僕が小学6年生の頃の話。
卒業が近づき、僕たちの話題は中学生活に触れることが多くなっていました。その中でも僕たちが嫌がっていたのが、髪型です。僕たちの頃は、市内の公立中学の男子は皆、坊主にしなくてはならなかったのです。年頃ですからね、やっぱり坊主に抵抗もあるわけですよ。
そんな時に僕は友人とこんなやりとりをしました。
友人「あ~あ、中学になったらハゲにせんといけんのんかぁ。」
僕「ハゲじゃなくて、坊主だよ。」
友人「ハゲも坊主も一緒じゃん。」
僕「い~や。ハゲは髪が無いけど、坊主は髪があるけー、違う!」
後に友人がこの時のことを覚えていて、普段は大人しい僕が主張したので驚いたと言っていましたが、自分の父親が髪が無いことを見て育った僕には、ハゲと坊主は大きな違いだと思ったのです。
しかしです。今日、散髪に行って、短く切ってもらった自分の頭を見て、「これはハゲか、それとも坊主か?」と自問自答してしまいました。
まあ、息子には「前髪が無いねぇ。」と鋭いツッコミを入れられましたが・・・。