まだ6月なのに梅雨も明け、外はギラギラ。
居間のソファーの上でごろごろして過ごし
いるせいかこのところ腰が痛い。
昨日お昼過ぎ義妹から今夜とんかつ弁当を
テイクアウトするのでヒレカツ弁当でよい
かと電話があった。
夕ご飯に立たなくて済む。
時々回転寿司屋の握り弁当も届けて
くれる。
よかった。持つべきものは弟だ。
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退職して書道教室、フイットネスクラブ、
英会話のレッスンに通い始めた。
夫が退職して畑をしたいと言い出して
今住んでいる家を建てることになった。
住んでいた家は近くに中電、裁判所、
市民会館などの公的な建物が多く、
なかでも大学病院、中央警察署、消防署
の車が我が家の前をピーピー、ウーウー、
ピコピコと鳴らしながら通る。
長年住んでいるので慣れてはいたが、
静かなところに住むのもいいなあと
母の土地に建てることになった。
20キロほど離れた建設中の家をお大工さん
や職人さんにお茶やお菓子の差し入れを
持ち通っているうちにジム、水泳に通わ
なくなった。
書道は東京に本部のある流派で毎月先生が
自宅で書いてきたもの、教室で書いた作品
の中から本部に送り階級が決められる。
月に1度会誌が届き、上手な作品は写真も
載せられ、少しづつ昇級する。
凖師範の免状がとどいたとき、先生が
人に教えないかと言われた。
とんでもない。
自由な時間が欲しくて30年務めた仕事を
辞めたのだ。
引っ越しの準備もあり辞めた。
こちらへ来てからも同じ流派の塾があり
勧誘されけれどお断わりして、書道も
中途半端のままで終わった。
条幅の紙に筆の穂にたっぷり墨をつけて
いっ気に書き上げるのは好きで,墨を
すっているときの香りも落ち着くのだが
のちに夫の知り合いのつてで北京の高級な
文房四宝店で購入した端渓の硯とともに
書斎の机の引き出しに収まったままである。
英会話のレッスンは比較的長く続けた。
転居してからも隣の県から通ってくる友人と
2人、最初はアメリカ人。彼が帰国するとき
オーストラリア人を紹介してくれ、彼が会社
に就職して、高専に何コマか授業をもって
いたカナダの人を紹介してくれそこへ
通った。
週1回、2時間のレッスンで力がつくわけ
もないけれどレッスンのあと2人でランチ
をし、おしゃべりするのが楽しくて夫が
旅先のホテルで倒れるまで続いた、
彼女に病院から行かれなくなったと連絡
すると1人で2時間は辛いから私もやめる
という。
ピーターと彼女には申し訳ないと今も思って
いる。
こうして何もかもが中途半端で自慢できる
ものがない。
つづく