恩師のご著書「講演集」より
講演、四
最も身近なご先祖様は両親である
今の若い方、私たちも含めてですが、
両親への感謝報恩の行いを忘れている方が案外多いです。
しかし神様は、「あなたの父と母は、
私があなたに与えたあなたの父と母である。
故に、私を敬い私を信じ、私の導きに従うがごとく、
あなたの父と母を敬い信じ、
その導きに従いなさい」と言われます。
私たちのお父さんお母さんは、
神様から与えていただいたお方です。
それを、「私は産んでくれと頼んだこともないのに、
自分勝手に産みやがって」と言って、
親に文句を言う人がありますが、
これはとんでもないことですね。
自分の両親を尊敬できないことほど、
人間として生まれて不幸なことはありません。
私たちをこの世にあらわしめて下さった方こそ、
お父さんお母さんです。
この両親に逆らったり、背いたり、心配をかけたりして、
親を粗末にしていながら、自分が幸せになろうとしても、
これは絶対にできない相談です。
まず、自分の両親を大事にしなくてはいけません。
これは当たり前のことですね。
親と喧嘩ばかりしていながら、
一生懸命お仏壇を拝んでいる人がありますが、
先祖様の中で最も身近なご先祖様は、両親です。
そして祖父母、曽祖父母という順になってきます。
親に心配をかけて親不孝をしながら、
一生懸命お仏壇を拝みましても、
これは通じないのです。
なぜかと言いますと、
階段も一段一段あがらなくては上へは行けないのと
同じで、その一番肝心の親を飛ばして
先祖供養をしても駄目です。
自分が幸せになりたかったら、親を大事にしましょう。
そして、お父さんお母さんに喜んでいただいた時、
ご先祖様にも喜んでいただけます。