『富江/アンリミテッド』の記事をいったん削除して再掲載したのは、前編の記事がgooブログ事務局により強制的に公開停止させられたからです。
たぶんグラビアの一部が公序良俗に反したからで、該当すると思わしき画像は削除しました。それを事務局に報告して確認してもらえば元通りに公開されるワケだけど、正直めんどくさい。
で、ちょうど『富江』第1作をレビューするところだったので、あらためてアップし直すことにしたワケです。せっかく応援ボタンを押して頂いたのに申し訳ありませんm(__)m
今後もたぶん、度々こういう事があると思いますw 以前読んだ筈の記事がまたアップされた時は、そういう事だと察して頂ければ幸いです。
しかし、よく分からないんですよね、公序良俗とやらの基準が。他の記事のあの画像がセーフなのに、何故これがアウトになるのか?
先日たくさんのコメントを頂いた『メイキング・オブ・ハリソン君のブログ』という記事も、しばらくして唐突に強制停止されちゃいました。(あれは特定の読者さんに向けた私信みたいな記事で、読んでもらった時点で役割を終えてますから、そのまま削除しました)
その記事に載せた画像は、自らパンティーを下ろしてお尻を見せてる女子の後ろ姿で、お咎めが無かった他の記事の画像となんら変わりません。文の内容に問題があったとも思えないし、一体なぜ?
それに関してはもう、事務局(あるいは暇を持て余した通報マニア?)の嫌がらせとしか思えません。なんだか知らないけど眼をつけられてるんですよね、このブログ。こんなに健康的な内容なのに。
かなり前に、どこまでがセーフでどこからがアウトなのか、具体的な基準を教えて下さいって、事務局にしつこく問い合わせた事があるから、恨まれてるのかも?
その時も結局、抽象的な回答しか返って来ませんでした。つまり明確な基準なんて無いんでしょう。審査する人間がなんとなく「これはダメ」と感じた、ただそれだけで強制停止。こういうのをパワーハラスメントって言うのでは?
もし、この記事が公開停止させられたら、まさにそういう事です。ただの嫌がらせです。
さて、伊藤潤二さんのデビュー作にして代表作のホラー漫画『富江』を初めて実写化したこの映画は、大映の配給で1999年の春に公開されました。監督&脚本は及川中さん、そして富江を演じられたのは菅野美穂さんです。
これはもう、やはり「THE 菅野美穂劇場 」と言うほかない作品ですね。つくづく上手い女優さんだと思い知らされます。
本作は『ゴジラ』や『ジョーズ』みたいなモンスター映画の手法で創られてて、物語の中盤まで富江は顔を見せません。後ろ姿とか眼のクローズアップがあるだけで、演じてるのが誰なのか判らないように撮ってある。
当時どんな風に宣伝されてたか記憶に無いけど、富江役が菅野美穂さんであることは公開までシークレットにされてたようで、オープニングのクレジットに菅野さんの名前がありません。(エンディングではちゃんとクレジットされてます)
映画が始まってちょうど1時間経ったところで、やっとそれが菅野さんだと判る仕掛けになってる。すでに朝ドラ『走らんか!』の準ヒロインや『イグアナの娘』主演で世間には認知されてましたから、これは当時かなりのインパクトがあっただろうと思います。
ミステリアスさでは『~アンリミテッド』の仲村みうさんが一番じゃないかって書きましたけど、怖さで言えばやっぱ菅野さんがダントツです。実在感が他の女優さんとは圧倒的に違ってて、ああ、こういう女いるいる!っていう説得力がハンパない。
時代的にはそろそろホラー映画でもCGが多用され始める頃と思うんだけど、この映画ではほとんど使われず、ひたすら富江という女の内面、つまり菅野さんの演技力だけで怖がらせる作りになってる。菅野さんでないと成立しない映画なんですよね。
残虐シーンも描写は控えめで、一番のショックシーンは多分、ホンモノの生きたゴキブリを菅野さんが素手で(平然と!)掴んでみせる場面でしょうw これを観て役者になる夢を諦めた人が結構いるかも知れません。スターになる人はやっぱり覚悟が違うんです。
そんなワケで、菅野美穂さんの凄さを再確認するには最適の映画かと思います。
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