2020年の秋シーズン、TBS系列・金曜夜10時「金曜ドラマ」枠でスタートした、TBSスパークル&TBSの制作による刑事ドラマ。横関大さんの小説『K2/池袋署刑事課 神崎・黒木』をドラマ化した作品で、我々を大いに楽しませてくれた『MIU404』の後番組です。
東京・池袋警察署の刑事課強行犯係に配属された心優しい新米刑事=神崎隆一(山田涼介)の相棒となった、先輩刑事=黒木賢司(田中 圭)は犯人逮捕の為なら手段を選ばないハミダシ者であるばかりか、尊敬してやまない元敏腕刑事の父親=神崎賢造(椎名桔平)の隠し子、つまり見知らぬ異母兄弟だった!
強行犯係の統括係長=末長に八嶋智人、女性刑事=木村に江口のりこ、その相棒刑事=諸星にジェシー、事務担当婦警=美空に奥山かずさ、ガールズバー店員=彩乃に関水渚、といったレギュラーキャスト陣。
明るい作風でアクティブで、主役2人のキャラクターは『俺たちの勲章』の松田優作&中村雅俊をちょっとだけ彷彿させるものがあり、決して悪くはないんだけど、前作『MIU404』がスタートした時みたいなワクワク感は、残念ながら露ほども感じられませんでした。
それは予告編を観た段階でほとんど100%予測してたので、ガッカリもしなければ腹も立ちません。むしろ予想が外れなくてホッとしてますw
この作品にはワクワクしないだろうと予測した最大の要因は、たぶん主役の山田涼介くんにあります。別に嫌いなワケじゃないけど、なにしろ彼はジャニーズ事務所の若手アイドルなんです。(Hey!Say!JUMPというグループに所属)
ついでに、江口のりこさんの相棒役を演じるジェシーとかいう子もジャニーズの若手(SixTONESというグループに所属)。つまり、ジャニーズ事務所の息がかかった番組だということです。
私は決して、ジャニタレだからといって差別したりはしません。二宮和也くんや大野智くん、草なぎ君に稲垣君など俳優として好きな人も少なからずいます。
ただ、ジャニーズが絡んだ番組は、どうしても似たような内容になっちゃう。観なくてもだいたい予想出来ちゃうワケです。
その理由はたぶん、ジャニーズ事務所が所属タレントの出演番組に対して課す、細かい注文やら制約が作品の個性を殺しちゃうから。
例えば、ジャニーズの若手アイドルが演じる役は、家族想いの優しい青年でなくちゃならない。ふだんはヘタレでもここ一番で勇気と底力を発揮する(つまり母性本能をくすぐる)タイプでなくちゃならない。恋をしてもだいたいフラレるし、基本的に暴力は振るわない。そしてどんなキャラであろうと清潔である、etc、etc……
もちろん例外はあるでしょうけど、コメディータッチの刑事物における若手ジャニーズの役柄って、だいたいどれもこんな感じだった印象があります。そうなると共演者たちのキャラ付けもだいたい決まってしまい、自ずと似たり寄ったりの内容になっちゃうワケです。
似たり寄ったりでも面白ければ文句無いんだけど、若手ジャニーズの優しさを強調する為に、どうしても人情寄りのストーリーになっちゃうのが頂けない。
ジャニーズが相棒刑事と異母兄弟だった!なんて設定、別に要らんやろって私は思うんだけど、家族の絆という泣かせ要素をどうしても盛り込みたかったんでしょう。そこは原作通りだろうから事務所の指示じゃないにせよ、いかにもジャニーズ好みの設定とストーリーってなワケです。
それでも、脇を固める八嶋さんや江口さん、椎名さんたちの力量である程度は楽しめそうだけど、私が毎週観たくなるだけの吸引力は残念ながらありません。
セクシーショットは、主役コンビの恋のお相手となりそうな関水渚さんと奥山かずささんです。
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