茨城から八ヶ岳南麓へどどんぱっ

今までのタイトルがブログの内容に合わなくなってきたので、模様替え。

水戸室内管弦楽団は、、、

2020-05-26 16:14:43 | Weblog
先ほど、3回目のベートーベン第九演奏を聴き終えたところ。
はぁ、やっぱりいい。

そして、この水戸室内管弦楽団の事をちょっと調べてみたら、
あら、ま、スゴイ楽団だったんだ!
世界で活躍するソリストや主席演奏者を集めた、
レベルの高い楽団だったんだ!

前にこの水戸芸術館にベートーベンのコンサート聴きに行った時、
売店に小澤征爾指揮で演奏したこの楽団のコンサートのCDがたくさん売っていたから、
どうなんだろう?
こんな田舎の(失礼)地方楽団と世界の小澤とのコンサートは?
どんな演奏なんだか、と想像もつかないレベル差を思い描いていたのだ。
ところが、MCOと呼ばれ、国内から聴きたい人が集まり、
定期演奏会のチケットは中々取れないほどのレベルの高い楽団とは全く思いもしなかった。

ただ今回の第九を聴いてたまらなく感動したのは事実だし、
この演奏聴ければ別にロンドン交響楽団とか聴かなくても
私はいいなぁ、と思ったのも事実。

むづかしい事はわからないけど、
オーケストラでレベルの低いとこだと
音が歪むのが感じられるのが、この楽団は無いなぁ、
スッキリ、キレイな音が流れるなぁ、とは思った。

そして演奏の合間に一瞬全ての音が鳴り止み、
次の音が鳴り出す瞬間、
私はいつも身構えるのだ。
生理的に不快な無神経な音が一瞬でも流れるのが
イヤで、つい身構えてしまうのだ。

だけどこの演奏を通してただの一度も無神経な音が流れる事はなかった。
それは記憶にハッキリ残っている。

第1楽章、第2楽章を違う指揮者で演奏した違いは
私にはわからなかったが、
ただ第4楽章でとにかく感動して夢中で聴き入った。

そしてこの100回記念公演の第九はCD発売されており、
名盤、名演奏と評判だったことも後から知った。

いやぁ何の情報もなく聴いた演奏だったが、
こんな素人を夢中にさせ何度も聴きたくさせる演奏は
やっぱり名演奏と言われるものなんだな。



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今こそ第九

2020-05-26 13:22:09 | Weblog
今年はベートーベン生誕250周年。
あちこちで様々なコンサートが催され、行きたいコンサートに
いくつかチェックをしていたのに、、、
憎きコロナにより残念ながらほぼ全てが消えた。。

つくづくベートーベンは死してなお不運な人だな、、
そう思わざるをえない

ただ今年1月に水戸芸術館でベートーベンの生い立ちを語りながら
その当時の楽曲を演奏するという弦楽トリオ演奏だけは聴けた。
そうかその当時こういう出来事の中でこの曲が出来たのか、
楽曲の背後に潜むベートーベンの心情に思いを巡らせながら演奏を楽しんだ。

そして本日たまたま雑誌で水戸芸術館でライブラリーで
今まで同館で演奏されたものが期間限定で無料配信されているのを知り、
聴いてみた。

3年前の水戸室内管弦楽団の100回目の記念公演の
ベートーベン第九、小澤征爾指揮。
小澤征爾さんは体力的な問題と思われるが、
第三、第四楽章のみ担当し椅子に腰掛けての指揮。

良かった。
繊細な叙情的な調べから徐々に力強さを増してゆき、
最終楽章にはコーラスの響きも加わり、
小澤征爾は時に立ち上がり、
演奏は益々熱を帯び、全ての演奏者が最高の音を
指揮者により引き出され、
それが各楽器、競い合いながら、
最高のハーモニーが奏でられていく。
その演奏に夢中。
そしてクライマックスの最高潮を感じた瞬間、音楽は終わった。

客席からはブラボー!
というかけ声と共に立ち上がる観客の姿。

私もその場にいたらやはり立ち上がって
声を上げていただろう。

小澤征爾さんはやり終えた、
そういう全てを出し切った達成感を表情に浮かべていた。

私はクラッシックは全然わからないズブの素人。
ロンドン交響楽団がいいだの、ウィーンフィルがいいだの言われても全くわからない。
でもこの演奏に感動した、
それは紛れも無い事実。
すごい演奏だった。

演奏終わった瞬間、涙が溢れてきた。
一度目は、この演奏を流しながら映像は見ずに聴いていたが、
いや、それはもったいない、
すぐ二度目の視聴は映像を見つめながら最後まで聴いた。

第九といえば暮れに演奏する演目。
でも今、コロナで世の中全体が落ち込み、
様々な状況に心を痛め疲弊している私達。
今こそ、この音楽がピッタリくる。

少なくとも私は、この音楽を聴き、
希望の光がかすかに見えた。
頑張っていかなきゃ、
という力を与えてもらった。

水戸芸術館さん、こんな素敵な演奏を無料配信してくれてありがとう。



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