恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
極楽は肉体のない自由世界
では、あの世に帰る時に、皆が体験しなくてはならない死というものを、
どのようにして迎えたらいいか。
それは、一番最初に話させてもらいましたように、この世に生まれた使命、
目的をよく分からせていただいて、それを少しでも多く積み重ねておくことです。
その時、安心して帰ることができます。
もし、行いが不足していたら、これは心配ですね。
「帰った時に魂の兄弟の方に心配をかけるかな、怒られるかな」と思いましたら、
これは心配ですが、まあ、その心配の前に暗い世界へ落ちてしまいます。
そんなことにならないように、日々を充実して、「ああ、今日一日はほんとうに
有意義であった、いい一日を過ごさせてもらって有難かった」という、一日
一日を積み重ねることですね。
その時。死とは見えない隔たりをポッと隣に変えるだけです。
そこには、この世に生きたのと全く同じ自分がおります。
しかも、肉体のない自由な自分ですね。
この肉体とは、不自由なものです。