「呪いの目」に悩まされて、友達も作れず常にサングラスをかけている・・・高校生になる夜守集は幼いころに両親を亡くし遠い親戚の家で暮らしていた。高校に入るタイミングで、祖母から一緒に暮らそうと持ち掛けられ色々を変えたかった集はそれに応じる。そこは鳥取県境港。水木しげるロードに面した民宿綾詩荘・・・あやしそう?? 表向きはぼろい民宿も、実は裏の姿が・・・そこは人も妖も泊まれる民宿だった??? 自分の目の秘密も知り、呪いの目を抑える眼鏡の代金の形もあって・・・しゃべるダンディハムスターの公之介と言う相棒も得て、集は祖母スエノと共に綾詩荘で働くのだったが・・・さてどうなる???と言う感じでしょうか。
前作「ことのはロジック」が2019年の頭頃だったんで、もう4年近くぶりの新作ですかね。デビュー作も鳥取&妖怪はキーワードでしたが、今回は本当に妖怪を出してきてファンタジィですね。後「思い出の品・・・」も付喪神なファンタジィだったし好きなんでしょうね。ポップで楽しく程よい感動と成長ストーリーも織り込まれててサラッと軽いですが楽しめました。
面白かったです。
また間が空きそうなので過去作の感想のリンクを貼っとこう
「ようするに怪異ではない」 皆藤 黒助
「ようするに怪異ではない ある夏の日のがらんどん」 皆藤 黒助
「やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女」 皆藤 黒助
「思い出の品、売ります買います 九十九古物商店」 皆藤 黒助
「ババチャリの神様」 皆藤 黒助
「真実は間取り図の中に 半間建築社の欠陥ファイル」 皆藤 黒助
「ことのはロジック」 皆藤 黒助
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