~ 恩師のご著書「愚か者の独り言」より ~
講演集 一
「心はこの世あの世を生き通す」
皆さんは「あの世」を信じられますか?
見たことがないから信じられませんね。
しかし、あの世というのは確実に間違いなくあります。
私は今迄あの世の方と数え切れないぐらいお話をしております。
あの世も見て来ています。
もしあの世があると仮定しましたら、あの世とはどんなものか―――
これを分かり易く言いますと、例えば、浴槽の中にお湯が一杯入っていると思って下さい。
その中にスポンジボールを沈めたら、そのスポンジに中に水が浸透します。
では、これはスポンジですかと言いましたら、スポンジだけではなくて、
水が入っております。
では、これは水ですかと言いますと、これはスポンジです。
浴槽に水が一杯入っているのがあの世であって、スポンジがこの世です。
この世の中に、ちゃんとあの世も浸透しています。
隅々まで浸透しています。
人は皆、この世で生活をして、いつの日かあの世へ帰ります。
あの世を信じない方は、なぜ親しい方や両親、祖父母が亡くなられると、
お墓参りをしたり、お仏壇の前で手を合わせたりするのですか、お仏壇では、
あの世に行かれた方に対してお参りをしている筈ですね。
お墓のご先祖様、或いは親しい方に対してお参りするわけです。
あの世を信じなかったら、お参りをせず放っておけばいいのですね。
亡くなって、うまく成仏できない方は、スポンジの中から出られないで、
水がくっついているのです。
これがいわゆる迷える諸霊です。
スポンジの中からうまく出た人が、成仏した霊です。
皆さんは「霊」を信じられますか。
霊といえば気持ちが悪いけれど、私達は本来は霊です。
霊というのは私達の心です。
意識です。
肉体がなくなっても、その意識は生きているのです。
~ 感謝・合掌 ~