空から見るとかもめが羽ばたく姿に見えるという「かもめ島」は、江差のシンボルです。周囲約2.6kの小島で、港から防波堤伝いに徒歩で渡ることができます。島に入ってすぐに「瓶子岩」が出迎えてくれます。500年ほど前、天変地異を予言する老婆がある翁から瓶を渡され、その教え通りに瓶を海に投げ込んだ所、江差にニシンが群がるようになった、という伝説が残っています。
江差かもめ島の入口に係留されているのは開陽丸です。開陽丸は1865年にオランダで建造された木造の機帆走軍艦で、明治元年11月15日、江差港沖合いで暴風雨のため座礁、沈没した徳川幕府最後の軍艦です。残っていた資料により青少年研修施設として1990年に実物大に復元されました。船内には揚収した遺物の一部が展示されています。
江差町の国道から1本内側に入った所に、「いにしえ街道」と言う、なかなか風情のある町並みがあります。その通りに、お蕎麦屋さんが1軒置いて並んでいました。そのうちの1軒が「やまげん」です。古い民家を移築したようで、高い天井に太い梁、トイレの入り口には、蔵の扉が使われていました。趣のある、どこか懐かしい雰囲気のお店でした。