生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

桐始結花 20年前からの記憶をたどる

2020年07月29日 06時52分23秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
桐始結花  (大暑の初候で、7月23日から28日まで)


巣箱の中(平成21年)
 この年は庭の白樺に括り付けたこの巣箱の中で子育てが2サイクル行われた。
前の年の農業大学校の収穫祭で材料込みのタダで作ったものなので、天井板は簡単に外すことができる。中をのぞいてみると、意外に奇麗だ。全部で何羽のヒナが飛び立ったのか分からないが、卵を温めたと思われる場所まではっきりと残っている。敷き詰められた枯れ草はもちろんこの庭か近辺のものだが、きちんと平らに敷き詰められている。
 また、そっと蓋をしておいた。来年が期待できる。
 今年の収穫祭では孫たちがもう一つ巣箱を作ってきた。隣の木に同じように括りつけたが、二つ並んでいるとどういうことになるのだろうか。鳥の巣は、庭の外れの2mほどに成長した杉の木の枝の間にもう一つあったが、そこにはこのような子育ての跡は見当たらなかった。

 この巣箱作戦は5年間ほど続いたであろうか。この巣箱の位置では、親鳥が餌を運ぶ姿を写真にとることができなかった。そこで、巣箱をベランダの柱に移した。すると、親鳥は餌を加えたままTVアンテナの上で一休みをして、周囲を確認してからえさを与えるようになった。これだとゆっくりと写真を撮ることができる。その写真は、目下探索中。

 ここ数年は、ヤマガラの数がめっきり減ってしまった。巣箱も空っぽのまま何年か経ってしまった。


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