ささやかな幸せ

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「メスキータ展」版画がスゴイ

2020-06-04 22:01:42 | 美術鑑賞
 俳句ポスト365、並ばかりだと「才能がないから、辞めよっかな」と思ってしまう。

「メスキータ展」 2020年4月4日-6月27日 西宮市大谷美術館
開館時間:10時-17時  休館日:水曜日
 現在は、希望時間帯を電話予約して、鑑賞するようになっている。指定時間の15分前に着いたが、15分前なので中に入れてもらえた。


 サミュエル・イェスルン・デ・メスキータは、19世紀末から20世紀初頭にオランダで活躍した画家、版画家、デザイナー。だまし絵で有名なエッシャーは、メスキータの教え子である。メスキータは、ユダヤ人だったため、1944年1月ナチスに連行され、2月にアウシュヴィッツで亡くなった。


ヤープ・イェスルン・デ・メスキータの肖像 ヤープは、メスキータの息子。目の下は、目の隈ではなく、メガネ。


手前 ヤープ・イェスルン・デ・メスキータの肖像
中  アヤメ 背景の横棒がおもしろい。
奥  トーガを着た女 背景が後光っぽい。


手前 歌う女 なんか心魅かれる女性。
中  パイナップル 好きな作品。背景がパイナップルの周りだけ白ぬきなのがおもしろい。
奥  マントを着たヤープ 白黒の対比がクッキリ。

●緑色の背景の女 パステルで描いている。美術学校の先生だけあって、本当に上手い。
●シマウマ 黒と白の分量というか、黒白の対比がすばらしい。写実的。
●四羽のオウム デザイン的でおしゃれ。
●アルム 背景を長い楕円形で埋めているのがおもしろい。

 版画がすごい。明暗を彫り(彫りの面積や線の太さで)で表すスゴさ。特に、動物は秀逸。(象、シマウマ、鳥など)
 「キャラソー島の男」「少年」など習作と版画を展示してあるのもおもしろい。習作では柔らかい表情が、版画にするとやや強面になる。習作は濃淡が表されるが、版画の方が濃淡を彫りのシャープさで表すから???
 刷の段階を表すステート違いがあるのも興味深い。付け加えたリ、彫りすすめたりと。
 メスキータは知らなかったが、よかった。
コメント (2)
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