宇田川らんちゅう らん丸の池 (宇野系らんちゅう)

宇田川英雄翁は宇野仁松翁より秘蔵らんちゅうの改良を託され,2・3・4・5筋と体系づけた素晴しい魚を残して下さいました.

仔引きにまつわる話

2007-05-31 21:18:17 | 宇田川らんちゅう愛好会 事務局便り

D51 5/12産卵分  差しもいれば、帆掛けもいるよ!!

ある人(この道では名のある人)が去年の稚魚は尾の揃いも良かったのに、今年は尾の開きをはじめ拾える魚がいないので既に6腹流してしまった。○○の流れの魚は“ダメ”だというのを聞いた。
さて、おかしな話で、去年と同じ魚の流れで仔引きして結果が悪かったからと言って“ダメ”出しは不合理な話で、去年と違うところはと言えば
>自分自身の考え方
>気候
>産卵方法 等々たくさんあると思う

どれ一つをとっても去年と同じ状況下では産卵、孵化をさせることはできないだろう。(考え方も含めて)

こんな話もある。
>いつもと同じ事をしているのに何故病気になるんやろ?
>色変わり(赤が多い・白が多い・尾白が多い・面被りが多い等)
 これもら答えは上記と同じで、一番大きな要因は“気候”がからんでいると教わってきました。
>帆掛けの親で仔引きした
 結果は帆掛けかといえば、らんちゅうはそんなに進化していないとの答え。
 未来に向かって使える仔魚が沢山とれたそうですよ。(宇田川先生にお聞きした話) 

同じペアーで3腹とるというのは、3腹共あらゆる傾向が違うからとるんです。
そしてその中から一番の腹を残していくことにより、より進化した魚を目指して いくのです。このような行為は会を追いかけている人には理解できない部分でしょう。

これまで500年交雑を繰り返してきた“らんちゅう”は姿、形、色が固定できていない。この未知の領域に踏み込まれたのが宇野先生であり・継承された宇田川秀雄先生です。結果、今では各筋ごとに特徴のある魚の形が継承されるようになりました。ありがたいことです。
結果だけを捉えて物事を決めつけるのは後退への始まりではないでしょうかねェー!
生まれてくる魚が予想できないからこそ、らんちゅうの世界は面白いのではないかな、そして誰もが一番をとりたがるのでしょう!
ただし、私たちの会は決して1番を目指すものではありません。

もう一つ
最近、魚の前で請われもしないのに批評をする光景を見かける。特に本人のいる場では慎みたい行為ですね。褒めるのはOKよ!!
コメント (2)
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