恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
お話会での不思議な体験
先きの続き・・・
それは、どんな時に、そういう感じを受けられたのかと言いますと、
「いといと小さき神のみ使い」としての自分を自覚させて頂いた時で、
「光の大指導霊は言われました。
自らの過去を紐といた時、
絶対に人に明かしてはならないという重荷を自ら背負いました。
過去の私が今の私に何の関係がありますか、
過去がいかに偉大であったとしても、
今の自分が間違っておれば、自分の過去に疵をつけます。
又、私は過去にこんな偉大な人間だったと言いますと、
知らない方はそれによって迷い、
又、ああ偉大な人だなあと思ってしまいます。
そのように、人の心に迷いを生じさせるだけで、
皆様にどれほどの利益や喜びを与えられるでしょうか。
迷いだけを与えます」と、私がそういう話をさせていただいていた時に、
この方が次のように書いておられます。
「―――静かな、どこかで聞き覚えのある懐かしさを覚えて、陶酔するような
心地になりました。講演なさっている方は、いつの間にか黒い髪と黒い髭、
私は今どこにいるのだろうかと、思わず我に返りました。
講演なさっている方は、頭の白い長尾先生です。
今までお話をされていた方は誰方かしらと思って、
目を何度も何度も瞬いてみました。