ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

八代目中村芝翫襲名披露 寿初春大歌舞伎 夜の部

2017-01-16 13:03:49 | 歌舞伎
 昨日は、関ジャニ∞の5大ドームツアーの最終日。なんばの松竹座へ向かう途中で、京セラドームへ向かうたくさんのエイターとすれ違う。いいなあ。
 帰りも、多くのエイターとすれ違う。すれ違いざま「隆平さんがね」という会話が聞こえる。ま、丸ちゃん!?何があったんでしょう?
 夏に5大ドームツアーやアルバム発売があるらしい。うれしいな。

八代目中村芝翫襲名披露 寿初春大歌舞伎 夜の部 平成29年1月2日~26日 大阪松竹座

祝幕 佐藤可士和氏のデザインがお洒落。それぞれ名前がデザインされている。芝翫さんは、かん。橋之助さんは、「はし」 「は」の右側が音符のように見えてかわいい。福之助さんは、「ふく」 歌之助さんは、「う」 私は、「ふく」「う」のデザインが好き。

●鶴亀
 橋之助さんは、鶴。福之助さんは、亀。それぞれ、頭に鶴・亀の飾りがついた冠をかぶり、着物には鶴・亀の柄。さすがの貫禄を感じる藤十郎さんの女帝に若者三人が初々しい。お正月らしく華やかで若々しい。三人のお子さんは、お顔立ちも三人三様。少しずつ違っているが、それぞれの良さを感じる。これからが楽しみ。私は、歌之助さんがいいかなあ。

●口上
 背景に、白い虎や波が描かれており、斬新。写真を撮りたかったなあ。口上が終わって、休憩に入ったら、もう一度幕を開けて、冒頭3分位写真撮影の時間がほしい。
 鴈治郎さんは、お子さんの順番を言い間違えて、「橋之助さん、歌之助さん、福之助さん」と言ってしまう。
 孝太郎さんは、初舞台の時、先代の芝翫さんに手をひいてもらったらしい。
 彌十郎さんは、芝翫さんが子供の時に映画に連れて行ったことがあるとか。男同士で映画に行ったのは、芝翫さんの他には勘三郎さん。義兄の勘三郎さんもきっと喜んでいると話す。
 仁左衛門さんは、先代の芝翫さんに子供の学校とか公私ともにお世話になったと語る。
 児太郎さんは、叔父やいとこの襲名の向上に列座させてもらうのは嬉しいと話す。お父さんの福助さんは、リハビリをがんばっているとか。児太郎さんも、負けずにがんばって!と思う。

●勧進帳
 富樫に切りかかろうとギリギリする四天王を押しとどめる弁慶。親(弁慶役の芝翫さん)子(四天王役の三兄弟)の顔が近い!襲名披露らしい。
 弁慶が最後に花道からひっこむところ。弁慶が富樫に感謝する姿が、観客に感謝している芝翫さんの姿とだぶり、胸が熱くなった。花道をひっこむ飛び六法は、顔が汗まみれになる熱演。

●雁のたより
 五六七の鴈治郎さんや若殿の亀鶴さんがいい味をだしておかしい。児太郎さんは、美しい。
 髪結い床の場で、後ろ向きで髪をあたってもらっている若旦那が振りむくと芝翫さん。弁慶の汗まみれがウソのように、爽やかな男ぶり。サービスで少し雑談が入り、不倫をいじられる。マイナス面になる不倫もネタにして盛り上げる。
 
 帰りに、ロビーで芝翫夫人の三田寛子さんを見かける。水色のお着物がとても似合っていた。楚々として、かわいかった!三人の男の子のお母さんには見えない。

 いつも、文楽や歌舞伎に一緒に行っていた友人の訃報を聞く。そんなひどい病気とは思わず、どうしているのかなと思っていた。また、一緒に観劇したり、美味しいご飯を食べることができると思っていたのに。
ご冥福をお祈り申し上げます。

追記 ふみさんのコメントにあるように、祝幕の芝翫さんのデザインは芝ですね。かんのデザインに目がいっていて、わかりませんでした。あのギザギザはなんだろうと不思議に思っていたら、芝の下の部分だったんですね。かんが芝の草かんむりの部分。ご指摘ありがとうございました。訂正させていただきます。それにしても佐藤可士和氏、すごいです!
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吉例顔見世興行 第一部

2016-12-11 20:09:46 | 歌舞伎
吉例顔見世興行 五代目中村雀右衛門襲名披露 第一部 平成28年11月30日~12月25日 先斗町歌舞練場

 今年は、南座ではなく、先斗町歌舞練場。阪急河原町から先斗町歌舞練場への道には提灯がぶら下がって歌舞練場へと案内してくれます。

ロビーにて 
こんな千鳥の提灯が歌舞練場への軒先にぶら下がっています。

 第一部開場時には舞妓さんが、お出迎え。かわいい舞妓さんでした。


 「先斗町歌舞練場での顔見世って、どうよ」と思っていましたが、南座の半分くらいのキャパなので、こじんまりとして舞台に近いのです。南座より先斗町歌舞練場の方がいいと思いました。
 しかも、妹が取ってくれた席が花道横の左椅子席。花道の横なので、役者さんが間近に見られてよかったです。

<源平布引滝 実盛物語 九郎助住家の場>
 子役の太郎吉が大活躍。母への恋慕や子どもながらにがんばろうとする気持ちがせつないです。
 実盛役の愛之助が、なんともかっこいい!痩せて、ますます男前になった感じです。

<仮名手本忠臣蔵 道行旅路の嫁入 劇中にて襲名口上申し上げ候>
 藤十郎が、圧倒的な存在感です。品があって素敵。
 雀右衛門は、可憐。
 鴈治郎は、恋ダンスをすると噂をきいていましたが、恋ダンスらしき振りがあったような・・・。はっきりわかりませんでした。PPAPをするのもおもしろいかも。あっ、でも、PPAPは藤十郎さんがしたら、絶対かわいらしくて、いいと思います。

 帰りは、ロビーできれいな奥様を発見。雀右衛門さんの奥様かしらと見ていたら、なんと奥にたたずむ紀香ちゃんを見つけました!紀香ちゃんは、薄いピンクの着物を着て、にこやかに微笑んでいました。やはり、すごくきれいでした。奥の隅に立っていたので、気付かない人がほとんどだったのでは?
 水素水とか変な所で取り上げられたリ、いろいろあげ足を取られる紀香ちゃんですが、私は、がんばっていると思います。愛之助さんを見れば、わかります。あんなにシュッとして男ぶりがあがったのは、いろいろと紀香ちゃんが気を使っている結果なのではないでしょうか。ロビーでも、目立たないように、本当に隅の奥まったところにひっそりと立っていたんですよ。
 どうぞ、愛之助さん、紀香ちゃん、お幸せに。
 
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吉例顔見世興行 夜の部

2015-12-06 14:56:02 | 歌舞伎
吉例顔見世興行 平成27年11月30日~12月26日 南座
昨日、顔見世の夜の部に行ってきました。

●信州川中島合戦 輝虎配膳
 長尾輝虎(上杉謙信)は、山本勘助を軍師に迎えたいと思い、勘助の妹の唐衣の夫である直江山城守に命じて勘助の母越路と妻お勝を館に迎えた。しかし、勘助は既に武田信玄に仕える身である。越路は息子に義を貫かせるため、あえて輝虎が備える膳を足蹴にするなど無礼を働く。怒った輝虎は刀を手にかけるが、お勝が琴を手に不自由な口で無礼を詫びて危機を逃れるのであった。
 越路を演じる片岡秀太郎さんが、貫禄を見せ、圧巻です。お勝の中村時蔵さんは、琴を実際に弾きながら、不自由な口で必死に言うところが、すばらしいです。

●口上
 幕の向こうから笑い声や役者さんに話しかける「お待たせしました」の声がします。
そして、幕が引かれるとなんと豪華なこと。仁左衛門さん、橋之助さん、愛之助さん、海老蔵さんとスターがズラリ。
 海老蔵さんが「今日(12/5)は勘三郎さんの命日」と言われ、勘三郎さんがいらっしゃったら、さぞお喜びだったという話をされ、亡くなってもう3年もたつのかと思いました。片岡我當さんが、お体が大変そうでしたが、お祝いということで列座されていました。
 それにしても、鴈治郎さんのおうちは幸せなこと。お父さんの藤十郎さん、子どもの壱太郎さん、弟の扇雀さんと皆さんがご健康でご活躍ですもの。

●土屋主税
 俳諧師其角の家に弟子の赤穂浪士大高源吾が別れの挨拶にくる。源吾が西国の大名へ仕官するというのを聞き、居合わせた落合其月は、主君の敵討ちを忘れたと罵倒する。
土屋主税は、其角より大高源吾の話を聞き、源吾の句から討ち入りの暗示を読み解く。折から、土屋邸の隣家吉良邸より刀を交える音がする。やがて、討ち入りを果たした源吾が現われ、事の次第を語る。
 源吾を演じる仁左衛門さんは、本当に登場するだけで場が華やかになります。下駄の先に雪がつき、傘を閉じると雪がばさりと落ちる、この登場シーンがなんと絵になることでしょう。
 土屋主税の鴈治郎さんの演技には、ウルッとしてしまいました。

●勧進帳
 加賀の安宅の関では、富樫左衛門らが義経を捕らえようと警護している。そこへ強力に身をやつした義経と山伏姿の弁慶一行がやってくる。東大寺の建立のための勧進を行う山伏と名乗るが、通過は許されない。弁慶は、富樫の求めに応じ、巻物を勧進帳と言って読み、富樫の質問にも弁舌さわやかに答える。富樫は疑念を解き、通行を許可するが・・・。
 富樫の太刀持ちの市川福之助くんという子役がかわいいです。刀をずっと捧げもっている手が疲れてきたのか時間と共に少し下がるのもご愛嬌です。
 弁慶の海老蔵さんの目力はすごいです。とにかく、迫力があります。
 愛之助さんの富樫は、爽やかです。
 義経役の壱太郎さん。笠からのぞく顔は、色っぽく、はかなげです。でも、小顔でかつらと合わないからでしょうか。額にかつらの筋が見えているのが気になって、残念でした。

 お友達が用意してくれた祇園MIKUNIの洋食弁当も美味しく(マッシュポテトとハンバーグが絶品でした。小菓子が美味しくてビックリしました)、いいお芝居を見て、幸せな一日でありました。

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大阪平成中村座 昼の部

2015-11-03 14:14:20 | 歌舞伎
亮ちゃん、お誕生日おめでとうございます。

大阪の陣400年記念 大阪平成中村座 2015/10/25~11/26 大阪城西の丸庭園内特設会場


13年前、平成中村座で「夏祭浪花鑑」を見た。ラスト、舞台の後ろが開き、勘三郎と橋之助が舞台を飛び出し、走って向こうに見えなくなる。と思うと、全速力で二人が舞台に向かって戻ってくる。客席は総立ち、二人に向かってちぎれんばかりに手を振る。あの時の熱狂。忘れはしない。
さて、今回の平成中村座はいかに?公園ののぼりに導かれ、期待が高まる。

<お弁当>
開場を待って入場。門をくぐり、小屋の前の広場に店が並ぶ。まずは、お弁当を買う。

道頓堀今井さんの弁当(限定20個)3000円をゲット。弁当に生ものが入っている!食べてビックリ。カ、カラスミ?鯛の昆布〆カラスミ巻きだった。(田の字の左上)柿に見立てたサーモンの中にはクリームチーズ。(田の字の左下のオレンジ色。へたがついている)鯛の笹寿司、お出汁のしみた高野豆腐、わらびもち(田の字の右下)。おいしかった。
おみやげには、堂島ロールで有名なモンシェールの平成中村座ロールを買う。
一切れ500円。定式幕を模したロールケーキ。
中のクリームとしょっぱいあんこが絶妙。
<座席>

座席は、松。座椅子。ふかふか座布団と背もたれで意外にしんどくなかった。三角すわりができる。南座や国立文楽劇場の座席のほうがよっぽどしんどい。
竹席の椅子
<持っているとよかったもの>
靴を脱いで入るので、脱着をしやすい靴がいいと思う。靴をビニール袋に入れて持って入るので、かさばるブーツはしんどいかも。私は、ストッキングをはいていたので靴下を持ってきていたが、これが正解。冷えるので、ひざ掛けも必須アイテム。ショールなど温度調節に便利なものも持っているとよい。
松竹座や南座ならば、休憩に入るとあと何分で開幕かが表示されるが、平成中村座は表示がない。腕時計を持っていると、休憩の残り時間の計算ができてよい。
<トイレ>
入り口入って右側に一ヶ所。トイレは混む。お茶子さんが、きびきびと上手にさばいてくれるので、行列が2階席までのびても、わりとスイスイと進む。幕間に入り、すぐトイレに行けば、あまり並ばずにすむ。

<昼の部 感想>ここから、ネタばれ注意!
●女暫(おんなしばらく)
舞台は北野天神。蒲冠者範頼(中村橋之助)を中心に家来が勢ぞろいしている。範頼が清水冠者義高(中村扇雀)に難癖をつけ、首をはねようとすると「暫く」と言って巴御前(中村七之助)が登場し、義高を救う。
七之助が美しい。粋な役がピッタリ。おしまいの舞台番(中村勘九郎)とのやり取りが楽しい。
●三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)
此下兵吉(中村勘九郎)が踊る。
後半に舞台の後ろがバーンと開いて大阪城がドーンと見える。本物の大阪城を背景に此下兵吉=木下藤吉郎が踊るという、大阪ならではの出し物。すばらしかった。
●狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
夫伊之助(中村扇雀)のしつこさにうんざりしているおきわ(中村七之助)は、不倫相手の法印・重善(中村橋之助)が「牛娘」と呼ばれるおそめ(片岡亀蔵)と浮気をしていることを知る。重善から夫を殺したら一緒になると言われ、おきわは夫を河豚に当たったように見せかけ毒殺する。ところが、雇い人の又市(中村勘九郎)から死んだはずの伊之助が現われたと聞き・・・。ここからは、狐と狸の化かしあいの様相で二転三転。
法印さんが、生臭坊主だが、なかなかカッコいい。牛娘がとにかくおかしい。雇い人の又市が秀逸。おかしみがあって、後半のシュッとした役との対比が鮮やか。うまいなあ。女形だった伊之助のしぐさがおかしい。とくに、洗濯物を干す時にお尻を振るところ。最後、気が狂ってしまったおきわの姿が悲しみを誘うが・・・。
伊之助が死後硬直ということで、足上げ腹筋をするのはすごかった。又市が「足が下がってきた」「足がプルプルしている」といじるのが、おもしろい。
劇中、法印さん、おきわ、伊之助が松席の5番6番の間を通り、竹席の前を通って、竹席16番17番の間を通る。私は松席の6番。着物の裾が私の足に触れそうなほど間近に見て夢心地。うれしすぎて記憶なし。幽霊になった伊之助が「おきわ~」と言ってお客さんを驚したり、法印さんがお客さんをお地蔵さんだと拝んで扇雀飴をお供えしたりと客席いじりが楽しい。

<隠れ勘三郎>
勘三郎さんの目が18世にちなんで、18個あるそうな。何回か通わないと全部を見つけるのは無理だ~。私が妹と見つけたのは(番附を入れたら)八つ。

・小屋に入って正面
・客席の天井からぶらさがっている大提灯
・定式幕の向かって右下
・お大尽席の後ろの屏風の向かって左下
・トイレ近くの天井
・お茶子さん トイレの案内をしているお茶子さんの胸に。「これ、そうですよね?」と聞くと「全部で18個あります」とニッコリ。
・舞台に向かって左、二階席のところ 勘三郎さんが花道で演技する勘九郎さんや七之助さんを見守っているようで、思わず涙ぐんでしまった
・番附の今月の出演者の表紙にあるお城の天守閣? 家に帰って、番附を見ていたら、あれれ?これも数えていいのかな・・・

よかったね、すばらしかったねと妹と語り合いながら家路につく。いいものを見たという幸せな気持ちは今日も続いている。
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七月大歌舞伎 絵本合法衢

2015-07-28 22:30:32 | 歌舞伎
日曜日に歌舞伎を見に行った。

七月大歌舞伎 夜の部 通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)
                         平成27年7月3日~27日 大阪松竹座

あらすじは、複雑で長くなるので省略。

しょぱなから殺人。毎場面人殺し。片岡仁左衛門さんが大学之助と太平次という悪役を二役演じる。これが、救いようのないワル。大学之助は、自分が大事にしている鷹を殺したといって童を殺し。太平次は、自分に気のある女を利用し用済みになると殺し、妻を殺し。でも、仁左衛門さんが演じると、これが粋でカッコいいんだな。しかも、おかしみもある。ただ、声がちょっと出にくそうというか・・・。
中村時蔵さんも、うんざりお松という身持ちの崩れた女と毅然とした武士の妻・皐月の二役。きれいに演じわけ、さすが。
中村隼人さんと中村米吉さんの夫婦は、美しい。いいコンビになればいいな。
中村錦之助さんは、ちょっと気弱な男の雰囲気がよく出ていた。
最後の場面は、大きな閻魔さんが舞台に鎮座している。そこで、弥十郎夫婦が、大学之助を敵討ちで無事終わり。と思いきや、くるりと客席に向いて三人が一礼。仁左衛門さんが人間国宝になったお礼かと思いきや、敵討ちの最後は、客席に向かって一礼するのだと友達が教えてくれた。知らなかった。
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