浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

雲間より一条の光 天降り
目もくらみたり 黄金の海

「講演集」より。

2014-05-02 01:11:00 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師のご著書「愚か者の独り言」より ~


         講演集 一


      「魂の修行の為に生まれた。」


なぜ人間が幸せを求めているかと言いますと、
私達はこの世に生まれ出る以前の世界
―――これは信じる信じないは自由ですが、
お母さんのお腹に住まわせてもらう以前の心の世界は、
それはすばらしい幸せな安らぎと調和に満たされた、
私達の「魂のふるさと」なのです。
その世界から、この厳しい地球上の、
いっときの「現れの世界」へ自らの魂の修行に生まれ出ているのです。
心の奥底に、その幸せな心のふるさとがあるから、人は皆、
幸せを求めるのだそうです。
「私は不幸でいいのだ」と言う人は、負け惜しみか、
へそ曲がりかであって、人は皆幸せを求めております。

では、そんな素晴らしい世界から、人間はなぜこの厳しい、
現象として現れた物質化の世界へ生まれて来なければいけないかと言いますと、
私達は転生、つまり生まれ変わりの過程において、
いろいろな悪い業をつくっております。
宿業とも因縁とも言います。
分かり易く言えば、自分の持っている欠点ですね。
これを修正する為に、この世に生まれて来るのです。
生まれ出る前のすばらしい世界には、例えば光の量の区域があるのですね。
或る方は十ワット、或る方は二十ワット、或る方は何千ワットと、
その方の心によって段階があり、同じ段階の者同士が集まっている世界なのです。

良い方は良い方ばかりの段階に集まっていますから、
他を見て学ぶことが出来ない、一方、この地球上というのは、
大変すばらしい方も、また犬猫にも劣るような方も、
同じ肉体をいただいておりますから、私達は、良き方を見て学びますし、
悪しき方を見ますと、あのように生きてはならないと学んでいくのです。
その心の修行の為に、この世に生まれて来ております。
例えば、十ワットの世界に住む者が、私はせめて十五ワット、又は二十ワットに
魂の光を高めて帰って参りますと約束をして、生まれ出るとします。
五十年、百年と人生航路を旅する間に、十ワットの人が段々五ワットになり、
いよいよあの世に帰る時に、へたをすると停電をして帰って行きます。
本来なら十五ワットにして帰る約束なのに暗くなってしまうのですね。
それ程地球上の修行は厳しいのです。
なぜそうなるのかと言いますと、盲目―――「心の盲」になるからです。


          ~ 感謝・合掌 ~




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