『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ 山田蘭訳 創元推理文庫
自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!
始めは、波に乗るのに時間がかかった。しかし、途中から一気に加速。おもしろかった。
「損傷の子」「バスのタイヤはぐるぐるまわる」など印象的。
ホーソンとホロヴィッツのコンビはまだまだ見たい。
『夜しか開かない精神科診療所』片上徹也 河出書房新社
働いている人が仕事終わりに寄れて、人目につかない隠れ家のような病院があれば、救われる人が多いはず。と大阪ミナミのアメリカ村の雑居ビルに開いたクリニック。心の病を抱える、さまざまな人たちの苦しみを受け止める若き精神科医の熱き思いと患者との記録。
医師は、くも膜下出血で左半身に麻痺が残る。不自由に感じることはあるが、できないことよりできることに目を向けるという。自らも障害を抱えるから、自分にしかできない診療があると。悩みや苦しみを受け止め、これからどうやって生きるのか寄り添いつつ、一緒に考える姿勢には頭が下がる。
心の病の多くが親から植え付けられた「自分はこうでなくてはならない」という思い込みが始まりらしい。真面目でいい人が心を病むとか。だからこそ、笑える環境を大切に考えているのだろう。また、患者の話を読んでいて、孤独は心を蝕むと思った。
自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!
始めは、波に乗るのに時間がかかった。しかし、途中から一気に加速。おもしろかった。
「損傷の子」「バスのタイヤはぐるぐるまわる」など印象的。
ホーソンとホロヴィッツのコンビはまだまだ見たい。
『夜しか開かない精神科診療所』片上徹也 河出書房新社
働いている人が仕事終わりに寄れて、人目につかない隠れ家のような病院があれば、救われる人が多いはず。と大阪ミナミのアメリカ村の雑居ビルに開いたクリニック。心の病を抱える、さまざまな人たちの苦しみを受け止める若き精神科医の熱き思いと患者との記録。
医師は、くも膜下出血で左半身に麻痺が残る。不自由に感じることはあるが、できないことよりできることに目を向けるという。自らも障害を抱えるから、自分にしかできない診療があると。悩みや苦しみを受け止め、これからどうやって生きるのか寄り添いつつ、一緒に考える姿勢には頭が下がる。
心の病の多くが親から植え付けられた「自分はこうでなくてはならない」という思い込みが始まりらしい。真面目でいい人が心を病むとか。だからこそ、笑える環境を大切に考えているのだろう。また、患者の話を読んでいて、孤独は心を蝕むと思った。
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