恩師のご著書「思いの中に生きる」より
「先祖供養」について(その2)
先の続き・・・
本当の先祖供養といいますのは、そのような幸せな姿をお供えして、
そして、「もし暗い世界におられるご先祖さまがございましたら、
私の申し上げるこの言葉をよく聞いて下さい。
暗い世界におられるご先祖さまは、この世に在られます時に、
私のように幸せでございましたか」と、聞くのです。
そうしますと、もう一遍に目覚めます。「アア、私は幸せではなかった。
この子らのような幸せは、私にはなかった」。
幸せでないから死んで迷うのです。
「こんなに仲良く、こんな幸せな人生でしたか」と聞かれますと、
自分のいとしい子孫から幸せな姿を供えられ、そして、
「このような幸せでございました」と聞かれた時に、
どれほど深い迷いの中におられる先祖さんも即気付きます。
自分の人生が間違いであったということに気付くのです。
「喜びが足りなかった。私は幸せでなかった。
このかわいい自分の子孫のような幸せな人生を自分はよう送らなかった」と。
幸せではなかったことが迷いの原因です。
では、どこに原因があったのでしょう。
それは私たちの心のあり方の中にありました。
迷いの原因は今言いましたね。
「この世にあられます時、腹立って喧嘩なさいませんでしたか。
あるいはお互いにクサし合いませんでしたか。そしり合いはなかったですか。
人の悪口は言いませんでしたか」と聞いてみなさい。
聞かしてもらったら、
「ああ、あった。あった。ああ、あった。ああ、私は恥ずかしい」と
言って目覚めます。
それが苦しみの原因、地獄の原因であれば、
「今、心の底からその間違いに気付かれましたら、
本当の神様・仏様に心から自分の人生の過ちをお詫びしてみて下さい。
心の底からお詫びしますと、必ず心は安らぎます。
心から懺悔・反省・悔い改めをしますと必ず心は安らぎます。
その安らぎの心こそ極楽へ通じます」と言って、
お伝えお教えさせてもらうのですね。
それが本当の先祖供養につながります。
~ 感謝・合掌 ~