『好日日記』 森下典子 パルコ出版
お茶を始めて26年目を描いた『日日是好日』の続編となる本書は、お茶を通して成長した著者とともに、「茶室」で季節と一体になることができる世界。味わい深い著者のイラスト満載。
流派は違えど、同じお茶を習う身。「わかるぅ」とか「一緒だ」とか思うこと多数。「慣れてくると自分の癖が出るから気を付けて」「同じ速さでお点前をするんじゃなくて、緩急のリズムを心がけなさい」私も同じことを言われる~。私は、あと「先先、頭で考えない」「首だけ下を向けるのではなく、腰から傾けるように」と言われるが。「できないから稽古をするんです」と言うのも、先生が他の人と雑談していて、お点前を見ていないようで、間違いを直してくれるところもそっくり。
釜の鳴る音「松風」を「静けさの音」と言ったり、花吹雪を見て、たくさんの小さな「さよなら」が聞こえる気がすると表現したり。お茶の世界の美しさを表現して、いい。
「柳は緑、花は紅」の章では、大学でお茶を教えている友達が、卒業する学生のために「柳緑花紅」のお軸をかける話が出てくる。「世の中に出れば、壁にぶつかることがたくさんあるでしょ。そういう時って、どうしても他の人が偉く見えるのよね。卒業してしばらくたつと、みんな、自分らしさを否定して、自分でないものになろうとしてしまうの・・・。だけど、柳は花になれないし、花も柳にはなれない、花はあくまで赤く咲けばいいし、柳はあくまで緑に茂ればいいのよね」いいなぁ。
「今日はこれでいい。欲張らなくても・・・。今日は今日感動した分だけでいい。それが「出会いだ。たくさんの中から、出会ったものだけ、もらって帰る」「へたりこむ日もある・・・だけど、私は選んだ道で苦しみたい」この言葉も心にしみた。
味わいがある本。
お茶を始めて26年目を描いた『日日是好日』の続編となる本書は、お茶を通して成長した著者とともに、「茶室」で季節と一体になることができる世界。味わい深い著者のイラスト満載。
流派は違えど、同じお茶を習う身。「わかるぅ」とか「一緒だ」とか思うこと多数。「慣れてくると自分の癖が出るから気を付けて」「同じ速さでお点前をするんじゃなくて、緩急のリズムを心がけなさい」私も同じことを言われる~。私は、あと「先先、頭で考えない」「首だけ下を向けるのではなく、腰から傾けるように」と言われるが。「できないから稽古をするんです」と言うのも、先生が他の人と雑談していて、お点前を見ていないようで、間違いを直してくれるところもそっくり。
釜の鳴る音「松風」を「静けさの音」と言ったり、花吹雪を見て、たくさんの小さな「さよなら」が聞こえる気がすると表現したり。お茶の世界の美しさを表現して、いい。
「柳は緑、花は紅」の章では、大学でお茶を教えている友達が、卒業する学生のために「柳緑花紅」のお軸をかける話が出てくる。「世の中に出れば、壁にぶつかることがたくさんあるでしょ。そういう時って、どうしても他の人が偉く見えるのよね。卒業してしばらくたつと、みんな、自分らしさを否定して、自分でないものになろうとしてしまうの・・・。だけど、柳は花になれないし、花も柳にはなれない、花はあくまで赤く咲けばいいし、柳はあくまで緑に茂ればいいのよね」いいなぁ。
「今日はこれでいい。欲張らなくても・・・。今日は今日感動した分だけでいい。それが「出会いだ。たくさんの中から、出会ったものだけ、もらって帰る」「へたりこむ日もある・・・だけど、私は選んだ道で苦しみたい」この言葉も心にしみた。
味わいがある本。