浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-03-02 01:00:07 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~


                 講演 十九

先の続き・・・

「あなた達が最も尊いと尊敬をなさっているローマ法王のような格好を、
イエス様はご存命中に一回でもなさったと思いますか。
弟子は先生のように生きるのが、弟子としての姿です。

先生が着たこともないような立派な衣を着るのは弟子のとるべき
態度ではないはずです」「それもそうですね」と、いろいろお話して、
よく理解していただいたのです。

二回目、三回目と来られた時、
「主人も子供たちも是非先生にお目にかからせて
ほしいと言っています」とおっしゃるから
「あなたが想像されたような立派な格好をした人間ではないと、
ちゃんと伝えて下さいよ」とお願いしました。
「それは間違いないように言うておきます」。

次の時、「どんなふうに言うてくれましたか」と聞きますと、
「お百姓のおじちゃんが、
今肥えたごをおろして入ってきたような人だといっております」
「それなら間違いないでしょう」と言ったことがありますが、
キリスト教でも、イエス様がご苦労なさって、
命がけで人の命を救われた姿と、
今の教会の奥におられる牧師さんとか神父さんとかは、
とてもかけ離れた方が多いです。
イエス様のような方は一人もおられませんと言えば怒られますが、
そう言う方は砂の中からダイヤモンドを探し出すほどしかおられません。
お坊様も同じです。
お釈迦様のように生きておられる方はごく稀で、殆どありません。


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「御垂訓」

2020-03-01 00:25:52 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

添付のお写真は恩師「長尾弘」先生が中国の
黄山を登山された時にカメラに撮られたものですが、
ご覧のように恩師の左胸のあたりに十字の光が見えます。

また、この黄山では雨雲のために景色が殆ど見えなくて、
恩師が手にしておられた登山用の木の杖を
天に高く上げられ”開け!”と叫ばれたら一瞬にして
その雨雲が払われて、山水画に出てくるような、

あるいはそれ以上の大変綺麗な自然(神)が作り出した
山水画の景色を見ることができたそうです。

この光景を見られた同行者の方の言われることには
あたかも天狗が大きな団扇をバーッと払ったように
見えたそうです。
恩師が後日の講演会でそのようにお話しされておられました。


 ~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~


                  講演 十九

先の続き・・・

キリスト教についても同じことがいえますね。
今はローマ法王の姿がキリスト教の偉い方だと
信じていますが、
イエス様はああいう豪華な姿をいつされたでしょうか。

その生涯あって一回もそういうことはありませんでした。
一般の我々と全く変わらない同じ姿をされ、
生活も同じようにふるまわれて多くの人を
救われたのですね。
あらゆる病を癒されたと書かれています。

以前、山口で話をさせていただいた時、
お話のテープを文字に起こしてそのプリントをたくさん
送っていただきました。

それを熱心なクリスチャンのご夫妻が、
ヨーロッパへ行く飛行機の中で読まれて、
「ああ聖書の中に書かれていることを
そのまま話していられる。
ひょっとしたら、イエス様が日本に
お生まれになったのと違うだろうか、
日本へ帰ったら早速お訪ねしたい」と思われ、
奥様が何をおいてもと、
ここへ来てくれたのです。

ご主人の聖書を見せてもらうと、
どのページも全部赤線が引いてあるほど、
熱心に信仰なさっている方です。
凄くハイカラな方でモダンなスタイルで来られましたが、
私はランニングシャツとステテコ姿でいたのです。

「先生おられますか」と言われるので、
「先生みたいなものはおりません」と
言うと、「山口で講演された長尾弘先生です」。
そこで「それは私です」と言うと、
びっくりなさっていました。

立派な方が奥からしずしずとお出ましになられると
思っておられたそうです。
その時の「ヘエー」と言って驚かれた顔が
今も目の前に浮かぶようです。
あまりびっくりなさっていたので、
今のお話をさせていただいたのです。


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