母の形見のニコンF3、時間があれば公園に出かけそいつで色々な家族写真を撮る・・・そんな大学生圭司。ある時偶然出会った誠実そうな男から「公園へ出かける妻と子供を尾行して写真をとって欲しい」と頼まれる。自分よりほんの少しだけ年上の人妻との「ファインダー越し」の不思議な関係は・・・常に自分に気を掛ける血のつながらぬ姉と小学校時代からの友人の女性、父と新しい母、同居する気の置けない友ヒロ、バイト先のゲイのマスターとか・・・そんな色々も絡んでの青春小説・・・ですか?
純文学と言うものの定義はよく判らないのだが、なんとなくこう言うのもその分類に入るんだろうか・・・・だったら好きだな。惚れた腫れたが前面に出まくると言うよりは仄かに漂う・・・・そう言う意味では恋愛小説か?相変わらず優しい作風で、しみじみと素敵。
面白かったです。
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