お正月といえば「お餅」は欠かせない食べ物の一つです。雑煮にしたり、焼いて食べたり、きなこをつけて食べたり・・・。日本の食文化に必要不可欠なものと言えるでしょう。
でも幼い頃の僕はきなこ餅があまり好きではありませんでした。口の中が粉っぽくなるし、きなこを美味しいとも思っていなかったのです。親に「きなこは栄養があるのよ」と言われても、きなこが何物か知らないし、お餅はやっぱり焼いて醤油をつけて食べるのか一番美味しいと思っていましたから。
大人になると、きなこがお餅に使われるだけではないことを知るようになり、それと同時にきなこが大豆を粉にしたものだと知りました。いやいや、大人になるまで知らなかったので、恥ずかしいことなんですが・・・。
きなこ(黄粉)が大豆の粉だと知ったら、ちょっと他の粉のことも知りたくなって、色々調べたことがあります。例えば、「はったい粉」が大麦の粉だと知っては驚き、「片栗粉」が植物(カタクリ)から作られていることを知ってビックリし、「上新粉」も「白玉粉」も同じお米の粉だと知って感心しました。
他にも身近な食品粉が意外なモノから作られていて、人間の食に対する工夫にただ感嘆するばかりです。それ以来、すっかりきなこが食べられるようになったのだから、不思議なものです。