「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

1月15日(水)14時~・1月21日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会&新年会を開催します

柳は緑、花は紅、ボーナスが欲しい!

2023年11月30日 10時28分08秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

森田博士に叱られそうなタイトルで失礼します。

ボーナスが欲しい、これも私の心の事実なのです。

さて年末の街頭インタビューで多かった今年の世相を表す、若者世代の漢字一文字は、ズバリ「楽」だそうです。

楽しいの「楽」です。

どこがやねん?

羨ましい!

ヒネクレかつシニア世代の私は、思わず突っ込んでしまいました。

念のため、正式な2023年度の一文字漢字は、日本漢字能力検定協会より12月12日に発表されます。

冬の寒さが心身だけでなく、懐具合にも厳しさを増しています。

ああ、明日から12月ですが、出るのはため息ばかりの私です。

今年は、ボーナスが無いのです。

にもかかわらず忘年会にクリスマス、娘の誕生日にお正月など大きな支出の伴う、イベントが続きます。

何で、正社員並に働いているのにこんなに給料が安いのか?

だんだん、怒りが湧いてきました。

しかしながら冷静に考えますと、必要とされる職場があり、ヨタヨタながら入院することもなく、両親も元気でいてくれて、娘2人も自立してくれました。

自助グループ活動を通じて素晴らしい仲間の皆さんとの出会いもありました。

これ以上求めるのは、分不相応かもしれません。

それでもやっぱりボーナスが欲しい、貧乏暇なしの一世です。

※今日の森田博士の言葉

要するに、人生は苦は苦であり、楽は楽である。

「柳は緑、花は紅」である。

その「あるがまま」にあり、「自然に服従し、境遇に柔順である」ので真の道である。

毎日の心持を引き立たせる最も安楽な道である。



2023.11.30 一世

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本当に相手の話が聴けていますか?

2023年11月28日 10時21分07秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

年末になると全国でベートーヴェンの第九交響曲が演奏されます。

このシンフォニーの最大の魅力はいつもは主役のオーケストラが、このときばかりは脇役に回り、合唱団が奏でる人間の声を最高に引き立てるのです。

ところで自助グループ活動をする中で、相談者と聞き手の関係性で違和感を感じていたことをお話したいと思います。

いわゆる森田理論という一つの基準に当てはめようとする動きです。

悩みは同じでも、置かれている環境や遺伝的な素因が違う、その背景を無視して、私の森田理論ありきで、こうであるという、無神経なアドバイスに違和感を感じてきたのです。

本来、森田療法を学べば学ぶほど、心の柔軟さを手に入れるはずなのですが、反対にかたくなに自分の森田理論に、こだわり融通性を失う人がいます。

若い世代に森田療法を正確に伝えることを阻んでいる、一因ではないでしょうか?

なぜそうなるのか?

以前にもご紹介しましたが、白揚社より出版されている、

※「強迫神経症の世界を生きて」という書籍があります。

その中に以下のような記述があり、そのモヤモヤ感の原因がわかった気がしました。

※それでは、「よき聞き手とは何か」とあらためて問い直してみてもなかなかはっきりした答えが見つかりませんが、かつてある先輩からいただいたアドバイスは今でも私の心に残っています。

「聞く」ということは音楽に例えると「伴奏」にあたるから、メロディー「相談者の話」より強い音が出ないように、メロディーがしっかり聞こえるように心がけること。

相談を受けていると、私の「伴奏」だけが高らかに奏でられ、話し手のメロディーがどこかで立ち消えになっている、ことに気づく時があり、相談者の気持ちを受け取りながら聴き入るということは実に難しいと痛感しています。

その上、私のように長く活動しているとどうしても自分のつかんだ森田理論に初心者の方を導こうとしてしまいがちです。

いかがでしょうか?

聞き手がいつの間にか主役になり、相談者の奏でるメロディーが聴き取れていない事が原因の一つです。

私も含め長く自助グループで活動されている世話人の皆さんに、一読されることをお勧めします。



2023.11.28
一世

※強迫神経症の世界を生きて
※明念倫子氏著
※白揚社

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自分の理想どおりではない、というだけ!

2023年11月27日 08時52分03秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

本日のタイトルは、※「そのままのあなたですべてよし」からいただきました

ところで今日は軽い二日酔いです。

今から仕事ですが気が滅入ります。

普段はあまり飲みすぎることはないのですが、仕事がハードな土日が終わると魂の抜け殻のようになり、ついつい飲み過ぎてしまいます。

特に昨日は若いスタッフとの仕事の連携があまりうまく行かず、自分の中でイライラした感情を引きずっていました。

還暦を過ぎても人間関係に翻弄されている私です。

そういう自分を情けないなと思いながら、「そのままのあなたですべてよし」を読んでいました。

そこにはこのように答えが書かれていました。

※今日の森田の言葉

だいたい「実践ができない」というその中身の実情は、こうではないか。

「自分の思いどおりにはいかない」「理想どおりではない」というだけにとどまる、と考えられる。

それはそうだろう。

誰にとっても人生は、なかなか思いどおりにならないものだ。

まれにうまくいくことがあるのみ。

ただし、うまくいかない事態の中にもまた、新しい事実発見の余地がある。

ときには、そこに「人生の妙味」が感じられるかもしれない。



2023.11.27 一世
※そのままのあなたですべてよし
※山中和己氏著
※NPO法人生活の発見会発行

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気に入らぬ風もあろうに柳かな!

2023年11月26日 06時58分13秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

寒い、寒い、今から仕事に行くのが億劫です。

毎年寒くなると思い出す句があります。

森田博士の著書の中に出てくる、

「気に入らぬ風もあろうに柳かな」という句です。

これは江戸時代の禅僧の句とされています。

それにしても森田博士は博学ですね。

嫌な人間にであったり、思うようにいかない時に、時々思い出すようにしています。

若い会員の皆さん、嫌な上司に嫌味を言われた時にどうぞ思い出してください。

※今日の森田博士の言葉

「気に入らぬ風もあろうに、柳かな」ということがある。

今度あの風が吹いたらこんな風に靡いてやろう」とかいう態度が少しもなく、

柳の枝はその弱いがままに、素直に境遇に従順であるから、

風にも雪にも柳の枝は折れないで、自由自在になっているのである。



2023.11.26 一世

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性格の違う人とは交際できない?

2023年11月25日 08時02分12秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

昨日職場で、「あの人は苦手だと」言ったら同僚が、「一世さんにかかればすべてが苦手な人なのですね」と言われハッとした。

まだまだ森田が身に付いてないと思った。

人間関係は、シンプルに捉えなければ蟻地獄のように苦しむことになります。

家族とて例外ではありません。

長女とは性格が違い何かとぶつかり、できるだけ目を合わさないようにしていましたが、先日孫娘の七五三では、いろいろ話をしました。

娘は苦手だが孫は可愛いこれが私の心の事実でしたが、私の勝手な思い込みも多かったような気がしました。

このような人間関係の悩みについて森田博士のコメントは少し手厳しいです。

※今日の森田博士の言葉

「性格の違う人とは交際ができない」とかいうような質問は著名なる神経質の特徴であって神経質でない人は、ほとんどこのような質問をしない。

それは普通の人は誰でも嫌いな人は不快であり、性格の異なる人とはソリが合わない、当然のことである。

これを抑圧しようともどうしようともせずに、ただ我慢して境遇を押し切り、運命を切り開いていこうとしている。

これに反して神経質は自己中心的の功利主義から、自分の苦痛を最も少なくして、最も大なる幸福を得ようとする工夫から、楽々と愉快に、人と交際し、何事にも自分の思うとおりにしたいと考えるからであります。



2023.11.25 一世




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