交渉では国内に300万人、実態でも100万人の信者を持つ宗教団体。そこの102歳になる「化け物婆」な教祖が死んだ。莫大な財産と共に残されていた微妙な遺言とやくざさながらの跡目争いが・・・狂気に包まれ物語はとことん暴走する・・・そんなですか?
当初シリアスなトーンな暴力物に終始するかと思いきや、痛快・・・かどうかはともかく、ぶっ壊れ具合と程よく挟めれる笑いできっちりエンターテイメント。しかし終始ブラックではある。暴力と言う暴力を詰め込みながら、荒唐無稽なストーリーをなんだかんだと纏め上げる手腕・・・なのか?なんか腕力な小説ですね。まあ・・・自分はかなり好きですが・・・好き嫌いは分かれそう。赤ん坊のシーンとか絶対だめな人はいるな(心当たりも若干・・・)。油断してたら連作物?この物語としても完結はしているが確かに回収されてない伏線が多数で・・・一応、1作目購入済です(さらば雑司ヶ谷)。
非常に面白かったです。