生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(23) 井の頭公園のカイツブリ

2017年06月04日 19時39分58秒 | その場考学との徘徊
その場考学との徘徊(23)井の頭公園のカイツブリ  場所;東京都武蔵野市 H29.6.4

テーマ;水鳥の子育て     
 
 昼間のウオーキングが暑さで難しくなると、日の出を見ながらの芦花公園までの散歩が日課になる。しかし、今日は井の頭公園まで行くことにした。

 5時過ぎに起きて、6時に出発。日曜日なので通勤者のいない静かすぎる道だ。

6:25 久我山駅前を通過、2950歩。途中で、「第3回 ホタルサミット」の看板を見た。どうやら、神田川と玉川上水にホタルを放流(?)するらしい。残念ながら、早朝で辺りに様子を尋ねる人影はない。
 
6:40 三鷹台駅通過、4670歩。この辺りから、朝のジョギングを楽しむ人との出会いが始まる。公園に近づくと、老人のグループにも出会う。
6:50 井の頭公園に到着、5900歩。池の周りを1周して、カイツブリの様子を観て廻る。

先日、公園の近くに住む友人からこんなメールが届いていた。
 
『公園の観察をまた始めました。現在の状況は、
A巣:営巣から産卵・抱卵・雛誕生・水辺での魚とり訓練・自立回遊。2回目の産卵気配
B巣:営巣から産卵・抱卵・雛誕生・水辺での魚とり訓練・自立回遊
C巣:営巣から産卵・抱卵 まもなく雛誕生
D巣:営巣から産卵・抱卵1週間後雛誕生?
F巣(弁天池):営巣から産卵・抱卵 6月5日頃雛誕生? 6個の卵を確認』

話は、4月初旬に戻る。スギ花粉の危険が去った直後に、第1回の観察に出かけた。
井の頭公園とは生まれて間もなくからのお付き合いで、私の乳母と云えるのかもしれない。終戦直後に生まれて、母乳不足から、井の頭の乳牛から牛乳を分けてもらって育ったそうなのだ。

以来のお付き合いなのだが、「カイツブリ」の子育ては知らなかった。このときに橋の途中にある看板を見て、初めて知った。この日は、最初の巣では、卵を温めている様子が見えたが、他は巣作りの最中だった。




 2度目は、雛の誕生の知らせを受けてすぐの4月28日だった。まだ生まれたばかりで、水には入れないようだ。親鳥が盛んに餌を運んでくる。
 井の頭公園の桜の木は、大きく池に張り出していて、根っこが浅いところまで伸びているそうで、そこに枯れ枝などを積み上げて巣ができている。従って、岸から数メートルしか離れていないので、蛇に頻繁に狙われるそうなのだ。


 

今日は、かなりの数の子育て家族に会えると思っていたが、実際には2家族だけだった。早速に友人にメールをすると、こんな返事が戻ってきた。




『朝の早い散歩ですね。現在4か所に巣があります。
A巣:4羽の雛が生まれましたが、蛇に侵され現在三羽が橋のボート池側で親と回遊しています。巣は別のカップルに乗っ取られて別の親が抱卵しています。見られた通りです。
B巣(公園駅に近い):5羽が生まれ、健在です。潜って魚を獲れるようになってきました。親は餌を与えることと蛇を追い払うので大変です。昨日は追い払う光景を2度見ました。
C巣(ボート池の中央、ステージに近い):抱卵中で1週間以内に誕生するそうです。
D巣(ボート小屋近くの売店裏):卵がありましたが、すべて蛇に侵され消滅状態です。
F巣(弁天池の橋から見える):卵6個を抱いていて、今日明日にも誕生するようです。
E巣(水生園の岸辺):入らなければ見えません。
これからはF,Cで雛が生まれそうです。毎日のWALKINGと兼ねて楽しく観察しています。』
 親鳥の大変さが伝わってくる。


 こんなことを考えてしまった。数百年後に、この池はあるだろうか、その時の子育ては、どのように変化しているのだろうか。また、もっと先には進化論により、どのように進化するのだろうか。それとも絶滅種になってしまうのだろうか。人類と、どちらが持続性を保てるのだろうか。