためのマインドリセット」という副題がついています。

これは本当にシニア世代には参考になる書籍です。

ちなみに和田秀樹氏は、YouTube動画で森田療法を絶賛されています。

読後感ですが、還暦後の人生をとても窮屈で狭い物にしてしまうか、明るく楽しくするか、それは自分次第であることにあらためて気づかされました。

残念ですが職場でも自助グループでも趣味の会でも還暦後も『かくあるべし思考』を捨てきれず、陰で周りから嫌がられている高齢者がいます。

かくいう私も娘から指摘されたことがあります。

今は、無理なこと、嫌なことはできる限りやらないようにしています。

和田秀樹氏が書かれているように、ないない人生からあるある人生への転換が必要なのです。

以下和田秀樹氏のマインドリセット七ヶ条を紹介いたします。

第一条 勝ち負けで考えない。

第二条 試してみないと答えは出ない。

第三条 かくあるべし思考は捨てる。

第四条 今を楽しむ。

第五条 人と比べない。

第六条 自分で答えを出す。

第七条 人目は気にしない。

私の周りの元気な70代~90代の方を観察していると一つの共通点があります。

それは皆さん人からどう思われるかではなく、自分がやりたいことを日々意識してやっておられるということです。

年齢を忘れているのではないかと思う人もいます。

シニア世代の皆さん、嫌われる勇気を持って、どんどん街に出て遊びましょう!



2023.9.23 一世

※和田秀樹氏著「幸齢者」 
幸せな老後のためのマインドリセット・プレジデント社より一部抜粋

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森田を習うは自己を習うなり!

2023年09月22日 05時55分39秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

森田を学ぶとは、安易な理論の習得だろうか?

私はそうは思わない。

自分自身(神経質性格)ついてより深く知ること。

さらに気がつけば目の前の事に手を出してふと自分の症状を忘れていること。

そしてさらに自分だけだと思っていた差別観から解放され、少しずつ自分と他者、外界との境界線が狭まりハードルが低くなっていることに気がつく。

やがて卵の中の世界から殻を破り大きな世界に羽ばたいていく。

森田を学ぶということは、私にはそのようなイメージを感じさせる。

自助グループ内で、実践が大切であるとか、治らないのは森田理論がまだ、理解できてないとか言う発言を聞くことがある。

果たしてそうであろうか?

そもそも森田理論を学んで症状を克服するという発想が誤りではないか!

症状は克服すぺきものでも、克服できるものでもない。

ここが分かっていなければ何十年森田理論を学ぼうが、いつまでも不完全感に、とらわれることになる。

森田博士は私たちが、神経質性格に生まれたことを感謝すべきであろうと言われています。

私たちは森田を学ぶことで神経質とは何か?

自分が何者であるかということを学んでいる気がするのです。

そうでなければ、いつまでも症状を敵にして排除しようと、一喜一憂するだけの、ハウトゥーで終わってしまう気がするのです。



2023.9.22 一世



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