数十年前に放映されたテレビドラマ、向田邦子さん脚本の「あ、うん」を久し振りに観た。
やっぱり、スゴイ。すごすぎる。
連続4話、引きずりこまれ、ひたすら見入った。
文章でいうところの行間が半端ない。
言葉と言葉の間にある、その空間にあるものを推し量っていく。
決して自分達の言葉でほとんど核心に触れることは何一つ語ってない、誰もが。
その奥に潜む、その哀しさや、危うさや、温かさや、どうしようもないこと、
人間って、、、そうなんだよ。
静かに私たちに感じさせてくる。
このドラマを見た時、確か私は10代だったはず。
それでも、このドラマに陶酔し、素晴らしいドラマだと思った。
数十年経って見た今の私も当時と変わらない感想である。
それは自分でも驚く。
10代の時の自分がこのドラマを今の私と寸分違わぬ感動を味わっていた、
その自分がスゴイと思った。
昔見たシーンでずっと覚えていたシーン。
主人公の夫婦の妻が夫の親友の門倉さんの寝ているコタツの中で、
そっと足を伸ばして門倉さんの足に触れようとする。
ずっと封印していた妻の想いを解放した唯一の瞬間。
当時は気づかなかったことが一つあった。
その足を伸ばしてる妻の手にはやじろべえがあったこと。
やじろべえのバランスを取る様を眺めている妻。
それは妻の夫と門倉さんとの関係を象徴している。
結局、このドラマをひと言で言い表しているのは
夫婦の夫が親友の妻に語るこの言葉に思える。
「自分たちの関係は確かに歪かもしれないが、
将棋の山崩しのように不安定ながらも山から一つ駒を抜き取ると
全てが崩れてしまう。
そんな絶妙なバランスで成り立っているんじゃないか、自分たちは。」
やっぱり、スゴイ。すごすぎる。
連続4話、引きずりこまれ、ひたすら見入った。
文章でいうところの行間が半端ない。
言葉と言葉の間にある、その空間にあるものを推し量っていく。
決して自分達の言葉でほとんど核心に触れることは何一つ語ってない、誰もが。
その奥に潜む、その哀しさや、危うさや、温かさや、どうしようもないこと、
人間って、、、そうなんだよ。
静かに私たちに感じさせてくる。
このドラマを見た時、確か私は10代だったはず。
それでも、このドラマに陶酔し、素晴らしいドラマだと思った。
数十年経って見た今の私も当時と変わらない感想である。
それは自分でも驚く。
10代の時の自分がこのドラマを今の私と寸分違わぬ感動を味わっていた、
その自分がスゴイと思った。
昔見たシーンでずっと覚えていたシーン。
主人公の夫婦の妻が夫の親友の門倉さんの寝ているコタツの中で、
そっと足を伸ばして門倉さんの足に触れようとする。
ずっと封印していた妻の想いを解放した唯一の瞬間。
当時は気づかなかったことが一つあった。
その足を伸ばしてる妻の手にはやじろべえがあったこと。
やじろべえのバランスを取る様を眺めている妻。
それは妻の夫と門倉さんとの関係を象徴している。
結局、このドラマをひと言で言い表しているのは
夫婦の夫が親友の妻に語るこの言葉に思える。
「自分たちの関係は確かに歪かもしれないが、
将棋の山崩しのように不安定ながらも山から一つ駒を抜き取ると
全てが崩れてしまう。
そんな絶妙なバランスで成り立っているんじゃないか、自分たちは。」