今回のマンションは前回の所に比べて従業員やクリーニングスタッフの愛想もよく、何かをお願いしたら、“だいたい”ちゃんと対応してくれるというのも大きなポイント。
中国では「はいはい、すぐやるね」と言われても、人によって“すぐ”の解釈はものすご~く幅広く、30分後だったり2~3時間後だったり、はたまた放置してそのまま忘れることだったり・・・と、それ“すぐ”ちゃうやん!と突っ込みたくなることがしばしば。
そういう「なんでやねん」があちこちに転がってる北京であるにも関わらず、このマンションでの生活は“ほぼ”問題ありません。
そう、この“だいたい”とか“ほぼ”っていうのがポイントで、決して“何の問題もなくスムーズに”といえない所がザ・北京生活なのであります。
というわけで、最近のマンションネタを2つ。
北京の水道水は飲めないので、部屋には。
こんな水のタンクが置いてあり、水がなくなったらフロントに電話をして水タンクを持ってきてもらうというシステム。
お水によって値段の違いがあり、私たちが普段利用しているのはこの『ワトソンズ』というタンクなのだけど、ある日、スタッフが持ってきたタンクはこれとは違う種類のものでした。
私 「お願いしたの、このタンクじゃないんだけど・・・」
スタッフ 「・・・・・」
私 「これじゃなくて、『ワトソンズ』のタンクを持ってきてもらえる?」
スタッフ 「・・・・・(え~、めんどくさ~って顔)」
と、その時。
ゴミ箱の中にあるものを見つけたスタッフの目がキラリッ!
ネスレの水。
そう。この時スタッフが間違って持ってきた水のタンクというのが、まさにこのネスレの水タンクだったんです。
すると。
スタッフ 「な~んや、ネスレの水、飲んでるやん」
・・・って、まさか。
スタッフ 「ほな、タンクの水もネスレでええやん」
そういう問題ではない。
タンクの水とペットボトルの水、私の中では住み分けがあるんや~!
と思ったんだけど、満面の笑みで堂々と言われちゃうと思わず吹き出してしまい、このバトル、私の負けとなりました。
またまたある日のこと。
あろうことか真夏にクーラーがぶっ壊れました。
部屋のクーラーはこんな感じなのだけど、中には。
フィルターがついて、空気清浄機能もある(らしい。真偽のほどは不明)
定期的にこのフィルターを交換してくれるのだけど、どうも前回交換してから騒音がひどくなったので、結局修理に来てもらうことになりました。
交換してから音がうるさくなったということは恐らくフィルター自体に問題があるだろうと思い、新しいものに変えたらすぐに直るだろうとかる~く考えていたのですが。
修理担当のおじさん2人があ~でもない、こ~でもないと何やらどんどん分解をはじめ、事態は予想外の方向へ。
なんと。
クーラーごとごっそり持って出て行ってしまった。
私と目が合うとなぜか照れ笑いを浮かべながら、えっさほいさとクーラーを運び出す2人。
そしてそのまま去って行ったのでした。
・・・って、何の説明もなしかいっ!???
部屋の中はこんな状態なので、きっと戻ってくるよね? クーラーも戻ってくるよね?
・・・・・で、3時間経過。
おっちゃん達、いまだ現れず。
仕方なくフロントに「修理が途中で止まってるんだけど。 クーラーも戻ってこないんだけど」と電話したら。
ものの数分もたたないうちに、クーラー抱えて戻ってきた。
どういうこっちゃい!
ま、一番驚いたのは、もはや再起不能と思われたクーラーがちゃ~んと直ったこと。
床に散らばったねじも、あ~でもない、こ~でもないとパズルのように組み合わせながら、ちゃ~んと元の位置に戻ったこと。
何かにつけスマートに物事が進まない北京だけど、さすがに二度目の滞在となると、うまくいかなくて当たり前、うまくいったら儲けもんって感覚になってしまいます。 そういう目線で見ると、ありえない言動もなんだかお茶目に見えてくるのが不思議。
運び出すときは照れ笑いだったおじさん2人だけど、修理が完了した時のドヤ顔といったら・・・。