御子柴弁護士シリーズ第6弾ですか。2年半ぶりくらい。
自身の思い描く正義のために、自分の働く高級老人ホームに夜中に入り込み、あっという間に9人の入居者を殺した忍野。警察の取り調べにも悪びれず「生産性のない」「上級国民」を殺したことは「正義」であり「天誅」であると持論を重ねる・・・悪いことをしてないのだから罪にも問われないと・・・さして金のない忍野、弁護をするのは国選と言うことになるが、なぜかそこに名乗りを上げたのは御子柴だった・・・・その裁判は弁護士×被告人=最悪の組み合わせとして注目を浴び、明らかに&あまりにも分の悪い裁判は果たしてどう進んでいくのか???と言う感じですか。
読み始めはミステリィとしてどこへ行くのか見当がつかないところから・・・・なるほどそうか→まあそう来るよね→え?ああ・・・そうだったのか・・・と言う重層的などんでん返し(?)っぷりが相変わらず上手です=さすがどんでん返しの帝王。ただただ奇をてらうのではなく、ちゃんと横綱相撲です。そしてこんな話でもきっちり読後感を良くしてくれてる丁寧な仕上がりでナイスでした。
非常に面白かったです。
シリーズ過去作の感想↓↓↓↓↓↓
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