観劇の翌日は1日中、多部未華子さんの歌声が頭の中でリプレイされて……と言いたい所ですが、1回聴いただけで歌詞やメロディーを記憶出来る程の音感が、私にはありません。
それよりも頭の中をずっと駆け巡ってたのは、多部ちゃんの「ちんぽこって、ちんぽの子?」っていう台詞とw、田畑智子さんのオールヌードだったりする私は、誠に残念な人間ですm(_ _)m
キャスト全員が膨大な量のセリフを早口でまくし立て、非常に聞き取りにくかった中で、多部ちゃんのセリフだけは相変わらず明瞭で、特にこの「ちんぽこ」は殊更ゆっくり丁寧に言ってくれてたんですよねw
恐らく、演出の松尾スズキさんから「他のセリフはいくら噛もうが飛ばそうが構わないけど、この『ちんぽこ』だけは絶対にトチらないこと!」って、厳重に指示されてたに違いありませんw
これ以外にも、やたら「セックス」って単語を多部ちゃんにだけ言わせてたしw、とにかく多部ちゃんの口から、あの天使の声で「ちんぽこ」「セックス」って単語を聞く為だけに、松尾さんは『キレイ』を再々上演されたワケです。
ちなみに初演におけるケガレ役は奥菜 恵さん、再演は鈴木蘭々さんでした。それぞれタイプが違う女優さんなのが面白いけど、やっぱ「ちんぽこ」とか「セックス」って言葉を口にして一番ギャップを感じるのは、間違いなく多部ちゃんですからね。
そして、田畑智子さん。その裸体はグラビアで既に拝見してたんだけど、不特定多数に向けてメディアで公開するヌードと、その場所にいる人だけが肉眼で見ることの出来るヌードとは、価値が全然違うと思います。
その瞬間、2階席のタベリスト3人が、全く同じ姿勢でオペラグラスを構えてましたからねw メジャー女優さんのハダカが生で見られた!っていう悦びと、ホントに見ちゃっていいの?っていう背徳感が同時に湧き上がって、何とも言えない気持ちになりました。
これはナマの舞台でしか味わえない感覚です。清純派の女優さんが「ちんぽこ」って単語を口にするのも、まぁ舞台ならではの事でしょうw 「セックス」なら映画やドラマで言う機会もありそうだけど、「ちんぽこ」はまず無い。舞台でも松尾さんぐらいしか言わせないだろうしw
ところで公演のパンフレットを読んでみたら、『キレイ』の内容についていくつか誤解してた事に気づきました。
まず、ケガレの事を「戦争孤児」って書いたけど、正確には「幼い頃に拉致され、長年に渡り地下で監禁されてた少女」でした。
ケガレが純真無垢なキャラクターとして登場したもんだから、紛争とは無縁な場所に隔離されてたものと勝手に思い込んでましたm(_ _)m 実際は敵対する民族どうしが地上と地下に別れて戦争してたワケですね。
松尾さんは、某国の拉致問題とか某民族どうしの紛争をパラレルな日本に置き換え、戦争の悲惨さと虚しさを描いて次世代に語り継がせたかった。……っていうのは建前で、本当の目的はちんぽこ&セックスなんですけどw
だからまぁ、前回書かせて頂いたケガレのトラウマうんぬんって話も、戦争の中じゃ日常の1コマに過ぎないんですよね。そういう残酷さと、それでも明るく生き抜こうとする人たちの力強さ。
ストーリーがどうこうじゃなくて、やっぱり「考えるな、感じろ」って事なんだろうと思います。
それにしても、25歳にして全く衰えない、多部ちゃんの純真無垢オーラたるや! さすがに映画やドラマじゃ歳相応にオトナの役ばかりになって来たけど、舞台だと純真無垢な処女役が(たぶん永遠に)成立するんですよね!
だから松尾さんは多部ちゃんにぞっこんだし、つい台本に「ちんぽこ」って書いちゃうんだろうと思いますw
田畑智子さんも、ヌードは抜きにしても実に魅力的でした。素朴なルックスなのに不思議なフェロモンを感じるし、あらためて巧い女優さんである事も再認識しました。
松雪泰子さんは映像で見るイメージそのまんまって感じでしたが、軽いノリで「バカヤロウ!」ってツッコミを入れる場面で、かつてダウンタウンの番組でコントを演じられてた事を思い出しましたw
小池徹平くんはおバカの役を実に楽しそうに演じておられましたw そして歌がメチャクチャ上手い!
尾美としのりさんは男優陣で一番目立ってましたねw 自然体の芝居が持ち味だと思ってたけど、はっちゃけた芝居でも抜群の上手さを見せつけてくれました。
田辺誠一さんだけ何となく浮いてるように感じたんだけど、多分それも松尾さんの計算なんでしょう。その松尾さんと阿部サダヲさん、荒川良々さんらはアドリブの応酬が見ものでした。舞台でこそ真価を発揮する人達ですよね。
ほんと、ストーリーはどーでもいいんです。それが結論でしたねw
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