『東家の四兄弟』 瀧羽麻子 祥伝社
占い師の父を持つ東家は、男ばかりの四兄弟。上からあまり家によりつかない研究者の朔太郎、父を敬愛する占い師の真次郎、ハンサムだが気弱な会社員の優三郎、明るく愛されキャラの大学生・恭四郎。兄弟と両親が、ほどよいバランスで暮らしていたが、思いがけず小さな問題が次々と起こる。
ころころと主人公が変わる。章の前に星が描かれており、星の数で何番目の子の語りか分かる。(三男なら星三つ)かる~く読むことができる。
しかし、言っていることは心にしみる。
生まれた時にもらい受ける花壇は、場所も選べず、土の質もさまざま。どの花壇にもたくさん種が埋まっている。無数の要因がからみあい、どの種がどう育つかは予想しづらい。自分ががんばって どうにかできることもあるが、どんなに手を尽くしてもどうにもならないことも。しかしである。枯れても土に還って次の種を育てる養分になる。く~、いいな。
生き残るのは、強い種じゃない。環境に順応できた種だ。今いる場所に合わせるか、もっと合う場所を探しに行くか。世界は広いしな。長男の言葉もしみる。世界は広いしなって。
瑠奈ちゃんの「(人と)比べても意味がなくない?だって、みんな自分の人生を自分でいきていくしかないんだもの」もいい。
お母さんの過去も詳しく明らかにされていないし、続きがありそう。
占い師の父を持つ東家は、男ばかりの四兄弟。上からあまり家によりつかない研究者の朔太郎、父を敬愛する占い師の真次郎、ハンサムだが気弱な会社員の優三郎、明るく愛されキャラの大学生・恭四郎。兄弟と両親が、ほどよいバランスで暮らしていたが、思いがけず小さな問題が次々と起こる。
ころころと主人公が変わる。章の前に星が描かれており、星の数で何番目の子の語りか分かる。(三男なら星三つ)かる~く読むことができる。
しかし、言っていることは心にしみる。
生まれた時にもらい受ける花壇は、場所も選べず、土の質もさまざま。どの花壇にもたくさん種が埋まっている。無数の要因がからみあい、どの種がどう育つかは予想しづらい。自分ががんばって どうにかできることもあるが、どんなに手を尽くしてもどうにもならないことも。しかしである。枯れても土に還って次の種を育てる養分になる。く~、いいな。
生き残るのは、強い種じゃない。環境に順応できた種だ。今いる場所に合わせるか、もっと合う場所を探しに行くか。世界は広いしな。長男の言葉もしみる。世界は広いしなって。
瑠奈ちゃんの「(人と)比べても意味がなくない?だって、みんな自分の人生を自分でいきていくしかないんだもの」もいい。
お母さんの過去も詳しく明らかにされていないし、続きがありそう。
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