☆第420話『あなたは早瀬婦警を妻としますか』
(1980.8.22.OA/脚本=柏原寛司/監督=鈴木一平)
まあ私としてはロッキー(木之元 亮)が結婚しようがしまいがどーでもいいんだけどw、お相手が後にマミー刑事となられる早瀬令子さん(長谷直美)となるとレビューしないワケにはいきません。
#407『都会の潮騒』で急接近してから3ヶ月ほど経ち、どうやらチョメチョメを繰り返す仲になった2人なんだけど、令子はプロポーズを待ってるのにロッキーがどうにも煮え切らない。
顔を毛むくじゃらにしながら「刑事の仕事と家庭は両立出来るものなんですか?」と訊ねてくるロッキーに、長さん(下川辰平)は「ボンや殿下のことを考えてるのか?」と坊主頭を研磨しながら鋭いツッコミを返します。
そう、いつ命を落とすことになるか分からない危険な仕事……と言うより危険な職場に身を置くロッキーとしては、令子をいずれ不幸にしてしまうかも知れないことが怖い様子です。(実際、そうなっちゃうワケですが)
そのくせ、令子との約束をすっぽかして張り込みを続け、スニーカー(山下真司)に「電話ぐらいしてあげればいいのに」ってもっともなことを言われても、毛だらけの顔をキリッとさせて「いいんだ!」とか言ってるロッキーが、ほんと古臭くてダサいですw
私がいつもロッキーを笑いのネタにしたくなる理由が、これでハッキリ判りました。そう、古臭くてダサいからですw キャラクターも演技スタイルもアクションも、格好のつけ方に至るまで何もかもが古臭くて、ダサい!w
そんな七曲署で最もダサい人が一時期、若手刑事の筆頭=番組の看板役を務めようとしたもんだから、あやうく『太陽』は沈みかけたんです。ダサいのに思いっきり二枚目を演じるもんだから、見てて痛々しかったワケです。
ロッキーをちゃんとダサい人として扱うボン(宮内 淳)がいてくれる内は、痛々しくならずに済んでたんです。そしてその役目をこのたびドック(神田正輝)が引き継いでくれたお陰で、彼は相変わらずダサいままでいられる。だからドックは救世主だって言うんです!
そして#407のレビュー記事にも書いた通り、令子さんと結婚することによって新たな「ホームドラマ担当」としてのポジションを得られるんだから、ほんとロッキーじゃなくてラッキーそのもの。令子さんの尻に敷かれてこそ本領発揮ですよマジで!
なんかボロクソ書いちゃってますけどw、私は決してロッキーも木之元亮さんも嫌いじゃないんです。ただ、その演技は、そのアクションは古臭くてダサいですよってw、見てるとどうしても言いたくなる。それを劇中で代弁してくれる人がようやく現れたと、そういうワケなんです。
閑話休題。たとえ古臭くてもダサくても、おまけに顔じゅう毛だらけでも、とにかくプロポーズしてくれなきゃ話が進まない!と不安を募らせる令子に、ボス(石原裕次郎)がフォローを入れます。
「もう少し待ってやってくれねえか? ロッキーにもいずれ分かる時が来る。ヤツ自身が生きていくのに必要な人間は誰かってことがね」
その言葉どおり、例によっていつものごとく犯人(深水三章)に追い詰められ、死を意識した時にふと令子さんの顔が頭をよぎったロッキーは、事件解決後に速攻でプロポーズし、籍も入れないまま同棲を始めたもんだから「お前ら翔びすぎなんだよ!」とボスや同僚たちに呆れられます。当時『翔んだカップル』っていう漫画(とそれを原作にした映画やドラマ)が流行ってたんですねw
そんなワケでロッキーと令子はいわゆる「電撃結婚」であり、画像のウェディング姿はナーコ(友 直子)の妄想という形で披露されました。
結婚が幸せなもんだとはどうしても思えない私は、特になんの感慨もありませんw とにかくロッキーに新たなポジションが与えられたことが、何よりめでたいと思う次第です。
PS. また自分でうっかり「いいね」ボタンを押してしまった。触れてしまったのは自分のミスだから仕方ないとして、それを自分で消す方法は無いのかよ、gooブログさんよ? 恥ずかしいからホント何とかして欲しい。
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