「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

3月19日(水)14時~・3月18日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

男性シニア世代の隠れアルコール依存について!

2024年09月25日 23時05分14秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

最近地域の集まりで、あの人最近見かけませんねと私が言うと、誰かがアルコールの飲み過ぎで体調を崩しているのだと教えてくれました。

朝から飲み始めているので依存症だと。

その方も定年後三年間ほどは、アルコールの飲み過ぎで体調を崩し危なかったが、何とか立ち直ったそうです。

テレビを見れば日々、ビールや酎ハイやハイボールのコマーシャルが飲みたい欲求を煽り続けます。

ついつい誘惑に負けそうになります。

このようにアルコール依存を助長するようなCMを垂れ流している国は日本ぐらいであると、ある精神科医が言われていました。

昔から酒は百薬の長などと言われておりますが最近の研究によればアルコールに適正な量などなくわずかな量でも飲酒は心身にダメージを与えることが明らかになっています。

定年後、家族にも、経済的にも恵まれているシニア男性を襲うこの隠れアルコール依存の問題は、現役世代のように表に出にくいだけに問題が深刻であると痛切に感じました。

現役世代においても人間関係の苦しみや不安からアルコールに依存してしまうことはよくあることです。



かくいう私も四十代~五十代は、激しいストレスからアルコールなしの生活は成立しませんでした。

致命的な結果にはなりませんでしたが、小さな失敗や体のダメージは少なからずありました。

森田療法家でアルコール依存の著書を出されている、

森岡洋(もりおか ひろし)先生によりますと、

アルコールは向精神薬の一種であり精神活動にも影響を与え臓器毒性があり連用していると体の様々な病気を引き起こしますと書かれています。

集談会の後の懇親会での飲酒は本当に楽しい思い出でしたが、そろそろアルコール大学卒業の時期が来ていることを感じている一世です。



2024.9.25 一世












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叱ることも褒めることも有害!

2024年09月22日 09時09分35秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

最近問題になっている行きすぎた職場での指導という名のハラスメントや逆におだてたり、

持ち上げて上手に人を動かすある種の支配に対して思うところがある。

かつて子育てや職場のリーダー研修で褒めて育てるという言葉や管理すると言う言葉を度々耳にした。

これは支配者の発想ではないか?

それとは正反対のことを100年前に唱えていた人がいる。

森田正馬博士とアドラーである

アドラーは、あらゆる対人関係は縦ではなく横の関係であり人と人は対等であるという認識から叱ることも褒めることも有害であるとしている。

森田正馬全集第五巻には褒めることは有害であるという記述がある。

褒めることも叱ることも上下関係を前提としており、そこにはおのずと承認欲求が生じる。

人は承認欲求を求めている限りいつまでも、強迫的な症状に苦しめられ、幸せにはなれないのではないか、と最近強く思うようになった。

自助グループに於いて講師と平然と名乗ったり、指導を試みるなど言語道断である。

何か根本的なところで勘違いをしていないか、今一度考える時期にきているのではないか?



2024.9.22 一世



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不安はきちんと感じた方がよい!

2024年09月20日 08時17分25秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

先日私たちの自助グループの集まりで不安に対する対というテーマでお話を聞かせていただきました。

答えのないテーマではありましたが、不安を排除するために皆さん涙ぐましい努力をされてきたことが伝わってきました。

森田療法の学びを通じて、不安と共に生きていくんだという皆さんのある種の覚悟のようなものを感じた私です。

その中で私は不安はきちんと感じた方が良いのではないかという思いが湧いてきました。

ふと、不安を無いものとしたり、不安に対して麻痺することのほうが怖いと感じました。

とらわれのさなかの私たちは不安に翻弄されて身動きが取れない状態です。

言うなればセンサーが働き過ぎた状態ですね。

そのセンサーがあるために、様々な危険を回避していると言えないでしょうか?

不安はきちんと感じた方がよい。

あらためてそう感じた一世です。

※今日の森田博士の言葉

要するに臆病はそのまま思いきりもっぱら臆病し、

心配はそのまま心配すれば、

臆病し心配しないようにという煩悶がなくなり、

一方には自ら欲望に対する成就の工夫が活動するようになり、

苦痛の自覚がなくなるのである。

これがわれわれの体験における精神的事実である。



2024/09/20 一世

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物そのものになる!

2024年09月19日 08時11分43秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

米テレビ界のアカデミー賞と言われる最高の栄誉、

「第76回エミー賞」の授賞式が、

ロサンゼルスで行われ、真田広之氏(63)が、

主演・プロデュースした、「SHOGUN 将軍」が主要部門を独占した。

ふと今の時代であれば日本語の壁を突き破り森田療法も世界的に評価されたのではないかと思ったりした。

日本人のものづくりが素晴らしいのは以前から有名であるが、映画やテレビの世界でも評価されるのは嬉しい。

日本の文化を正確に伝えたいと一心不乱に取り組まれた結果であろうか!

本日は森田博士の「ものそのものになる」という言葉を紹介したい。

※今日の森田博士の言葉

診察をすれば、何とか適切に治したい。

風呂焚きをすればごみをうまく整理して上手に焚き、

一同に滞りなく風呂に入らせたいと思い、

この原稿を書けばなるたけ人に読みやすく、

理解しやすくただちに有効になるようにと一心不乱になる。

これが三昧である。

子供が砂いじりをしたり、積み木をしたりする心持ちと同様である。





2024/09/19 一世

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幽霊の正体見たり枯れ尾花

2024年09月17日 11時21分40秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

今朝コメダ珈琲店で雑誌を読みながらコーヒーを飲んでいました。

すると以下の記事が目に飛び込んできました。

「以前はこうじゃなきゃ」と自分で決めたルールで自分を縛っていましたが、それやめました。

なににも抗わず「そのまんま」でいいと思っています。

御年90歳で、大好きな俳優の草笛光子さんの言葉です。

事実から目を背けている限り、枯れ尾花も幽霊のようにいつまでも怖い存在であり続ける。

私たちが目を背けてみようとしない現実の自分は、ひょっとしたとても愛おしい存在かもしれません。

自分で苦しみを作り出している私たちに対して、

森田博士は、諭すようにこう述べられています。

博士の慈愛に満ちた、肉声が伝わってくるようです。

※今日の森田博士の言葉

あなたのようなご病気は、摂著によりお判りになるべきはずですが、それは病気ではありません。

自ら求めて病気のような状態になっているだけのものです。

それゆえに「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というふうにその本体を見つけぬ以上は、結局迷いを離れることはできません。



2024.9.17 一世





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